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イスランと騎士団なんか響きがにてる

誤字、脱字があればご指摘下さい

朝小鳥のさえずりで目が覚めた。


「知らない天井だ」

なんてね、この台詞言って見たかったんだよ。

「さて、何時かな、ってまだ朝の5時じゃねえかっ

小鳥起きんの早いよ、道理で眠いわけだよ」


まさかの早朝小鳥の目覚ましトリックに騙された!!

まったく恐ろしい奴だな、小鳥っ!



冗談はこのくらいにして少し身体を動かすかな。

体がなまるといけないし。


「くあぁぁ、女将さん裏庭貸して下さ~い」


欠伸をしながら女将さんに尋ねると

「いいよ、ついでに雑草抜いてくれるかい?」

いや、雑用かよ。 …まあいいけど。


「了解~、朝食の時間になったら呼んでくれ」

さあ、鍛えるか。

っとその前に草取りしなくては。

ここは庭の土でゴーレムでも作ってみるか。


「【人形舞踏】」


三十センチほどのゴーレムを十体作り、

草取りを命じるとせっせと働き始めた。

なんか見ていると和む光景だった。

ちなみに俺のゴーレムは特別製で、

少しの独立思考と会話能力がある。

なかなか優秀な奴らだ。

しばらく眺めた後、俺は草を取るゴーレムの横で

修練を始めた。




あの後しばらくして女将さんに呼ばれたので

朝食を食べた。

スキップバードという楽しげな

名前のくせに人を襲って食べるという、

れっきとした魔物だった。 …美味しかったけど。



朝食も食ったことだし詰所に行って山賊退治の報酬でも貰って、初クエストでも受けるかな。


俺は今日の予定を考えながら騎士団の詰所へと

向かった。






「…………どうしてこうなった」

俺は今詰所で拘束されている。

なぜこんな事になっているかというと………




「すいませーん、山賊退治したんですけど」


奥から現れたのはなんか偉そうなおっさんだった。

「なんだお前は。お前が山賊を倒したというのか?

馬鹿も休み休み言え!私達は忙しいのだよ」



……何言ってんのこいつ?ムカつく奴だな、おい

ここはさっさと報酬もらってギルド行くか。


「いや、本当に倒しましたから。これ山賊の

魔札です、ど・う・ぞっ」


「まったく、面倒くさ……何!?これマーズ一味じゃないか。お前、ギルドカード見せろ!!」



本当偉そうだなこいつ。

「どうぞ」


「お前、Gランクじゃないか!お前ら不審人物だ。捕らえろ!!ついでに隊長呼んでこい」


「「「はい!」」」


……おいおい、なんだこりゃ?

なんで俺は捕まってんの?ま、その気になれば

速攻で脱出出来るんだけど~。

「おい、なんで俺を捕まえる?」


一応様子を見るか、隊長まだ来てないし。


「ふん、このマーズ一味はな、私達騎士団が追っていた奴らでGランクの冒険者ごときが倒せる

ような相手じゃないんだよ!どうやったかは

知らないが お前も山賊で裏切ったとかだろう!

残念だったな、貴族でありいずれ騎士団長になる

このカバダシ・ツーイコの目は欺けないぞ!!」


カバダシ・ツーイコって。

ぷふーくすくす!面白すぎるよ!!

並べ替えたらバカダシ・コイツーじゃん!?

やばい、こいつ絶対噛ませ犬だよ。


「~っ、くふっ、~~~~っ」

笑い堪えるのが辛すぎる!!




