第61話 剛志自身ができること③
剛志が現在レベル10を確認していないゴーレムは以下の11種類だ。
・アイアンゴーレム
・ウッドナイトゴーレム
・ウッドハンターゴーレム
・ウッドカーペンターゴーレム
・ウッドメイジゴーレム(火)
・ウッドメイジゴーレム(水)
・ウッドメイジゴーレム(風)
・ウッドメイジゴーレム(土)
・ハイマジックハンドゴーレム
・ハイマジックレッグゴーレム
・ハイマジックウイングゴーレム
魔石変換機は手元にあるし、魔石のストックもまだある。なので必要なのは各ゴーレムにつき10MPなのだが、現在MPは空っぽだ。そこで、あまり在庫の残っていない自身のMP回復薬を使用し、MPを回復させた。
そして、すべてのゴーレムのレベルを10になるまで上げると、すべてレベルMAXの表記になり、以下のようなゴーレムが作成可能になった。
アイアンゴーレムLv10で開放
・ブラックアイアンゴーレム
ウッドナイトゴーレム/ウッドハンターゴーレムLv10で開放
・ウッドジェネラルゴーレム
ウッドカーペンターゴーレムLv10で開放
・ウッドスミスゴーレム
ウッドメイジゴーレム(火)(水)(風)(土)Lv10で開放
・ウッドメイジゴーレム(光)
・ウッドメイジゴーレム(闇)
マジックゴーレム系列はLv10にしても特に新しいゴーレムは作成可能にならなかった。しかし、これで新たに5種類の上位ゴーレムが作成可能になった。
またLv10にした際に脳内に語りかけられるアナウンスの内容には、剛志のレベルが規定に達しているという文言もあったため、剛志自身のレベルも新種開放の条件になっていることが今回も確認できた。
ブラックアイアンゴーレムは剛志が現在探索している階層にも出てきているため、存在は知っていたが、それ以外は聞いたこともないゴーレムだ。
ウッドゴーレム系列のゴーレムは、今回も使用個数が増えるだけで材料は毎度おなじみの材木だったので、こちらもすぐ作れそうだ。そこで開放されたゴーレムたちを作成してみることにした剛志。その結果が以下になる。
名前:
種類:ブラックアイアンゴーレム
スキル:体当たり・硬化・インパクト
レベル:0
HP:600/600
MP:0/0
攻撃力:600
防御力:600
器用:120
速さ:300
魔法攻撃力:0
魔法防御力:500
名前:
種類:ウッドジェネラルゴーレム
スキル:剣術・盾術・弓術・隠密・短剣術・指揮
レベル:0
HP:250/250
MP:100/100
攻撃力:450
防御力:150
器用:250
速さ:300
魔法攻撃力:100
魔法防御力:100
名前:
種類:ウッドスミスゴーレム
スキル:鍛冶・金属加工・火耐性
レベル:0
HP:200/200
MP:200/200
攻撃力:30
防御力:30
器用:750
速さ:30
魔法攻撃力:30
魔法防御力:30
名前:
種類:ウッドメイジゴーレム(光)
スキル:無属性魔法・光属性魔法
レベル:0
HP:100/100
MP:300/300
攻撃力:10
防御力:10
器用:100
速さ:10
魔法攻撃力:0
魔法防御力:400
名前:
種類:ウッドメイジゴーレム(闇)
スキル:無属性魔法・闇属性魔法
レベル:0
HP:50/50
MP:350/350
攻撃力:10
防御力:10
器用:100
速さ:10
魔法攻撃力:500
魔法防御力:100
ちなみに、1から作る際の必要MPはウッドメイジゴーレムが500で、それ以外の新種は2500だった。
この時点で剛志のMP上限を越しているため、レベルを上げたゴーレムを材料に再作成で作成するしかない仕様のようだ。ウッドジェネラルゴーレムはナイトとハンターの二体を材料に再作成が可能なことを追記しておく。
まあ、とにもかくにも、これで現時点で剛志が作れるゴーレムはすべて出したことになるだろう。そう考えた剛志だったが、思い直す。今作ったゴーレムを最大にすると開放されるゴーレムがいるのではないかと。
そう思い、さらにMP回復薬を服用し、魔石を消費させて各ゴーレムたちのレベルを上げた。
そうしたところ、ほとんどのゴーレムは何も解放されなかったのに対し、ブラックアイアンゴーレムだけ新種が解放された。その名前もミスリルゴーレムだ。
ミスリルとは有名な魔法金属なので、剛志も認知していたが、まだ出会ったことがない。それを使用してできるゴーレムということで、どんなものかとワクワクする剛志だが、今の時点では作ることはできなさそうだ。
