表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゴーレムの可能性は無限大 〜副業で探索者になったら職業とスキルの組み合わせが良過ぎたみたいです〜  作者: 伝説の孫の手
プロローグ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/61

第3話 スキルと職業の組み合わせ

「おお、君が久しぶりの☆5スキル所得者だね。私はこの支部の支部長をしている町田と言います。以後お見知り置きを。君のスキルは☆5の『所持制限無視』だったね。このスキルは補助スキルだから戦闘に生かすには少し難しいかもしれないが、それ以外ではとても役に立つスキルだ。今後君のサポートは私たちがしっかり行っていくから、なんでも聞いてくれ」


そういって、剛志と固い握手を交わす所長。名刺に書かれている名前は町田桃花さんというらしい。


眼鏡をかけており、どちらかと言えば秘書のような見た目のクールビューティな見た目の町田所長だが、話してみるとどちらかと言えば男勝りな感じがしそのギャップに驚く剛志。そんなことはお構いなく町田所長は話しかけてきた。


「さて、一応登録の件もあるしその後取得した職業についても教えてくれないかな?」


「ああ、あの後とくに戦いとは縁がなさそうに思えたので、単純に労働力として使いやすいかなって思いゴーレム使いって職業にしました。でも何ができるのかはまだ理解していないんですよね」


そういいながら自らのステータスボードを出した剛志だったが、それを見ながら町田所長は何かを思いついたように話し出した。


「なるほど、ゴーレム使いか。これまた珍しい職業が出たな。レアジョブではあるのだが、如何せん使いづらく使い手が少ない職業だな。…いや待てよ。ゴーレム使いってことは、君にぴったりじゃないか!私たちも君には基本的に運び屋(ポーター)のような立ち回りを期待していたのだが、これはもしかすると戦力としても期待できるかもしれないぞ!」


そういって、少し興奮気味に話しだした町田所長の話をまとめると次のようになる。


まず、ゴーレム使いは自身のMPを使用し、物質をゴーレムに変換し使役する。その際ゴーレムの強さは使用したMPと材料に影響される。


また、作成したゴーレムを使用し戦闘に勝利すると、主人である作成者に経験値が行き、主人が強くなるのだが、ゴーレム側もシンプルな経験をコアに蓄積していき段々と賢くなってくる。


なので、ゴーレム自体を育てることで多少強くもなり、新しい材料で違うゴーレムを作るとき、コアを流用することでゴーレムの知識を移植することも可能だ。


これだけ聞くとなぜ不人気なのかがわからないが、不人気の理由はとても単純だった。ゴーレムの持ち運びが難しいのだ。


ゴーレムは初めのうちは子供くらいの大きさなので、歩幅も小さく歩く速度が遅い。また、階層間の階段もうまく上り下りができないため、そのたびに一度壊して作り直すのが一般的だ。つまりMPがいくらあっても足りないのだ。


レベルが上がって、大量のMPを使用し、多くのゴーレムを使役できるようになれば、一人で軍隊すらも作成可能のポテンシャルを秘めてはいるが、そこまで強くなるのが困難な大器晩成型の職業の様だ。


しかし、この不利な点は剛志のスキル『所持制限無視』によりマジックバックに入れることでゴーレムを持ち運び可能という点。またMPの自然回復を待てば、ゴーレム使役数の上限もこのスキルの効果範囲内だそうなので、無限にゴーレムを作成することができる。


まさにチートのような組み合わせなんだそうだ。


このあたりの内容を一度に説明され、理解するのが精一杯の剛志は特に返事すらままならなかったのだが、それもお構いなしに町田所長は話しかけてくる。


「と、言うことだから君のスキルと職業の組み合わせは完璧なんだ。ぜひうちの支部をこのまま活動拠点にしてもらえないかな。全力でバックアップをさせてもらうよ」


と、かなり強引なセールストークを繰り広げる町田所長に対し、剛志もようやく重い口を開いた。


「あの、確かに自分のスキルと職業の組み合わせがいいことは理解できました。しかし、あくまでも副業でダンジョンに入るつもりだったので、そんなに期待されましても平日はほとんど活動できませんよ。それでも宜しいでしょうか?」


「むぅ、確かにそうだったな。まあ初めのうちはそれでもかまわないだろう。いずれ気が変わったら教えてくれ。あと、君には担当職員を付けるからこれからの詳しいことはそのものから聞いてくれるかな?こちらもいろいろと手続きやサポート体制なんかを詰めておくから、一度今日のところは帰ってもらってまた明日の午前中にでも来てくれると助かる、どうかね?」


そう提案された剛志は、明日も元々ダンジョンに来るつもりで、特に予定もなかったのでその提案を受け、明日再度支部を訪れることにした。


そうなると今日はもうやることがなくなった剛志は、なんだか思ったよりもダンジョンで活躍で来そうな予感を感じ、少し浮かれたまま帰りにコンビニで弁当を買い、帰宅した。


帰宅した後は自分の職業とスキルについて、ネットでわかることをなんとなく探りながらも、だらだらと一日を過ごし眠りにつくのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