幕間 シロ視点 知られる力
エルの家に呼び鈴があるのにおじさんの家に無いのは少しおかしいので、どちらも呼び鈴があるに直しました。
(じゃあ、愛しい主様にはこうだ!)
そう思って主様に抱きつくと、とても暖かく気持ちが良かった。
「...///」
「し、シロさん⁈」
「...シロでいい」
主にさん付けで呼ばれるのはちょっと気になる。
同じ歳だし。
主様は顔が赤くなって慌てる。可愛い。
その後すこし、主様とイチャイチャしているとマルスさんがファルさんに部屋から出て行ってもらっていた。どうして?結婚の挨拶ならファルさんもいたほうがいいのに。
「さて、まずは、シロ。魔力を体全体に流してみろ」
「...どうして?」
「いいから、な?」
私は渋々、目を瞑って体内に集中して魔力を満遍なく流していく。少し抵抗がある。
すると、何かモヤモヤが消えていくようで。
全て消えた時に、私はハッと目を開いた。
エルから離れる。
(どうして、私はあんな事をしたの?)
私は、一体何が起こっていたか分からなかった。
(エルが、あの子が私に何かしたの?)
どう見ても変なことをするようには見えない、普通の少年だ。
(力を制御出来ていない?昔の私みたいに)
結局、私はそんな結論に至った。
「行くぞ、シロ」
急ぎ足で家を出て行こうとするおじさんに、突然声をかけられ私も直ぐに後をついて行く。
帰り道、私はどうしても気になりおじさんに聞いた。
「...あの子は何なの?自分の力を制御出来ていないの?」
「エルは普通の子供だよ、力を制御出来ていないというよりは力自体をしっかりと理解出来ていない」
「...理解出来てない?」
「あぁ、力がどんなものかはあの様子じゃ、少しは見ているんだろう。あの年齢では普通はおかしい、微かな殺意を感じた。ただ、お前を支配したような時には何が起こったのか、まず知らなかった」
「...検査の時、何が起こったの?」
「それはな、っと。取り敢えず、家入るぞ」
話をしてたらいつの間にか家に着いていた。近所だから当たり前か。
おじさんは家に入り、何か探しながら話を続ける。
「それで、検査の時だったか。あの時、お前が魔力をエルに流した時、あいつからもお前に何かが流れ込んでいたんだ」
「...それは、何となく分かった。けど、それなら私の魔力で抵抗出来る筈」
「いや、あの様子じゃ抵抗出来てなかったな。一応お前は反射的に魔力で抵抗しようとしたようだが、失敗してたな。まぁ、その後にしっかりと意識して抵抗した時は成功したようだが。お前の方は支配されてる時どうだったんだ?」
「...よく覚えていないけど、気分が良かった」
「何⁈くそぉ、エル君はいい子だがシロはやらんぞ!」
おじさんが何か怒っている。何でだろ。でも、思い出してみると少し恥ずかしい。
「お、あった!」
おじさんが包帯を持っている。
「よし、シロ、これに魔力を込めてくれ」
「...それでどうするの」
「エルの力を抑えるのに使うんだ。魔力を込めてあいつに巻いて、お前の魔力を一回流してあいつの何かを刺激して、魔力を込めた包帯で対抗するって寸法だ。という訳で宜しくな」
私は、おじさんから包帯を受け取って魔力を込めていく。直ぐに大変さに気が付いた私はおじさんに言った。
「...おじさん、これしたら私に新しい剣を買ってくれる?」
「まぁ、いいぞ」
よし、言質は取った。私はどんどんと進めていく。
結果、思ったより大変だった。途中、魔力が無くなって魔力回復薬を飲んだ。そして、徹夜した。
キツイ。
その間、おじさんはなんか寝てた。
ゆるさない、高額な剣要求してやる。
そんなことを思っていると、呼び鈴が鳴った。私が出るとそこにはエルがいた。
次でシロ視点最後な筈だ!続きが気になる方はブクマをよろしくお願いします!