ということで、今剛志が作成可能なゴーレムはすべて出し切ったということが確定した。
次に考えるのは、このゴーレムたちのおかげでどんなことができるようになったのかということだ。
まずブラックアイアンゴーレムだが、これは単純にアイアンゴーレムの強化版のゴーレムだろう。全長も4mほどあり巨大だ。それに、初めて魔法防御力を持つサンドゴーレム系列なので、魔法系の攻撃にも耐性があるのは強い。
ただ、戦略が増えるかと言われると、そうではなさそうだ。単純な強化だけだろう。
次にウッドジェネラルゴーレムだ。これはやれることがかなり増えた。
まず重要なのが、指揮のスキルを持っているということだ。このスキルから考えると、ウッドジェネラルゴーレムは自身の戦闘力ももちろん強力だが、剛志のスキルの特性上、とにかくゴーレムの数が多い。その数が多いゴーレムたち一体一体に細かい指示は出すことができないため、今までは大雑把に命令を出していたが、そこがこのゴーレムのおかげで改善できそうだ。
今剛志が一番作るべきゴーレムかもしれない。理想を言うと、ゴーレム部隊一つに対し一体以上のジェネラルを配置できれば、世界が変わるだろう。
そう感じた剛志は、まずウッドジェネラルゴーレムの作成が最優先だと考えた。
そして次はウッドスミスゴーレムだ。これは木でできたウッドゴーレムの中では異質で、唯一火耐性を持っている。これはウッドスミスゴーレムが金属を加工することができるゴーレムだからだろう。
今までウッドカーペンターゴーレムなどは木の加工しかできていなかったが、スミスの存在により金属も加工できるようになった。そうすることで、一気にものづくりの段階が上がったように思える。
これも本来なら壁作成に使用したいところなのだが、いかんせん作成MPが重い。
今は数が必要で、カーペンターゴーレムたちが壁建設の知見をためてきている現状、スミスたちに壁を手伝ってもらうのはあきらめて、今はカーペンターを大量に作成し、一刻も早く壁作成を進めたほうがよいと思う。なのでスミスは少し後回しになりそうだ。
最後にメイジゴーレムたちだ。
今回追加されたのは光と闇のメイジゴーレムだが、その中身を確認すると次のようになった。
光は回復タイプ。HPを回復させる魔法を使用可能になり、ポーションの役割を代われる。また、光の障壁を作成することもできるようで、守り特化といった感じだ。
そして闇は反対に攻撃タイプ。相手にデバフをかける魔法が使用可能になり、そのうえで影を使った攻撃魔法が使えるようだ。
作成MPがほかのメイジゴーレム(火)なんかとあまり変わらないためか、ステータスや強さもちょっとしか強くなっていない印象だが、やれることにバリエーションが増えたと思う。この辺も、うまくジェネラルで管理できるようになると強いと思う。
こうして考えると、まだまだやれることはたくさんあったと反省する剛志だが、今のちょっとした進展が、剛志の戦力を大幅に上げたことは間違いない。
まずはこれらのゴーレムを使いこなせるように陣形を考えたり、練習する必要がありそうだ。そんなことを考えながら頭をひねっていると、遠くのほうから鏑木さんチームがやってきた。
「おい、剛志。無事壁作成が終わったぞ!にしてもスゲーペースだ。この調子でほかのダンジョンも壁作ってやろうぜ!」
そう言いながら思いっきり腕を振ってハイタッチをしてくる鏑木。それに慣れないながらもなんとか反応した剛志は、手のひらの痛みに耐えながらにこやかに応じた。
「そうですね。まずは一つです。この後もどんどん作っていきましょう!よろしくお願いします、鏑木さん。」
そう言って鏑木と握手をする剛志。それにつられるように周囲では金子たちが、まずは一つの壁ができたことの喜びを分かち合おうと、和やかなムードが広がる。
ある程度喜び合った剛志たちは、そのまま本部テントまで行き、完成したことを町田所長に共有したところ、大いに喜んでくれたが、まだ仕事は山積みのようだ。そのため新しいダンジョンを指示され、そのダンジョンにみんなで移動する。
次のダンジョンは、一番被害が大きかった沖縄の那覇ダンジョンだ。ここも早く復興させる必要があるので、このまま剛志たち一行はダンジョン間転移のスキルホルダーに転移させてもらって、那覇ダンジョンに向かうのだった。
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