君想う日々
空がオレンジに焼ける
子供たちは惜しみながら帰路につく
君も小さなからだ揺らして
「またあした」と茜の影になる
友に向けた言葉を少し盗んだ僕は「また明日」と呟き
君に背を向けて歩き出す
僕は君の友じゃないから、君を追いかけはしないけど
もし君が躓いてしまうなら、支えくらいにはなれるかな
月がよるのそら照らす
大人たちが疲れ果てて帰路につく
僕は今日の君を思い出し
「好きなのに」と孤独に噛みしめる
君を想う言葉は決して届けず今日も静かに目を閉じて
君と手をつなぐ夢を見る
僕は君の父じゃないから、君を護れはしないけど
もし君が寂しいと思うとき、僕が傍に居られるだろう
もし君が許してくれるのなら、友達にくらいなれるかな
朝日燦燦と昇る
誰もが皆その明かりに起き上がる
人は大切なひと見つけて
「おはよう」とお互い笑み浮かべる
それがきっと愛で心地良いものだから僕が求めているもの
君と僕もそうありたいのに
僕は君の母じゃないから、君を愛してはダメだけど
もし君が寂しいと思うとき、僕が傍に居られるだろう