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ゴーレムの可能性は無限大 〜副業で探索者になったら職業とスキルの組み合わせが良過ぎたみたいです〜  作者: 伝説の孫の手
復興と修業

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第65話 臼杵健司

「その辺にしなさい。向こうで呼ばれてるわよ」


そう剛志に話しかけてきたのは宮本万葉だった。彼女もダンジョン組合から依頼を受けているにしても、24時間体制で近くで警護するのは大変だろうに、いまだに剛志の警護についている。


万葉に声をかけられ、ゴーレムカスタマイズを楽しんでいた剛志は、現実に引き戻された。壁が完成したようだ。


辺りはすっかり暗くなってしまっているが、時間ももったいないため、ここのゴーレムたちを引き上げ、別のダンジョンに壁を作らなくてはいけない。


「あ、わかりました。ありがとうございます。」


そう言い、作業を止め歩き出そうとする剛志に万葉がしゃべりかける。


「あんたね、一応命を狙われているんだから、周りが見えなくなるレベルで没頭するのはやめなさい。まあ、もうあきらめたけど。」


そう言い、あきれたように歩き出す万葉に遅れないようについていく剛志。そして、壁の完成を現地の作業員が伝えてくれたので、ゴーレムたちの回収作業を始める。


出している数が数なので、回収にも時間がかかる。そんな中、剛志に那覇ダンジョンの支部長である新垣が話しかけてきた。


「いや~あっという間でしたね。この速さには開いた口がふさがりませんよ。迅速な対応、感謝いたします。」


そう言って頭を下げる新垣。それに対し剛志は、逆に申し訳なさそうに、


「いえいえ、こちらも仕事を頂いている身なので。それに働いてくれているのはゴーレムたちなので」


と言って返事をした。


そんな社交辞令を交わしているところに、金田がやってきて次のダンジョンを教えてくれた。


「次は北海道の稚内ダンジョンですね。この後も被害が大きいダンジョンを中心に、こちらが指定するダンジョンの壁作成を行っていただきます。ハードスケジュールで申し訳ないです。何か足りないものや要望などあればおっしゃってください。できるだけ対応いたします。」


と剛志に申し訳なさそうに言ってくる。


剛志が今壁を作ったダンジョンはまだ2つしかなく、全国には全部で726か所のダンジョンがある。そのすべてを剛志が担当するわけではないが、それでも剛志の担当箇所は、このペースで壁を作れることを加味しても、多くなるだろう。あまり時間を無駄にはできないのだ。


そこで剛志は、思い立った提案を金田にすることにした。


「いえ、状況は理解しているので問題ないですよ。ただ、可能であれば1点お願いしたいです。スキルの関係でいろいろな材料や、魔石が必要になりそうでして。もちろん対価は支払うので、欲しいアイテムを買い取らせていただくことって可能ですかね?」


そう言う剛志。ゴーレムカスタマイズを使いこなすには、いろいろな材料が必要になるかもしれないのと、単純に自身の戦力アップにもゴーレムを作りたいと考えたのだ。


今までだったら自分でダンジョンに潜り集めることも可能だったが、今はこの仕事にかかりっきりなため、材料を組合から買えたら便利だと思ったのだ。


それに、壁を一つ完成させるだけで、組合から依頼料として1000万もらえる契約になっているので、今の剛志は金銭的にも余裕がある。


それを聞いた金田さんは、組合の財政面でも現在購入先があることはいいことだと感じたのもあり、2つ返事で了承してくれた。


そうしてゴーレムを回収しきった剛志は、次のダンジョンに向かって移動するのだった。


稚内ダンジョンに着くと、そこには支部長の山本百次郎やまもと ももじろうと、探索者の臼杵健司うすき けんじがいた。


支部長の山本は白髪交じりのおじいちゃんで優しい印象なのに対し、臼杵はどこかクールな印象の大学生といったような見た目だ。


ただ、この臼杵はそこそこの有名人であった。それは世にも珍しいユニークスキル、通称☆0の持ち主で、そのスキルの名前は「雪魔法」だ。雪を使って戦う様は幻想的で、本人の見た目も相まって、一部に熱狂的なファンがいるとかいないとか。


そんなことはまったく知らない剛志は、いつものように運ばれた先で支部長と話す中で、臼杵が話しかけてきた。


「岩井さん、今回から俺も護衛の中に組み込まれることになりました。よろしくお願いします。先任の万葉ちゃんとは交代での護衛になると思うので、よろしくお願いします。」


そう言って握手をしてきた。


「ああ、そうなんですね。聞いてませんでした。確かに宮本さんもずっと護衛は疲れますもんね。どうするんだろうと思っていましたが、交代の方がいるなら安心ですね。いろいろ足りないこともあるかもですが、よろしくお願いします」


