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ゴーレムの可能性は無限大 〜副業で探索者になったら職業とスキルの組み合わせが良過ぎたみたいです〜  作者: 伝説の孫の手
復興と修業

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第66話 つかの間の休息

中国でも同様のテロが起きた。その一報を聞いた剛志は、その内容について金田と臼杵に共有する。


「実際かなり物騒な時代になったよね。俺はあの日現場にいなかったけど、剛志はいたんでしょ。どんな感じだったの?」


「確かに、その日のことは私も詳しく聞いていないですね。この機会ですし、教えていただけないですか?」


そう言って剛志に、日本でのクーデターの現場の話を聞く臼杵と金田。


「ああ、そうですね。私も現場にはいましたけど、何が起こっているのか正直理解できていませんでした。いきなり権蔵さんが語り出したかと思うと、ゴーレムを召喚して暴れ出して。それに対応するために西園寺さんたちが戦っていましたね。室内ということもあって、どちらも全力は出していなかったとは思うのですが、それでも理解が追いつかない戦闘でした。その辺は、実際に参戦していた宮本さんに聞く方が良いと思いますよ」


「なるほどね~、でも万葉ちゃんはこういうの聞いても答えてくれないでしょ。この1週間もほとんど会話に入ってこなかったし」


そう言い、うなずき合う剛志と臼杵。まだ出会って1週間ではあるが、この二人と金田は妙に波長が合い、仲良くなっていたのだ。


それに比べて宮本万葉は、仕事はするが馴れ合いはしないとばかりに、ほとんど口をきかない。


もうその状況に慣れてきた剛志は、そのことに対して違和感を感じなくなっていたが、たまに彼女の醸し出す雰囲気にビビることもある。初めて会った時から基本的に指摘しか受けていないので、苦手意識があるようだ。


その点、臼杵とは出会って日が浅いにもかかわらず、かなり打ち解けている。


これは臼杵自身のコミュニケーション能力が高いことが主な理由だが、お互いに自身のスキルを見せ合い、打ち解けたという面もある。


剛志が自身の異常なまでのゴーレムの数の理由を説明したのに応じて、臼杵もあの後、自身のユニークスキルについて説明してくれた。


彼のスキルはユニークスキルということもあり、そこそこ有名だったのだが、実際に見せてもらうと感心した。


彼のユニークスキル「雪魔法」は、雪を操る魔法のスキルなのだが、できることは多岐にわたる。


まずは基本的な攻撃魔法として、雪でできた球や槍などを当てる魔法がある。これは水魔法や氷結魔法と違い、直接「雪」を生成している点が特徴だ。


氷結魔法で氷の球や槍を作った方が強いように思えるが、雪はまた別のベクトルの強さがある。それは行動の阻害だ。


雪魔法は基本的に攻撃とともにデバフを相手に付与するようなものが多く、相手の動きが鈍っていき、最後は動けなくなったところを倒すという戦法が得意だと言われた。


細かい部分はまだわかってはいないが、実際に見せてもらったところ、目の前でいきなりサラサラの雪が生成されていく様は何とも幻想的だった。本人のルックスも相まって人気があるのもうなずけた。


それに比べ、剛志のスキルは見た目こそ地味な部類だ。しかし、やれる範囲の広さで言えば異常ともいえるほど多く、このスキルを剛志は大変気に入っている。


お互い、自身のスキルに誇りを持っていることも、話が合った要因の一つなのかもしれない。


そうして普段から話をする中で仲良くなり、今ではこういった雑談をするような仲になったのだが、いまだ万葉とはほとんど話せておらず、気まずい剛志だった。


話を中国の事件に戻そう。そう思い、剛志は再度話し出す。


「中国って言ったら、人口も国土も日本に比べると多いよね。そうなるとダンジョンの数もとんでもないと思うんだけど、大丈夫かな?」


「確かに言われてみるとそうだな。ダンジョンは人口の集中している場所にできる傾向があることを考えると、かなり多そうだ。金田さん、その辺で何か知っていたりします?」


そう聞かれた金田は、手元の端末で調べながら答える。


「確かにダンジョンの数は、日本のおよそ10倍ほどと言われていますね。それを考えると被害状況もとんでもないかもしれません。私もまだ詳しくは聞けていないので、今度本部に行ったときに詳しい人物に聞いてみますね」


