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エデン  作者: ko-da
1章 入隊試験編

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第四試験

試験が終わった後、エデンは控室から案内され、面接室に入った。


部屋は簡素で、中央に大きな机が置かれている。


机の向こう側には――


「エデン君か」


右目に傷のある男性――盤上ばんじょう 流鹿るかが座っていた。


整った姿勢、冷静な眼光。


「俺は盤上流鹿や。Sランク隊員の一人やで」


「今日は君の資質、しっかり見せてもらうわ」


エデンは深く一礼する。


「よろしくお願いします」


流鹿は静かに頷き、指を組む。


「せやけど、まず聞きたいんや」


「なんでECOに入りたい思たんや?」


エデンは考える。


第三試験のことが頭をよぎる。


仲間を守り、生存者を助けたあの感覚。


「僕は……人を助けたいんです」


「正しいことをしたい。誰かを守る力をつけたいんです」


流鹿は右目を細めてじっと見る。


「ほう……正義感が強いんやな」


「せやけど、それだけやったら戦場で通用せえへんで」


「冷静さ、判断力、チームの連携――そいつらをどう活かすかも大事や」


エデンは頷いた。


「はい……第三試験でも、仲間と協力して任務を遂行しました」


「僕が前に出て道を作り、カイトさんが護衛、リナさんが生存者搬送、ドロイさんが後方支援――全員の役割を意識しました」


流鹿は椅子から体を少し前に乗り出した。


「なるほど……君は実戦での判断、理解してるみたいやな」


「せやけど次の質問や」


「もし仲間が危険に晒されて、自分も危ない状況になったら、どうすんねん?」


エデンは迷わず答える。

「僕は……仲間を優先します」


「でも、自分も守るために最善を尽くす」


「守るために、戦うんです」


流鹿は静かに頷き、エデンを見つめる。


「ほー……なるほどな」


「君は正義感が強く、仲間思いやな……でも思慮もある」


「判断力、統率力、冷静さ……最低限の条件は揃っとるで」


エデンは少し緊張して息を整える。


「ありがとうございます」


流鹿は最後に一言。


「入隊後はな、資質を本物にするんは自分次第や」


「感情だけやなく、状況判断と戦略を磨かんとあかんで」


深く一礼するエデン。


「はい、必ず努力します!」


面接室のドアが開き、係員が告げる。


「面接終了です」


エデンはゆっくり立ち上がり、胸の奥に静かな決意を抱えながら部屋を出た。


その背中を見送る流鹿の目には、評価の光が宿っていた。

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