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ゴーレムの可能性は無限大 〜副業で探索者になったら職業とスキルの組み合わせが良過ぎたみたいです〜  作者: 伝説の孫の手
ダンジョン探索開始

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第5話 初めてのダンジョン探索

「ここが、ダンジョンの地下一階か…。見た目は普通の岩場って感じだな」


剛志は今、ダンジョンの地下一階に下りたばっかの階段の前にいる。


このダンジョンは横浜市某所にあるダンジョン、横浜第3ダンジョンと呼ばれる場所で、このダンジョンの特徴は岩場が多く鉱石やらが多く産出しやすいダンジョンだ。


この地下一階に出てくる魔物はスライムの一種類だけで、この階層ではよっぽどのことがない限り死亡する危険はないといわれている。


ただし、スライムのドロップアイテムはあまり価値がなく、戦闘訓練程度でしか利用価値がなく人気がない。


しかし剛志はひとまず練習の意味合いが強いのでちょうどいいと言えよう。


「この階層のことと、ゴーレムのことはある程度調べてきたから、まずはゴーレムを作ってみるか」


そうおもむろにつぶやき、剛志は階段の半径10メートルから外に出る。


階段の周り半径10メートル以内では、スタンピードなどの緊急時を除きスキルが使えなくなるというのがダンジョンのルールなのだ。その代わり魔物もここには寄ってこず、このあたりで休息をとるのが一般的な使い方の様だ。


「このあたりでいいか」


そういって剛志が止まったのは、本当に階段から10メートル離れただけの場所で、すぐに引き返せるようなところだ。


そして自らのステータスボードを取り出し、スキルの欄を確認する剛志。


今のステータスはこうなっている。


ステータスボード

名前:岩井剛志いわいつよし

職業:ゴーレム使い

スキル:所持制限無視

職業スキル:ゴーレム作成

レベル:0

HP:9/9

MP:13/13

攻撃力:8

防御力:11

器用:11

速さ:8

魔法攻撃力:8

魔法防御力:11


特にこれと言ってステータスに変化はなく、スキルと職業が追加されただけだ。


スキルの『所持制限無視』はすでに知っての通り、すべての所持制限を無視し制限がかからなくなるというスキルの効果だが、職業スキルの『ゴーレム作成』は次のような効果になる。


ゴーレム作成

効果:材料を用いてゴーレムを作成することができる。

   現在作成可能なゴーレムは【ミニサンドゴーレム:10MP】

   現在のゴーレムの上限数は1体。


ステータスボード内で、特定の文言を選択すると内容の説明が確認でき、その中身が現在はこのようになっている。


この作成可能ゴーレムの種類や上限数などは自身のレベルが上がることで増加していくようだ。


そのうち上限数が、剛志のスキル『所持制限無視』のお陰で無視でき何体でも作ることができるようだ。


ただしミニサンドゴーレム一体作るのに10MP必要なので、ゆっくり作る必要はありそうだ。


「『ゴーレム作成:【ミニサンドゴーレム】』」


剛志がスキルを発動し腕を前の方に出したところ、その腕の少し前のあたりで地面がもぞもぞと波打ち、砂の塊が起き上っていき丁度剛志の腰のあたりの身長のゴーレムが出来上がった。


見た目としては、胴体にそのまま顔があるような見た目で、腕と足が胴体に比べて大きくアンバランスだ。身長は110cmほどで小柄な見た目をしている。


「これがゴーレムか。作るときに体から何か抜けたような感覚があって、今少し息が切れるくらいには疲れているのはMPを使用したからなんだろうな。でもこのゴーレム本当に使えるのか?こいつに戦わせるくらいなら自分で戦った方がよさそうなんだが…」


そう剛志がつぶやくと、ゴーレムが不服そうに剛志の方を向き、力こぶを作るように腕を持ち上げ、「俺はやれる」と言わんばかりに態度でアピールしてきた。


「わかったよ、ひとまずどんなことができるのか見せてもらおうかな」


そういって、剛志はゴーレムが何ができるのか考えてみると、なんとなくのイメージで力が強いというようなことが伝わってきたので、近くにあった岩を持ってみるように命令した。


そうすると、ゴーレムはずんぐりむっくりの体をよちよちと動かしながらも、自らの体と同じくらいの大きさの岩の前に立ち、その岩を見事に持ち上げた。


「おお、さすがに力持ちというだけあるな。俺だとそんな岩びくともしないよ。ただ動きが少しゆっくりなのは気になるな。今後の課題としよう。とりあえずその岩は近くに投げ捨ててくれ」


そう剛志が命令すると、ゴーレムはわかったというように若干うなずき、持ち上げた岩を2、3メートル先に投げ捨てた。



どしんとそれなりに大きな音を立てて落下した岩を見て、ゴーレムの力の強さを再確認した剛志だが、力は強くてもこれをどう生かすのかちょっと考える必要があるなと思うのだった。


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