そう言って、その場はそれ以上の進展はなかった。


剛志自身も、日本でのクーデター現場にいたこと、その後の復興でかなりの重要ポジションにいることなどから、今回の中国の件を他人事とは思えなかった。


自分が中国まで行って、ここでやっているのと同じように壁の作成をするかと言われれば、それはないため関係ないといえば関係ないのだが、気持ちはそう割り切れないのだ。


しかし、金田からの詳しい情報が共有されるまでは、剛志のような一探索者が知れる情報はテレビやネットのニュースのみだ。これ以上やれることもないため、引き続き剛志は自分の仕事を全うするべく、作業を開始した。


それからというもの、特に新しい問題もなく、壁作成を淡々とこなす剛志。


今では1日のノルマとなっている2784体のウッドカーペンターゴーレムの作成を終えると、ゴーレムカスタマイズで作成可能なゴーレムの構想を練ったり、実際に有用だったストーンウルフゴーレムやウッドホースゴーレムの数の拡充に努める剛志。


そんな生活を続けることさらに1週間。壁をさらに18ダンジョン分作成し、今では1日に同時並行で3つのダンジョンに壁を作成できるようになった剛志だったが、金田からあることを言われた。


なんと、剛志の作成スピードに材料の供給が追いつかないというのだ。


まさか一個人の戦力で、この国すべての探索者から集めている材料を使い尽くすことがあるなんて、考えもしなかった剛志。しかし今ではウッドカーペンターゴーレムの数も49,434体と、ほぼ5万体に上る。探索者の総人口は日本で10万~20万と言われている現在、その数は異常なまでに膨れ上がっていたのだ。


「え、どうしましょう。材料がないと壁も作れないですし…」


と困惑気味の剛志。それに対し金田も申し訳なさそうではあるが、ある提案をしてきた。


「そうですね。申し訳ないのですが、いったんウッドカーペンターゴーレムの増量はストップしてもらい、剛志さんには休憩していただけると助かります。ここまでずっと働かせっぱなしだったこともありますので…。もちろん引き続き、ゴーレムたちによる壁作成は続けていただきたいのですが、材料調達が現時点ではそれで手一杯になります。もちろん、今までお支払いしていた分に追加でゴーレムの材料代も上乗せでお支払いしますので、いかがでしょう?」


本来なら剛志の戦力供与に支払っていた代金自体は今後ももらえるということで、文句はない剛志。それに、いい加減ダンジョンに潜りたくてうずうずしていたことも事実だ。


「なるほど、承知いたしました。私としても問題ないです。ここらで少し休ませてもらいますね。壁作成は引き続きやるので、よろしくお願いします」


と言って、金田の提案を了承した。


ざっと2週間で30個ほど壁を作った剛志だが、全国のダンジョン数はまだまだある。このままのペースだと、あと数カ月は続くであろう壁作成だが、その進め方が一旦変更になったというだけだ。


まずはひと段落ということで、ちょっと肩の力を抜く剛志であった。


---


**1週間での作成ゴーレム**

ウッドカーペンターゴーレム × 19,488


**1週間での消費材料**

魔石(7,775,712MP分)約77,757,120円分

材木 × 11,136個 約1,113,600円分

特級MPポーション 14個 約14,000,000円


**現在の剛志の所持ゴーレム**

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

所持ゴーレム数

アイアンゴーレム × 988

ブラックアイアンゴーレム × 1

ストーンウルフゴーレム × 30(+29)

ウッドナイトゴーレム × 244

ウッドジェネラルゴーレム × 1

ウッドハンターゴーレム × 249

ウッドカーペンターゴーレム × 49,434(+19,488)

ウッドメイジゴーレム(火)× 250

ウッドメイジゴーレム(水)× 250

ウッドメイジゴーレム(風)× 250

ウッドメイジゴーレム(土)× 250

ウッドメイジゴーレム(光)× 1

ウッドメイジゴーレム(闇)× 1

ウッドホースゴーレム × 30(+29)

ハイマジックハンドゴーレム × 2

ハイマジックレッグゴーレム × 2

ハイマジックウイングゴーレム × 1

マジックウェポンゴーレム × 713

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


本作品を楽しんで頂きありがとうございます。

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