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ゴーレムの可能性は無限大 〜副業で探索者になったら職業とスキルの組み合わせが良過ぎたみたいです〜  作者: 伝説の孫の手
復興と修業

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第70話 パーティシステム

一日たち、昨日とはまた別のダンジョンにゴーレムたちを届けて指示を出した剛志。

その作業も午前中には終わってしまったので、剛志はダンジョンに来ていた。


勿論ダンジョンの中にも護衛の二人は着いてきており、今いるダンジョンはいつも潜っていた横浜第三ダンジョンではなく、愛知県にある名古屋ダンジョンだ。


なぜこのダンジョンなのかというと、今まさに地上でゴーレムたちが作業しているように、組合から壁建設の次の候補地と言われたダンジョンなので、そのままそこのダンジョンに潜っているというだけだ。


そしてこのダンジョンではあたりに木が生えており、この木を採取することによって木の材料が手に入る。そう、ここのダンジョンは木系統の魔物や森に関係する魔物が出てくるダンジョンなのだ。


勿論魔物は木の魔物トレントだけではなく、蛇やサル。そしてどこにでもいるオークやオーガ、ゴブリンなんかも出てくるのだが、フィールド型が森で固定されているダンジョンなのだ。


剛志がいつも通っているダンジョンは岩肌と暗闇の二種類フィールドがあるタイプだが、このダンジョンのように一種類に固定されているものも珍しくはない。


そして、このダンジョンでは今もなお、多くの探索者が木のアイテムを回収しているためたいへんにぎわっていた。


「おうおう、結構にぎわってんな。てかこんなダンジョン見たことねぇぞ、森っていうかはげ山じゃねえか!」


そう驚いて大きな声を上げる臼杵、しかしそれに対し万葉もいつものように嫌味を言わない。彼女自身も大変驚いているからだ。


それもそのはず、剛志たちが足を踏み入れた名古屋ダンジョン地下一階層だが、森と聞いていたのにも関わらず、入ってみると木はほとんど見られず、ほぼすべてが切り株となっていたのだ。


これは、今まさに異常な勢いで剛志のゴーレムたちが壁を建設しているのが原因だ。


壁建設に必要な材料である木のアイテムを、今は通常の3~4倍近い値段で組合が買い取るため、このように一階層を通っているような探索者にとってはボーナスタイムのような状態なのだ。なので、木が復活したそばから誰かが採取していき、ほとんどの木が伐採された状態になってしまっている。


因みにダンジョンで採取できるアイテムは、一日たてばダンジョン内のどこかに復活するといわれている。そのため理論上は永遠に回収することができるのだが、最大量が決まっており、それを取りつくすと一日待たないといけない。


そんな、自分の影響でこんなことになっているなど知らなかった剛志たちは、数秒あたりの光景に圧倒され驚いていたが、段々と落ち着くにつれ、理由も想像ついたので納得した。


「確かに、考えてみれば剛志がバカみたいなスピードでアイテムを消費しているんだし、こうなっててもおかしくないか…」


そうつぶやいた臼杵の言葉にうなずく剛志と万葉。剛志の久しぶりの探索は出鼻をくじかれたが、これからだ。


そうして奥に進もうとする剛志に対し、臼杵が話しかける。


「おい、剛志。パーティ申請はどうする?一緒に行動するならとっておいた方が良いだろ?」


「パーティ申請…?。ああ、そうですね。取っておきましょうか?」


そう歯切れが悪そうに答える剛志。それに対しすでに剛志の性質を理解している臼杵が質問する。


「おまえ、まさかとは思うけど、パーティ申請のこと知らないなんてことはないよな?」


そう聞かれた剛志は、ばれたと思い白状する。


「実は、やったことないんですよね。もちろん存在自体は知っているんですけど、その実どういったもので、どうやるのかは正直あいまいです。」


そういって恥ずかしそうにする剛志。それに対しあきれたような臼杵は万葉に同意を得ようと話しかける。


「マジかよ。万葉ちゃんは知ってるよな?探索者としては常識だぞ」


それに対し万葉は、


「当り前よ。知ってて当然だわ。私はやったことないけど…」


と強がって答えた。


それを聞いて頭が痛くなった臼杵は、二人に対し説明する。


「はあ、お前さんたちが普通じゃないってことがこれでよくわかったよ。どんな奴でも大体はパーティを組んで探索するもんだぜ。基本ソロの俺だって、今まで何回もパーティを組んでここまで来ている。なんで俺がここでは少数派なんだよ…。いいか、パーティ申請ってのはな、ステータスボードで申請を送れるんだ、確か半径5m以内の探索者に対して申請が可能で、申請されてされた側が承認することで初めてパーティとして、ダンジョンに認識される。ここまではいいか?」