そう言いながら、握手に応じる剛志。すごく好青年っぽいなと思い、何も気にしていない剛志の後ろで、宮本万葉は「なれなれしくしないで」とうざがっている。


そんな若い二人のやり取りを微笑ましく思いながら、剛志はこれからの予定を聞く。


まあ、基本的には今までとやることは同じなので、さっそくゴーレムたちを出し、作業に取り掛かる剛志。とはいえ時間も遅いため、ゴーレムたちを出し、指示を終えた剛志はその日は休むことにした。


簡易テントで眠る剛志。その外では、剛志のゴーレムの数に驚いた臼杵が、宮本万葉に詳しく聞こうと詰め寄っていたのだが、万葉は面倒くさがってあまり答えず、そのまま寝てしまった。


そのため臼杵は、剛志が起きるまでの数時間、万葉の代わりに護衛をしながらも、絶対に剛志が起きたら聞いてやろうと思い、悶々と過ごしたのだった。


翌日、剛志が目を覚まし、テントの外に出ると、待ってましたとばかりに臼杵が話しかけてきた。


「岩井さん! 何ですか、あの数のゴーレムは!」


あまりに興奮している臼杵に、寝起きの剛志はびっくりしてしまい、あたふたとする。その間も興奮冷めやらぬ臼杵からの質問が続きそうだったため、訳を話す剛志。


「ああ、自分の初期スキルが☆5スキルの『所持制限無視』だったんですよね。それにゴーレム使いの職業も取れたので、作ることさえできれば無限にゴーレムを作ることができるんですよ」


「いや、だとしてもあれだけ作るのにMPがいくらあっても足りないでしょう」


「ああ、それは魔石変換機を使っているんですよ」


そんなラリーを数回する剛志と臼杵。こんなにあけすけに話していいのかは果たして疑問なのだが、剛志は肝心のゴーレムそのものの情報や、スキルの細かな情報は話さなかったが、割と何でも聞かれたことは話してしまった。


そして、この件を後から知った万葉に、聞いた臼杵と、話した剛志が、どちらもこってりと絞られたのは当たり前の結果だった。常識人は彼女だけのようだ。


そして、稚内ダンジョンの壁作成を開始してから1週間ほどが経った。その間に剛志と臼杵は妙に波長が合ったようで、かなり打ち解けており、今では冗談を言い合う中になっていた。


そんな二人をうざそうに見る宮本万葉。そして常に忙しそうにしているダンジョン組合の金田。バランスの悪い4人組だが、この4人でダンジョンを回りながら、どんどんとダンジョンに壁を作っていく。剛志がこの1週間で作成した壁は全部で12か所に上る。


途中から、並行して2つのダンジョンの壁作成にゴーレムを回せるようになり、効率が上がったのだ。そして順調に壁作成が進んでいたところに、新たなニュースが舞い込んできた。


それは中国でも同じような事件が、A.B.Y.S.S.のリーダー・ギデオンによって引き起こされ、似たような被害が広がったというニュースだった。


日本だけでなく、世界中で同様のテロ行為が広がっているようだ。


---


1週間での作成ゴーレム

ウッドカーペンターゴーレム × 19,488


1週間での消費材料

魔石(7,775,712MP分) 約77,757,120円分

材木 × 11,136個 約1,113,600円分

特級MPポーション 14個 約14,000,000円


現在の剛志の所持ゴーレム

――――――――――――――――

所持ゴーレム数

アイアンゴーレム × 988(-1)

ブラックアイアンゴーレム × 1(new)

ストーンウルフゴーレム × 1(new)

ウッドナイトゴーレム × 244(-1)

ウッドジェネラルゴーレム × 1(new)

ウッドハンターゴーレム × 249(-1)

ウッドカーペンターゴーレム × 29,946(+22,272)

ウッドメイジゴーレム(火) × 250

ウッドメイジゴーレム(水) × 250

ウッドメイジゴーレム(風) × 250

ウッドメイジゴーレム(土) × 250

ウッドメイジゴーレム(光) × 1(new)

ウッドメイジゴーレム(闇) × 1(new)

ウッドホースゴーレム × 1(new)

ハイマジックハンドゴーレム × 2

ハイマジックレッグゴーレム × 2

ハイマジックウイングゴーレム × 1

マジックウェポンゴーレム × 713

――――――――――――――――



本作品を楽しんで頂きありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
大量のゴーレム連れて無制限スキルも関係者には知れ渡っている状況じゃ見たままの情報は言ってもいいんじゃないだろうか 怒った彼女も刀ぶら下げておいて戦闘方法は言えませんとか魔法ですって言うのか?
作業の規模感が見えないからなんともだけど なんでどんどん作業者を増やしてるんだろう 1人で100日かかる作業を10人でやったら10日くらいにはなるだろうけど じゃあ一万人でやったら15分で終わるのかっ…
ストーリーと言えない作業の話ってのは、ちょっと飽きてきた
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