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ゴーレムの可能性は無限大 〜副業で探索者になったら職業とスキルの組み合わせが良過ぎたみたいです〜  作者: 伝説の孫の手
忍び寄る闇

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第80話 剛志vs男たち その1

時間は炎をまとった男が襲ってきた直後に遡る。


「(臼杵は、こっちに助けには来れなそうだな。あいつの相手で手一杯そうだ。)」


急な襲撃を受け、万葉に連絡を取った剛志は、状況を確認する。


目の前では臼杵が燃える男との戦闘で手が離せなさそうなのが分かる。そして敵はそれだけではなくあたりからざっと10人ほどの集団が近づいてきているのが見て取れる。


しかし人数こそ多いが、一人一人の戦力は弱そうだ。中には実力を隠している者もいるかもしれないが、今までダンジョン内で戦ってきたことで身についた感覚のようなもので彼らが脅威ではないとわかっていた。


おそらく臼杵も同様に理解しており、唯一危険そうな燃える男の相手をしていると思われる。


そんなある種阿吽の呼吸のようなもので、臼杵と分担を済ませた剛志は、今も近づいてくるテロリストたちに対抗するべく、ゴーレム異空庫を展開し、ゴーレムたちを召喚していく。


「へへっ、こいつの命をもらうだけだって話だからな。これだけの人数いるんだ余裕だろ」


「おい!気を抜くな。奴はゴーレム使いだ。人数差は本来むしろこちらの方が少ない。言われた通り速攻で倒し切るぞ!」


一人の男が軽口をたたいたのに対し、すぐさま別の男が注意をする。それを聞いて若干不服そうな表情を見せた男だが、すぐさまポッケからスキルオーブを取り出した。


それに合わせてテロリストたち全員が一斉に同じようにオーブを取り出す。


「まずい!」


そう叫んだ剛志は、即座に男たちとの距離を取るべく移動を開始する。あのオーブのことは一度使われた経験から知っている。バーサーカーだ。


男たちは光に包まれ、一気にステータスが十倍になる。それでも一人一人が剛志とサシで戦うと剛志の方が強いレベルでしかないのだが、数が多い。若干雲行きが怪しくなってきた。


「ちょっとまずいな。これは攻撃をもらうことも視野に入れないといけないかもな。よし、こんな時用のゴーレムの試作機だけどお披露目だ」


そういい剛志はこんな状況を予想して準備を進めていたゴーレムを展開する。


剛志の足元にゴーレム異空庫の魔法陣が広がり、そこからいくつものゴーレムが出てくる。


アイアンマジックハンドゴーレム×2

アイアンマジックレッグゴーレム×2

アイアンマジックヒップゴーレム

アイアンマジックボディゴーレム

アイアンマジックネックゴーレム

アイアンマジックヘッドゴーレム


計8体の新種アイアンマジックゴーレムを取り出した剛志。このゴーレムは名前から想像がつくように、装着するタイプのマジック系列をゴーレムカスタマイズで鉄材を使用し防御力を高め、そのうえで腕と足以外の部分も追加したものだ。


これらを装備することで、若干不格好ではあるが全身を鉄製のゴーレムで覆うことができる。これによって剛志自身の戦闘力を上げるとともに、防御性能も上げるという魂胆だ。


この構想はマジック系列が出た段階で、いつかできないかと想像はしていたが、それがゴーレムカスタマイズで実現した形になる。さらに剛志はゴーレムを無限に所持できるため、ゴーレムの所持制限を気にすることもない。リソースを気にしなくていいなら、やらない理由がないのだ。


そうして剛志の姿は、全身を金属で覆われた人型人形のようになっている。まだ色合いなんかもなくただ鉄というだけなので、かっこいいというよりは不気味な見た目だが、性能で言えば問題はない。


