表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゴーレムの可能性は無限大 〜副業で探索者になったら職業とスキルの組み合わせが良過ぎたみたいです〜  作者: 伝説の孫の手
GW

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/81

第36話 魔石変換機

GW四日目、剛志の姿はまたしてもダンジョンに来ていた。全部で休みが9日もある剛志だが最近の趣味がもはやダンジョン探索なので、休みのすべてをダンジョンで過ごすつもりのようだ。


前回地下20階層への転移陣を開放していた剛志だが、今回はそちらではなく地下10階層への転移陣で地下10階へ来ていた。ボスモンスターは倒すことができた剛志だったが、少し背伸びしすぎている気がしており、いったん地下20階層よりも浅い階層でレベル上げと資金調達に集中しようと思ったのだ。


その理由の一つとして、今剛志は欲しいアイテムがある。それは昨日帰ってからインターネットで調べて見つけたものだのだが、魔石変換機と呼ばれるものだ。


これはどういったアイテムなのかというと、魔石に変換するというものではなく魔石をMPに変換するアイテムなのだ。要するにMPを回復するためのアイテムのようなもので、とにかくMPが大量に必要な剛志の現状を打破するアイテムということになる。


この魔石変換機は、その性能で値段も変わってくるのだが、それよりも大きな問題がある。それはまず大きく持ち歩きに不便ということだ。これは剛志のスキルで解決できる。


次に問題なのは実際の効果はMPを回復するのではなく、MPを消費するスキルを使用する際の必要MPを魔石を消費することで肩代わりするというアイテムなのだ。そのため主な使用用途は戦闘中ではなく、非戦闘中に使用するスキルにしか使えない。この点でも剛志にぴったりのアイテムであった。


そのため今剛志の目標はお金を貯めてこのアイテムを購入することになっているというわけだ。そんな剛志にぴったりのアイテムだが主な購入者は企業とかになるため値段がある程度高く、かなりのお金を貯めないといけないのがネックなのだが…


そんな新たな目標を見つけた剛志は、ひとまず今の剛志でも倒せるストーンゴーレムたちをどんどん狩っていき、お金と経験値を稼ぎまくろうというのが今日の目標になる。


そして剛志は今地下10階層から進み地下16階層まで来ていた。ここではストーンゴーレムが大体3~4体で出現し、人もまばらになるため剛志にとってちょうどいい狩場というわけだ。


ここで再度剛志のステータスを見てみよう。


職業:ゴーレム使い

スキル:所持制限無視・マルチタスク

職業スキル:ゴーレム作成・ゴーレム再作成・支援魔法【ゴーレム】・ゴーレム強化・ゴーレム異空庫ゲート

レベル:30(1up)

HP:65/65(2up)

MP:226/226(11up)

攻撃力:54(2up)

防御力:70(2up)

器用:143(4up)

速さ:68(3up)

魔法攻撃力:134(6up)

魔法防御力:156(6up)

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

所持ゴーレム数

ストーンゴーレム×3

サンドゴーレム×27

ウッドゴーレム×18

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


昨日ボスを倒した際にレベルが上がっていたので、そこで回復したMPを使ってもう一体サンドゴーレムをストーンゴーレムにしていたため、今合計3体のストーンゴーレムがいる。


「う~ん、ちょうどストーンゴーレムが三体だし、三チームに分けようかな。それぞれストーンゴーレム1、サンドゴーレム9、ウッドゴーレム6の構成で丁度分けれるしね。あ、でも新しいゴーレムが作れるようになったんだった。ちょっと作ってみるか」


そういって、作戦を考えていた剛志は思い立ったように今日までお預けになっていた新ゴーレムを作成することにした。


「『ゴーレム作成:【マジックハンドゴーレム】』」


そうして手元に出していたスライムゼリーと末端魔石にMPが伝わり、新たなゴーレムが作成される。グネグネと形を変えて変形していったスライムゼリーと末端魔石は剛志の腕を覆うように変形していき、最終的に剛志の右腕を覆ってしまった。


