気になったワードを調べてみよう②【AI〇%判定編】
先に書いておきますが、判定以前にどんな形で関与しているかに関わらず「AI」とつくと一切受け付けられない、とおっしゃる方にはまったく意味がない(だろう)話です。念のため。
前回の〝透かし〟に続き、今回は「AI〇%判定」。
「AI〇%判定」
これだと、AIの何から何を割り出して、何がわかるのかがわからない。
使用したかどうかの確率?
生成率?
全体における使用率?
トータルで使用した率?
どれなのかな。
使用したかどうかを知りたいなら%は要らないし、生成率……全体におけるAI生成文字数の割合?
トータルでどのくらい使用したか……え、それ更新履歴ないと算出できなくない?
……仮に「AIで生成された文字が1ファイル全体の何%を占めるかを知りたい」としてみよう。
これは現在算出できるのだろうか。
算出する前に「AIで生成された文字」、これはどのように区別されるのか。
〝透かし〟の回で説明したが簡単にまとめてみる。
(詳細は【透かし編】でどぞ)
現在、一部のAI(Gemini、Claude)が生成したテキストデータには、生成時の単語選択に統計的偏り(パターン)を入れる方式で不可視のデジタルウォーターマークである〝透かし〟が付与されている。
ただし、これらを検出できる「検出器(API)」は基本一般公開されていないので、我々が確認する手段は無い。
(画像などに付与されたものは確認手段があるので、興味のある方はお試しください)
……あれ、終わった?
いやいや、〝透かし〟でAI生成されたデータかどうかを知る手段は現時点では無いけども。
なんかあるでしょほら、〈AIチェッカー〉的なアレとか。
……ええ、また調べるのか…。つら
* * *
〈AIチェッカー〉とはなんぞや。
〝透かし〟の検出器ではない。
文章を解析して〝AIで生成された文章〟に〝似ている〟かを〝推定〟するもの。
わあ……。この時点で「冤罪の宝庫」って感じに見えるんだけど大丈夫なのかこれ。
まあそれは置いといて、例えばどんなアプリがあるのか。
ここでは日本語対応/日本語特化型をいくつか挙げる。解析対象としては基本的に主要な生成AIを網羅しているようだ。
Verif:日本語特化型・無料・ファイルアップロード/一括処理は登録必要
AI Proof:日本語特化型・無料プランあり・メールアドレス登録必要
CheckAI:単語/文単位でAIぽい文を判定、自然な文章に変換・回数制限付き無料
Uravation AIチェッカー:英語/日本語対応・無料
DetGPT:日本語対応・無料・登録不要
Lynote:日本語対応・AI生成文章を自然な文章に変換
他に、GPTZero、Turnitin、Originality.ai・Copyleaks・Winston AIなど、数はそこそこある。
企業向け、教育機関向けと、その両方で使えるものもあるようだ。
(Turnitinなど教育機関向けは一般で使えないものもあるようだけど)
使い方はどのアプリも基本同じで、調べたい文章をWebページ上に貼り付けるか、ファイルごとアップロードして解析結果を得る。表示や数値基準はそれぞれ違う。
ここで気になったのが、「日本語〝対応〟」と「日本語〝特化〟」の違い。
いや、これおそらく開発元が英語圏か日本かでだいぶ違うんじゃないかな? 日本語ってややこしいというか難しい言語だし、学習の習熟度にも差が出そうだと思うんだけど。
で、これらで比較検証するか?
……と思ったのだけれど。
結論から言うと、挫折しました。
なぜか。
Verif以外のアプリは、無料だの登録不要だの書いてある割に、なんだかんだ登録させようとしてくるので。
(そんな胡散臭いとこ、たとえ捨てアドだって渡すの嫌だっつうの)
というわけで、唯一簡単に使えたVerifでAI生成文を試してみたところ、
AIの可能性:43%
と出ました。
……そうですか。純度100%のAI生成文なんですが。
これで分かったことは、この数字は実際のAI使用量を反映していない、ということか。
結局、「AIが使用された可能性がある」という〝だけ〟のものとして扱うべきかな。
「AIで生成された文字が1ファイル全体の何%を占めるかを知りたい」は無理そうだ。
AIチェッカー。
結果に何の責任も持たず保証もない、できない代物に見えるんだけど……それでも使います?
自分は使うことはないかな。そもそもAI生成率とかどうでもいいし、それ以前にAI〝ぽい〟の時点で判断基準があやふやだろって。人の主観による「AIぽい」と大差ないとすら思う。
検出で言えばまだ〝透かし〟のほうが当てになるレベルでは? まあこちらもデータをある程度改変したら精度が落ちまくるようなものだけれど。
AIぽい文章、人間だって書く人いるよ?
AIを使っている証明はできても、使っていない証明なんてできないよ?
一体どうすればいいんですかね。
* * *
というわけで、「AI〇%判定」は、(自分としては)無理、無意味、やるだけ無駄という結論に達しました。
もちろん使いたい方はどうぞお好きになさってくださいまし。
信じるも信じないもあなた次第なんですから。
タイトルは【AIチェッカー編】のほうが実態に近いかもしれない。
今回AIに聞いたのは「どんなチェッカーがあるのか」で、各チェッカーの説明は自分がひとつひとつサイトを見に行って確認した情報が元です。だってAIときたら、GPTZeroなんて「日本語対応あります」とか嘘つきやがるんですもの。内部的には日本語含む多言語対応はしているようですが、実装されているのは英語はじめ四言語というオチ。最初に「日本語対応しているもの」と指定しないと使えるものを出してこない。
この辺りが「やっぱりAIって英語圏の産物なんだよなぁ」と思い出すところですね。




