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エデン  作者: ko-da
序幕

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2/18

戦うための力

「普通の人間じゃ.......ない?それってどういう......」



不安そうに問いかけるエデンに対して、ECOの隊員はすまなそうな顔をする



「インターフェースを埋め込まれると、簡単に言えば........寿命が縮む。」



エデンは息を呑んだ。



「……寿命……?」



「装着者の体を改造する代償として、少しずつ、寿命が縮むんだ。すぐに死ぬわけじゃないが……無理はできない」



手の甲に触れる装置を見つめる。冷たく光る金属の感触が、代償の重さを伝えてきた。



「とにかく、今は休んでいてくれ.....」



隊員はそう言い残して病室から去っていった。



ベッドに横たわるエデンは自分の手の甲を、ぼんやりと見つめる。



そこには、手術で埋め込まれたらしいラベジニウム用のインターフェース――小さな装置があった。



「……俺、もう普通の人間じゃないんだな」



ECOの隊員に言われた言葉が頭の中にこだまする。



呟く声は、自分でも驚くほど震えていた。

胸の奥には、あの悔しい光景がよみがえる。



――通りすがりのおばあちゃんが、エイリ星人に襲われていたあの時。

自分は、庇うことしかできなかった。



「……今なら、あのエイリ星人にも勝てるのかな……」



問いかけるように自分の声に耳を澄ませる。だが答えはない。

部屋は静まり返り、ただ病院の機械音と遠くの足音が聞こえるだけだった。



誰も答えてはくれない――エデンは一人で考えるしかなかった。

まだ学校に通う年頃で、戦うための準備も経験もない。



「……休むか」



病院の窓から見える夕陽を眺めながら自分の心の奥で呟き、ベッドに身を沈める。



手の甲の装置は微かに冷たく、未知の力を秘めていることを告げていた。



目を閉じていると、ふと、あることを思い出した。



自分の父

エミット・リュートからもらった「箱」のことを



「もしお前の身に何かあって、困っているなら、その箱を開けろ」



中身を見せられたわけではない。ただ、父の言葉だけが、幼い自分の胸に深く刻まれていた。

その時の父の表情は優しかったけれど、どこか覚悟めいたものがあったように思う。



箱の存在は、当時の自分にはまだ意味が分からなかった。

今、その言葉を思い返す。――あの箱の中に、何かあるかもしれない



エデンはポケットからその箱を取り出す



固く閉ざされた封を解き、中を見る



中には、黒く光る小さな球体の石のようなものが収められていた



それを見た瞬間、脳内に直接声が響く



「................力が欲しいか?」



「戦うための力が......欲しいか?」



その瞬間、心の奥底で、これから自分の運命が大きく動き出すことを予感した。



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