「うわ、なんだこれ。これがゴーレムなのか?」


そう驚く剛志、いつもならゴーレムは自分の意思を伝えるかのように動いたりするのだが、このマジックハンドゴーレムは動かない。その代わり剛志が動かそうと思うとその思いのまま動くのが分かった。


「これって、もしかして腕の代わりになる感じ?それとも補強って感じかな?とにかく何ができるのか調べてみるか」


そういってまずステータスを確認する剛志、マジックハンドゴーレムのステータスはこの様になっていた。


名前:

種類:マジックハンドゴーレム

スキル:伸縮、オーラ

レベル:0

HP:10/10

MP:10/10

攻撃力:+10

防御力:+10

器用:+10

速さ:+10

魔法攻撃力:+10

魔法防御力:+10


「なんか初めて見るステータスだな。HP、MP以外は全部+10ってなってる。これは本当に非自立型のゴーレムで、補強する前提みたいなゴーレムだな。また変わり種だけど面白いな。これは俺自身を強化するのにもゴーレムを強化するのにも使えそうだ。でもこのスキルは何だろうな調べてみるか」


そういい、スキルの詳細を確認する剛志。


伸縮

効果:体積を増減させ、伸びたり縮んだりすることができる


オーラ

効果:体にオーラを纏い、物理攻撃に魔法攻撃力を追加する。

   攻撃は物理攻撃と魔法攻撃の二つの属性を持つ。【1MP】



このスキルの説明を確認し、剛志はこのゴーレムの使い方が分かった。左右どちらかの腕に装着し、そのリーチを伸ばしたり、魔法攻撃力を追加して物理攻撃が効かない魔物などにも対応できるようにするという物のようだ。


一体での強化量が、使用MPに対して支援魔法よりも良いのは、本来であればゴーレムの一度に使用できる枠を一つ消費してしまうための物だろう。そう考えれば最終的にはすべてのゴーレムにこのマジックハンドゴーレムを装着させるのが最も強いということになる。またMPがいくらあっても足りないのだが…


そんな、嬉しいやら悲しいやらわからない感情になった剛志だったが、やれることが増えるのはいいことだと、自分を納得させ、より魔石変換機が必要になったなと気持ちを新たにしてお金稼ぎを頑張ろうと思うのだった。


その後、このマジックハンドゴーレムもレベルを上げていけば新しいゴーレムが作れるようになるのではと考えた剛志は、ゴーレム強化でマジックハンドゴーレムを強化していき、レベルが10になったタイミングでこのゴーレムもレベルMAXになった。


そうすると今度も脳内にアナウンスが流れ、新しいゴーレムが作れるようになった。

そのゴーレムはマジックレッグゴーレムというもので、マジックハンドゴーレムの足版だった。


必要な材料やMPも全く同じだったため、このゴーレムを作成した剛志だったが、スキルもステータスも同じで、形状が足になっているだけだった。


試しに両足に装着してみた剛志は、伸縮のスキルで一気に3メートルくらいの高さまで飛ぶように移動することができることを発見した。


これをうまく使えるようになれば移動力が大幅に改善するかもという期待で楽しくなり、その日は一日中マジックレッグゴーレムを装着して使用感を試した剛志であったが、まだまだ使用感になれることができず、何度も車酔いみたいな状態になったのはご愛敬といった感じだろうか。


そんな風に新しいおもちゃを見つけはしゃぐ剛志だったが、その間も剛志のゴーレムたちは働き続け、その日も大量のドロップアイテムを回収しており、夕方にはダンジョン支部に戻り換金し帰宅するのだった。


因みに、マジックレッグゴーレムもMAXレベルの10まで強化してみたのだが、今回は新しいゴーレムは解放されなかったことも追記しておこう。

本作品を楽しんで頂きありがとうございます。

ブックマークや評価、感想、リアクションなどをしていただけますと幸いです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