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エデン  作者: ko-da
1章 入隊試験編

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試験会場

エンジン音がゆっくりと止まり、車が静かに停車した。


「着いたぞ。」


ハンドルに手を置いたまま、大山が短く言った。


窓の外には、広大な敷地と巨大な施設が広がっている。まるで競技場のような建造物に、すでに多くの人影が吸い込まれていくのが見えた。


「ここが……入隊試験の会場……」


エデンは思わず呟く。


胸の奥が、じんわりと熱くなる。


緊張と期待が混ざった感覚だった。


(ついにここまで来たんだな。)


頭の奥から、低く響く声がする。


「緊張しているな、エデン。」


荘厳で落ち着いた声は、どこか不思議と安心感を与えてくる。


「そりゃするだろ……受かるか分かんないんだから。」


「だが、お前はここまで来た。逃げずに。」


少しだけ口元が緩んだ。


大山が横目でエデンを見る。


「顔が固いな。まあ無理もないか。」


そして軽く肩を叩いた。


「だが安心しろ。お前は十分鍛えた。あとは出すだけだ。」


「……はい。」


エデンは深く頷いた。


車のドアを開け、地面に足をつける。


その瞬間――


空気が変わった。


周囲には同じ受験者と思われる人たちが大勢いる。


装備を整えている者、黙って目を閉じている者、仲間と話している者。


全員が強い意志を纏っていた。


(すごい人数だな……)


大山は車にもたれながら言う。


「俺はここまでだ。終わったら連絡しろ。」


「はい。ありがとうございました。」


「――行ってこい。」


短い言葉だったが、重みがあった。


エデンは深く一礼し、会場へ歩き出した。


施設内部。


巨大なホールには、すでに数百人の受験者が集められていた。


ざわめきが広がる中、前方のステージに職員らしき人物が現れる。


マイクの音が響いた。


「諸君らは本日より、入隊試験を受験する。」


ざわめきが止まる。


「先に言っておく。これは選抜だ。教育ではない。」


試験官は淡々と続けた。


「我々が見るのはただ一つ。」


一拍。


「——死地に立てる人間かどうかだ。」


空気が重くなる。


何人かが息を飲んだ。


「ラベジニウムは入隊後に支給される。よって本試験ではラベジニウムの使用は禁止だ。」

「所持している者は職員が一時的に受け取る。」


エデンはわずかに目を細めた。


(……当然だよな)


「ケイごめん、お前の出番はないみたいだ。」


インターフェースからラベジニウムを取り、職員に渡した。」


「試験は四段階に分かれる。」


試験官は指を一本立てる。


「第一。身体能力評価。」


二本目。


「第二。状況判断試験。」


三本目。


「第三。総合実地試験。」


ここで少し間を置いた。


「負傷、脱落は自己責任だ。」


ざわつきが起きる。


だが試験官は構わず続けた。


「最後に面談を行う。」


「それらを総合的に評価し、合否を決める。」


視線が受験者全体を貫く。


「なお——」


声が低くなる。


「途中で逃げても構わん。」


一瞬の沈黙。


「むしろ推奨する。覚悟のない者は今ここで帰れ。」


誰も動かなかった。


エデンも。


心臓が少し速くなる。


怖くないわけじゃない。


でも——


(ここで帰る理由はない)


「では——」


試験官が告げる。


「入隊試験を開始する。」


緊張が最高潮に達する。


エデンは拳を握った。


(……やってやる)


試験官が先にある扉を指す


「受験者はこの先の部屋に入り、指示を待て。」


受験者たちは先に進む


試験がついに始まる

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