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ゴーレムの可能性は無限大 〜副業で探索者になったら職業とスキルの組み合わせが良過ぎたみたいです〜  作者: 伝説の孫の手
GW

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第28話 サンドゴーレム

二日間限定でスタートダッシュということで一日10話更新。二日目です。

更新時間は12時・13時・14時・15時・16時・17時・18時・19時・20時・21時の一時間ごとになります。

楽しんでいただけますと幸いです。

ゴーレム強化を使用し、ミニサンドゴーレムの一郎を最大まで強化したところ、新しくゴーレム作成とゴーレム再作成のラインナップにサンドゴーレムが追加された。


そのサンドゴーレムとはどんなものなのか、性能を確認するべく自身のステータス欄を開き、スキルの説明欄を確認する剛志。


ゴーレム作成

効果:材料を用いてゴーレムを作成することができる。

   現在作成可能なゴーレムは

   【ミニサンドゴーレム:10MP】【ミニウッドゴーレム:10MP】

   【サンドゴーレム:50MP】

   現在のゴーレムの上限数は4体。


となっていた。新しく作成できる【サンドゴーレム】は名前からして、ミニサンドゴーレムの上位種的なものだろう。


なのでできれば今いるミニサンドゴーレムたちをすべてサンドゴーレムに変換したいところだ。そう考えた剛志はゴーレム再作成でゴーレムたちをサンドゴーレムに再作成する場合どのくらいMPが必要なのか確認した。


そうしたところ、通常のミニサンドゴーレムとミニウッドゴーレムは40MP必要で、作成に必要なMPの差分が必要のようだ。しかし、すでにレベルMAXまで強化済みのミニサンドゴーレムの一郎は、すでに強化に65MP使用しているためか、サンドゴーレムに再作成する際に必要なMPは1MPのみだった。


「おお、これだったら今のMPだけでも一郎をサンドゴーレムに再作成できるな。イメージとしては進化みたいな感じだけど、ただの再作成なのは仕様だな。」


そんなどうでもいい感想を言いながらも、剛志はさっそく一郎をサンドゴーレムに再作成する。


「【ゴーレム再作成:サンドゴーレム】」


そうして一郎にスキルを使用すると、一郎はその場でしゃがみこんだかと思うとダンジョンの砂を材料として使用しながら、どんどんその姿を大きくしていく。


そうして出来上がったサンドゴーレムの一郎は、今までが身長110cm程度のずんぐりむっくり体系だったのが、おおよそ240㎝ほどになるのだろうか、ミニサンドゴーレムの時よりも倍ほど大きなゴーレムになった。


身長に合わせていろいろと体のパーツも大きくなっており、こんな魔物が現れたら一目散に逃げだすだろうというくらいの威圧感がある。


そんな一郎の姿に驚き固まっている剛志に対し、一郎は自身が強くなったことをアピールしたいのか、腕を振ったりといろいろ表現してきており、そんな姿を見て剛志も落ち着いた。


「はは、見た目は変わっても中身は一郎のままみたいだな。でもそれにしても一気にこんなに強そうになるんだな。これは頼もしいぞ」


そう言った剛志は改めて一郎のステータスを確認する。


名前:一郎

種類:ミニサンドゴーレム

スキル:体当たり

レベル:10(MAX)

HP:42/42(30up)

MP:0/0

攻撃力:60(40up)

防御力:60(40up)

器用:13(10up)

速さ:13(10up)

魔法攻撃力:0

魔法防御力:0


元々上だった一郎のステータスはこうなった。


名前:一郎

種類:サンドゴーレム

スキル:体当たり

レベル:0

HP:60/60

MP:0/0

攻撃力:80

防御力:80

器用:10

速さ:35

魔法攻撃力:0

魔法防御力:0


一部器用の値が下がってしまったが、ほかは全体的に増加している。これだったら、最初からミニサンドゴーレムのレベルを上げるよりもサンドゴーレムに作り変えてしまった方がコスパもステータスも良い。まあ、強化したおかげで解放されたみたいなので意味はあったが。