そして剛志の召喚はこれで終わりではない。さらに足元の魔法陣から4体の球体状のゴーレムが中に浮かぶ形で召喚される。


これはマジックアイゴーレム。そうカメラ内蔵型ドローンゴーレムで、剛志の目となるゴーレムなのだ。


剛志を守るというのが目的に装着型ゴーレムで、目の部分だけ視界を確保するとその部分がもろくなってしまう。それを回避するべく、そもそも視界は外付けにしてしまおうというアイデアのもと作成された。


このマジックアイゴーレムを通じて4つの視点を常に共有し、その4視点は多重思考のスキルで同時に処理する。これで死角なしで周囲を確認しつつ、ゴーレムにも指示を出せる体制を作り上げたというわけだ。


ただ、あくまでも剛志はゴーレムで戦うゴーレムマスターなので、実際に本人が戦うつもりはないが、万が一の時の防御としては有用なのでは。そういう目的で試験的に投入の側面もある。


そんな剛志の変身を見て、相手の一人が声を上げる。


「おいおい、なんだあれ!なんかよくわかんない変身みたいなのしたぞ。これは事前情報では聞いていないぜ。大丈夫か!?」


「へ、そんな事気にしてもしょうがねえだろ。どのみちこの仕事を失敗したら後がないんだ。やるしかねえんだよ!」


そう叫び、別の男が剛志目掛けて一気に詰め寄ってくる。それに連動するように残りの男たちも駆け出し、戦いの火蓋が切られた。


それに対し、剛志は先ほど展開したゴーレムたちに相手をさせる。


基本方針はドラゴンソルジャーたちに対するゴーレム編成を変わりはない、先ほどまでこの編成で戦っていたので慣れているというのもあるが、今回の敵はドラゴンソルジャーたちと同じように二足歩行で戦う相手なので、同じ作戦でやれるだろうということだ。


唯一違う部分は、ここは地下50階層とは異なり道が開けているということだ。そのためビックシールドゴーレムたちは剛志を中心に扇状に広がっている。


若干隙間はできてしまうが、それでも今回は剛志の視点は4つに増えているので、的確な指示が出せている。


まず、一人の男が何らかのスキルを使用して、真っ向からビックシールドゴーレムの盾を殴りつけた。そうしたところ、攻撃を受けたビックシールドゴーレムは一瞬宙に浮き、数メートルほど吹き飛ばされた。


それによって後ろに控えていたランサーゴーレムなども一緒に倒されてしまい、一瞬その場所に穴が開く。ゴーレムたちは壊されたわけだはないため時間が経てば復帰することができるのだが、この一瞬のスキが戦いにおいて大きい。


そこ隙間からすぐさま合計3名のテロリストが内部に侵入してきて、そのまま剛志を狙って駆け出す。


その間剛志は、別の場所での攻撃に対しての指示も出しつつ、そのできた穴を守るためにメイジゴーレムたちに一瞬弾幕を張り敵を近づけさせないように指示を出す。そして体勢を崩しているゴーレムたちに現場への復帰を指示。この作業を一瞬のうちに的確に指示しなくてはならない。


さすがに人間相手だと考えることが多く、今までとは違った戦い方をしないといけないな。そんな感想を抱く間もなく、内部に侵入した三名の対処もしないといけない。


「くらえ!」


そう叫びながら先頭を走っていた男がとびかかってくる。それを確認した剛志はすぐさま距離をとるべく後方にジャンプをする。


今の剛志のステータスは装備しているゴーレムのスペックを反映しているため、ちょっとした戦闘職並みの値がある。そのスペックを惜しげもなく使い、ただ距離をとる剛志。そして剛志が距離をとったことでできた空間で先ほどの男の攻撃が空振りをしているところに、横からホースに乗ったジェネラルの強烈な攻撃がお見舞いされる。


後続の男たちにも続けて放たれるジェネラルの攻撃に、勢いが乗っていたテロリストの男たちも吹き飛ばされランサーゴーレムたちのところに飛ばされる。


そこで待ち構えていたランサーたちのカウンターと、そのまま追いついてきたジェネラルの攻撃の挟み撃ちを受け、内部に侵入してきた奴らは倒された。


残るは7人のテロリストだ。

本作品を楽しんで頂きありがとうございます。

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