そういわれ剛志は大きくうなずいた。


「じゃあつづけるぞ。パーティはそもそも最大5人まで組める。そしてパーティを組んでいると、取得経験値は全員で等分される。ただし、パーティを組んでいると仲間からの攻撃が当たってしまった場合でも、その威力が2割程度に減少するというメリットもあるんだ。所謂フレンドリーファイア対策ってやつだな。」


うんうんと頭を上下に振り理解したことを伝える剛志。


「パーティになると、相手のステータスを任意で確認することができる。これはステータス設定で公開するかどうかを設定できるから、剛志と万葉ちゃん、ちゃんと設定しておいた方が良いよ。はじめはすべて公開するになっているはずだから。ただ、この共有のお陰で、仲間との連携を高められるし、状態なんかも確認できたりする。パーティを組んで探索する際にはとても便利な機能ってことだ」


そういわれて、なるほどなと思う剛志。そこで思った疑問点をぶつけてみる。


「なるほどね、そうなっているんだ。でも臼杵、一個聞きたいんだけどさ、経験値が等分されるってことはパーティを組んでいないと経験値ってどうなるの?あと上限が5人ってことは、それ以上ではパーティを組めないってこと?」


そう聞かれた臼杵は、身振り手振りでわかりやすく教えてくれた。


「そうだな、経験値の件だが。まずパーティを組んでいなかったら経験値は誰か一人の物になる。これも正確にはまだわかっていない部分なんだが、その戦闘で最も貢献度が多いものの独り占めになるようだ。とどめだけ刺してもダメってことだな。これはパーティ間においてもそうだ。そして今パーティ間って言ったが、6人以上だと基本的に一つのパーティになることはできないからパーティを分ける必要がある。しかしそうなるとどちらか片方ずつでしかパーティと認識されないから、経験値も等分できないし、フレンドリーファイアも普通に食らってしまう。」


「なるほどね、じゃあ探索者は6人以上では動くことは基本出来ないってことだね」


そういって剛志が納得しようとすると、臼杵が訂正した。


「いや、そうってわけでもねえぜ。6人以上だとレギオンってのを組める。レギオンだとフレンドリーファイアなんかは同じ仕様でダメージが減るようになる。ただ、経験値の部分だけが変わってきちまうな。6人から10人だと経験値が7割に減り、11人から15人だと6割に減る。みたいな感じで5人ごとに1割ずつ経験値が減っちゃうみたいだ。その減った経験値を人数で等分することになるから、大勢での探索はあまり推奨はされねえな」


と教えてくれた。剛志は臼杵の説明を受け、今まで知らなかったことを少し恥ずかしくは思ったが、ここで知れてよかったを感じた。


因みにこの臼杵の説明を、万葉も耳に神経を集中して覚えようとしていたことを、ここに追記しておこう。


そうして一通りパーティシステムについて説明を受けた剛志。そのまま臼杵と万葉とパーティを組むことにした。


「剛志、ちゃんと表示の設定は変更しておけよ。別に見せていいってことなら構わないが、いやならちゃんと非表示にしておけよ」


「いや、二人には見られても構わないよ。このまま行くね」


そういってパーティ申請を送る剛志。そしてそのステータスを見て驚く臼杵と万葉。


「おい、剛志。お前まだ初期職業なのかよ!なんで初期職でそんなに強いんだよ、マジで規格外だな」


そういって笑う臼杵、万葉も横で剛志の職業がまだ初期職のゴーレム使いなことに驚く万葉。


剛志はそこまで驚くことかと思い、不思議に思うが特に突っ込まなかった。


「はいそうですね。まだ初期職です。もう少しでレベルが100になるので、早く上級職になりたいんですけどね」


そういって、お互いのステータスを確認するのだった。

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