そんな風に剛志がステータスを見ながら考えている間、一郎はほかのゴーレムたちに自身を自慢するようなジェスチャーをしており、それを受けてほかのゴーレムたちも拍手をしている。


そんな光景にほっこりしながら剛志はやっとダンジョン探索をスタートした。


今回の探索の目的は、このゴールデンウイークを利用し、まずは地下10階層までたどり着くことだ。そしてその間は主に連携での集団戦を練習して生きたい。


そう考えている剛志だが、前回のイレギュラーエンカウントを倒した剛志のゴーレムたちの強さはすでに今いる地下5階層では敵はおらず戦闘に全く手こずらない。


まず初めに出てきたゴブリンリーダー一体とゴブリン三体の一団は、一郎の強さ確認のために一人で戦ってもらったところ、そもそもの大きさから来るリーチの差を利用し難なく勝ってしまった。


一郎が腕を振ると、張り付いていたゴブリンたちが面白いように飛んでいくので、相手にならなかったのだ。


そうして剛志とゴーレムの一団は特に苦労することもなく初日のお昼には地下8階層まで来ていたのだった。


「いや~、意気込んだはいいけど今のところ全く手こずらないな。段々一郎一人だけでは手こずるようになってきたけど、ゴーレムたちはいっぱいいるし、集まればこの階層も楽そうだ。問題としては進むことがメインだからまだ一つもレベルが上がっていないことくらいかな、仕方ないけど」


そういいながら持ってきていたお弁当を食べる剛志。


剛志の現在のレベルのレベル10とは、一般に地下6~8階層を潜ることが多いレベルである。またその中でもゴーレム使いは今の剛志のようにレベル10でサンドゴーレムを使役できるようになり、そうなると今のような浅い階層では一気に戦力になるため、もっと深い階層を潜っていてもおかしくないのだ。


その上剛志は所持制限無視のお陰でその戦力はもっと高く、そんな周りの常識というものがずっと一人で戦う戦闘スタイルのせいで疎い剛志は、意外にもあっけないなといった感想を持ちながらもどんどんと進んでいく。


そして初日の夕方には目的の地下10階層へと続く階段の近くまでやってきていた。


ここでダンジョンのことについて少し説明しよう。


ダンジョンとはその深さや出てくる魔物なんかはまちまちだと言われているがまだ解明されていない。そんな中どのダンジョンでも共通のものがある。それがボス部屋と転移陣の存在だ。そのほかにもスタンピードの発生条件なども同じだが今回は割愛する。


ボス部屋とは下一桁が9の階層、つまり地下9階層、19階層、29階層といった形で10階層置きに合われる階段前にある部屋のことで、この部屋に入ると専用のアイテムを消費するか、なかの魔物を全滅させるまで出ることができない危険な部屋になっている。


またその部屋に出てくる魔物は、ボスモンスターと呼ばれ、通常の魔物よりも強化されている強力な魔物なのだ。


そしてその魔物を倒した者たちは初めてその次の階層に進むことができるようになる。


次に転移陣の説明だが、これはボス部屋の奥に階段があるのだが、その階段の途中にちょっとしたフロアが存在し、そこに転移陣はある。


ここは一度それを使用すると、次から地下1階層への階段の途中に転移陣のフロアが出現するようになり、転移陣間を移動することができるというものだ。


これも各ボス部屋ごとにあり、複数記録すれば選ぶことができる。これによってより深い階層を潜っている探索者たちは途中をショートカットすることができるという作りなのだ。


そんなボス部屋の前についに剛志は着いたのだ。


剛志の目の前には、全長5mは下らないであろう大きな扉が存在し、その扉はしまっている。


中に誰かがいる場合は入ることができないようで、扉が閉まっているということは誰かが挑戦中ということだ。


幸い、扉の周りにはだれもいないため順番を待てば次に入れるようになる。なので剛志はその大きな扉の前まで行き、周りをゴーレムたちに囲まれながら、じっと次の順番を待つのだった。


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