「不審人物とは誰だ?」


おっと隊長の登場か。

……ほう、 これはまた素晴らしいな。

朝日を浴びてきらめく長いプラチナブロンドの髪

サファイアのように輝くブルーの瞳

なにより顔が美しい。

まさに姫騎士って感じだな。

ぜひお近づきになりたい。


「どうも不審人物ことアカツキ・ヤギュウです」

ここは先制攻撃だ。


「ああ、私はここの隊長をしている

セシル・ヴロワだ。ところでカバダシよ、なぜ

彼が不審人物だと?」


「はっ、たかがGランクの冒険者にマーズ一味を倒せるはずがありません。恐らくこいつも山賊で奴らを裏切ったのでありましょう!」


「……そんな理由で彼を拘束したと?以前から

言っているが冒険者を差別するな。私達と同じ

国民だぞ。それにギルドランクが強さの全てでは

ないだろう?もしかしたら彼はかなり強いかも

知れないじゃないか」


げ、セシルさん俺の強さに気づいてるよ。

スキルで隠蔽してるんだが。

この人かなりできるな。


「いくら隊長でもそれは聞き入れられませんな。

私達貴族とそこの愚民が同等などと。

それにこいつが強いなどとあり得ません」



こいつ選民意識すごいな~。

人間失格だろ。

しかし、なんか嫌な予感がするんだが?


「そうか、では彼と決闘してみてはどうだ?

お前が言うように弱ければその手で斬るがいい。

その代わりお前が斬られても文句なしだ」


「分かりました、私が愚民などに負けるはず

ありませんから。後悔しないで戴きたい」



うわぁ、決闘受けやがったよこいつ。

セシルさんニヤついてるじゃん。

嫌な予感的中じゃねえかっ。


「ヤギュウ殿もよろしいか?」


絶対断れないくせに、ぬけぬけと。

なかなかの策士だな、セシルさん。

「あ~、はい構いませんよ、もう」



訓練場に向かう途中セシルさんが耳打ちしてきた。


「すみません、ヤギュウ殿 。今度埋め合わせに

何かご馳走させて頂きますので

頑張って下さい」


よっしゃ、やる気でたぁぁ!


…………我ながら男って単純だ。





「制限無しの一本勝負、出来るだけ殺さない様に

気をつけること」


要するに殺してもお咎め無しって訳ね。


「決闘開始!!」


「死ね、愚民がぁぁ!!」


こいつ殺す気満々じゃねえかっ。

死ねって言ってるし。


まあいい。

残念だが死んでいただこう。


「【天閃】」


キンッ


ほとんどの奴には俺がカバダシとすれ違っただけに見えただろう。

セシルさんは見えたかもしれないが…。


しかし実はそのとき奴を十回斬った。

しかも奴の剣も一緒にバラバラにしてやったぜ。


そして納刀までが先程の一瞬の出来事だ。

おう、セシルさんが目を見開いている!

………少しやり過ぎたかな?






「ヤギュウ殿は強いのですね。予想以上でした」


あの後カバダシの処理を他の騎士達に任せて

俺はセシルさんと食事をしていた。


「あれ?なんか口調変わってません?」


「こっちが素なんです。あれは仕事用です。

なんと言っても騎士団は男が多いですから、

女の隊長だとどうしても舐められるんですよ」


「大変なんですねぇ」

苦労してるな~。


「今回はありがとうございました。

彼は差別が酷くて困っていたんです。

かといって貴族なので簡単には処分できなくて。

今回合意の上での決闘でしたから助かりました」


よほど邪魔だったんだね。

「構いませんよ、結果的にセシルさんみたいな

美人と食事できてる訳ですしね」


「ふふっ、お世辞が上手ですね」


おおう、大人の対応だ。

やっぱり言われなれてるんだろう。



その後しばらく話していたがセシルさんが

仕事とのことなのでそこで別れる事にした。




「何か困った事があれば気軽に訪ねてきて

下さいね、それではまた」


「はい、また今度」



ああ美人はいいな、世の宝だぜ。

さてギルドに行ってクエストでも受けるかね。






十分ほど歩きギルドに到着。

Gランクのクエストはやっぱりお手伝いが多い。

俺は唯一の討伐クエスト、定番のゴブリンクエを

選んだ。

お、マナさん発見。 今日も美人だ。


「こんにちは、マナさん。このクエ受けます」


「あら、アカツキさん。……はい承りました。

お気をつけて。」



「いってきます」


念願の初クエストだ!!気合い入れていこう。


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