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ゴーレムの可能性は無限大 〜副業で探索者になったら職業とスキルの組み合わせが良過ぎたみたいです〜  作者: 伝説の孫の手
横浜第三ダンジョンの探索

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第92話 地下60階層

地下60階層に進んだ剛志たち、その目に飛び込んできたのはとても広大な墓地だった。


「おお、よかった。やっぱり地下20階層の時と同じく、スケルトン系が出てくる階層はこういう広いフィールド型が多いのかな。こっちの方が戦いやすいから、助かるんだよね。」


そうつぶやきながら楽しそうな剛志。先ほどのボス戦から少しだけテンションが高いのかもしれない。


辺り一面に広がる墓地は、薄暗くほとんど明かりがない。そのうえ遮蔽物も少ないので、光に頼っている人間などの視界では見ずらく、逆にスケルトンなどの魔物からは視界が広がっている見やすい土地というわけだ。


そんな階層で推定レベル350くらいの魔物たちが襲ってくると考えると恐ろしいものがある。墓地の空気感も相まって楽しそうな感想を抱くのではなく、不気味な感想を抱くのが本来の受け取り方なのだろう。剛志がどこかおかしいだけだ。


それも一緒についてきている万葉の反応を見れば一目瞭然だ。


「なんで楽しそうなのよ。私はこういう階層が一番嫌い。よく見えないし、なんか汚そうだし。空気がよどんでるじゃない」


と、本心からいやそうな反応を示している。もちろん彼女にかかれば、この階層で出てくる程度の魔物は全く脅威ではなく、そういう意味では怖くはないだろう。ただこういった場所を嫌うのは、人間の本能的な部分も大いに関係しているのか、彼女はいまだに苦手であった。


そんなやり取りを行いながら、取り敢えず地下60階層がどんなものなのか偵察することにした剛志。


先ほどまでの地下50~59階層では出てくる魔物が空を飛ぶワイバーンなどが多かったので、対空戦力としてターボゴーレムを装着したランサーゴーレムたちを多く配置していたが、この階層で必要ないなら別の戦力が欲しい。


剛志の強みは、ゴーレムカスタマイズで最適なゴーレムを作り、量産できることにある。そのためにもまずは威力偵察を行い、この階層に最適なゴーレムを考える必要がある。


今回剛志が選んだゴーレムは小回りの利くストーンウルフゴーレムだった。このストーンウルフも今ではブラックアイアンウルフゴーレムまで強化できているので、最低限この階層でも戦うことができるだろう。


ただ一つ問題があるとすると、まだ数が100体ほどしかいないことだ。普通は100体も入れば十分なのだが、剛志の戦法は基本的に数こそ力で数で押しつぶすという戦い方なので、この100体だと局所的にしかそういったことができないのを危惧している。


まあ、基本的には問題ないだろうというのと、今まで同様メイジたちは使えると踏んでいるので、もしウルフが有効そうなら数を増やせばいいかといった楽観的な感じでウルフたちに威力偵察をしてもらうことにした。


その際、指揮には毎度おなじみホースゴーレムにまたがったジェネラルがついていき、この一個小隊でこの階層を戦ってみてもらうことにした。


ゴーレムたちが進んでいく横を飛んで動画を撮影しているドローンゴーレムの映像をドローンを通して確認していると、先頭を走っていたウルフたちが立ち止まるのが見えた。


辺りをきょろきょろと見渡し何かに警戒している様子のウルフ、次の瞬間墓地からわらわらとグール系の魔物がはい出てきた。


「ひぃ」


剛志の横でその光景に思わず声を漏らした万葉だったが、剛志と臼杵も思わず顔がこわばっていたので大差ない。


しかし、スケルトン系やゴーストが出るとは調べていたけど、グール系が出るのは情報になかった。よく見るとスケルトンもいるみたいで、情報は間違っていなかったのだが、少し足りなかったようだ。


まあ、横浜第三ダンジョンはそこまで探索が進んでいるダンジョンではないので、そろそろ情報の精度が怪しくなってきたということだろう。


そんな事はさておき、いきなりスケルトンとグールの集団に囲まれた剛志のゴーレムたち、数は恐ろしいことに100対100の同数程度相手もいるみたいだ。


この階層は剛志も予想していたのだが、出てくる魔物もかなり数で押してくるタイプの様で、とにかく魔物の数が多いのだと思われる。


ただ、大量に魔石が欲しい剛志にとって魔物が大量に出てくるのは願ったりだ。あとはこの状態をウルフたちだけでしのぎきれるかというのが問題だろう。


そう思い様子をうかがうと、戦闘が始まったようだ。


ジェネラルの指揮のもと、ウルフたちが来た道を引き返すように進行方向を変え、立ちはだかるグールとスケルトンと交戦している。


相手の魔物は数こそいるが、かなり散らばって出てきたため、一点に集中するともろい、そこをうまくついたジェネラルの采配により、ゴーレムたちは囲まれた状態をとりあえずは脱したようだ。


戦闘の際に戦力差を確認したら、一対一では向こうの魔物の方が強いらしい。しかしレベル350代というにしては少し弱いらしく、2~3体で相手をすると倒すことは可能の様だ。


おそらくは向こうも数で押すタイプの魔物なので、一体一体の強さはそこまでではないのだろう。


次に囲いを突破したゴーレムたちは、どうするのかを見ているとわらわらと集まる魔物たちに対し、今度はスピードを生かしつつちょっとずつ削るという戦法と取っているようだ。


向こうのスピードはグール系の方が若干早いが、それでもウルフの方がはやい。攻撃力では劣るウルフだが、その速度と小回りの利く器用さ、そして集団戦をうまく使うやり方でちょっとずつ魔物を削っていき、10分ほどの戦闘で勝利することができた。


それまで見た剛志は、いったん帰ってくるように命令を出し、先ほどの戦闘を振り返っていた。


「う~ん、数を増やせば今のままでもなんとかはなりそう。でもそれだけだと最適じゃないのかも。それに今のレベルだと損傷が激しそうだな。もう少し強化しないと」


そんな事をぶつぶつとつぶやく剛志を見た臼杵と万葉は、「ああ、いつものやつか」とばかりに、剛志に対し何も話しかけずに各々自分のことをしだした。


その後、その日はいったんかえって作戦を立てようということになり、剛志たちは帰還した。初めての地下60階層はそんな感じで普段通りの日常に続くのだった。


本作品を楽しんで頂きありがとうございます。

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