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ゴーレムの可能性は無限大 〜副業で探索者になったら職業とスキルの組み合わせが良過ぎたみたいです〜  作者: 伝説の孫の手
ダンジョン探索開始

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20/60

第20話 初同業者

今日と明日の二日間限定でスタートダッシュということで一日10話更新いたします。

更新時間は12時・13時・14時・15時・16時・17時・18時・19時・20時・21時の一時間ごとになります。

楽しんでいただけますと幸いです。

「おい、どういうことだよ。こんなところにゴーレムがいるなんて聞いてないぞ!」


「ゴーレムは地下十階層からの魔物じゃなかったっけ!?それもこんなに大勢、まずいわよ!」


「とりあえず、体勢を整えてゆっくり後退するんだ!今の俺たちじゃかなわない」


そういって騒いでいるのは、剛志のゴーレムチームの第三部隊に接敵してしまった探索者たちだ。


男二人、女一人の三人パーティーで、全員まだ20歳前後の若者たちだ。


まだ駆け出しの探索者であり、全員高校を卒業したての18歳で、同じ高校の友達で構成されたパーティーの子の三人は、最近段々とダンジョン探索に慣れてきて、いつもはここよりも一層下の地下5階層で活動しているのだが、そこから地上に帰る帰り道に剛志のゴーレムたちと出会ってしまったのだ。


「おいおい、どうする。まだゴーレムと戦えるほどレベルは上がっていないぜ」


そういいながら、剣を構えて仲間の前に出てゴーレムたちを牽制するのはこのパーティーのリーダーを務める田中正人たなかまさとだ。


それに対し、慎重に状況を分析していた渡辺美鈴わたなべみすずが口を開いた。


「でもおかしいわね、十階層にいるゴーレムってこんなに小さくはないはずよ。大人よりも大きい巨体だって聞いたことがある。」


そんな会話を繰り広げている時だ、剛志が奥の方から走ってやってきたのは


「すみませ~ん、ちょっと待ってください!そのゴーレムは俺の使役下にあるやつなんです!」


こちらに気づいてもらおうと、手を大きく振りながら走ってくる剛志の姿を見つけ、驚いた田中達だが、その後剛志に言われた内容でもっと驚いていた。


その後、駆け付けた剛志に依然警戒を続ける田中達に、剛志は目の前でゴーレムたちに命令を出し、自分の使役下にいることを証明し、おびえさせないようにゴーレムたちをマジックバッグ内にしまって、無害なことをアピールした。


そこで初めて警戒を解いてくれた田中達に剛志は話しかける。


「いや~驚かしてしまって申し訳ありません。今までほかの探索者に出会っていなかったので、そのことを失念していました」


そういって謝る剛志に田中が、


「いや~びっくりしましたよ。まさかこんなところであんなにも多くのゴーレムと出会うなんて思ってもいませんでしたから、しかしゴーレム使いは聞いたことがありますが、あんなに多くのゴーレムを操れるんですね。うらやましいです。何体まで操れるんですか?」


そう聞く田中に対し横にいた加藤幸助かとうこうすけが、


「おい、探索者に手の内を聞くのはマナー違反だぞ、すみませんうちのリーダーが」


と田中を諌め謝ってきた。


その謝罪を聞いた剛志は、


「いえいえ、大丈夫ですよ。今回はこちらが悪かったので。そうですね、完全に教えることはできませんが、運よく初期スキルと職業がかみ合い、通常よりも多くのゴーレムを使役できるようになったんですよね。数で言うと先ほどのゴーレムがすべてではないくらいで勘弁してください」


そういって、自らの手の内を少し説明し、和やかなムードに持っていこうとする。


その後、剛志と田中達のパーティーが探索者を始めた時期がほとんど同じということが分かり、軽い社交辞令を交わした剛志たちは、その場を後にすることになった。


その際に、田中達も自身の職業だけ教えてくれたのだが、田中が剣士、渡辺が魔法使い、加藤が盗賊だそうだ。


初めはこちらの落ち度で怖がらせてしまったのに最後は気持ちよく別れることができた剛志は、今回のことを少し反省する。


「いや、そうだよな。ダンジョンの中でゴーレムだけが歩き回っていると普通に敵だと思うよな。これはどうするべきか…」


そう考え、いろいろ悩んだ挙句、あとで上白根さんに相談することにした。


その後もゴーレムたちを使ったゴブリン狩りは順調に進み、夕方には次のレベルアップが来た。


ステータスボード

名前:岩井剛志いわいつよし

職業:ゴーレム使い

スキル:所持制限無視

職業スキル:ゴーレム作成・ゴーレム再作成・支援魔法【ゴーレム】

レベル:9(1up)

HP:32/32(2up)

MP:53/53(3up)

攻撃力:25(2up)

防御力:31(2up)

器用:54(6up)

速さ:27(4up)

魔法攻撃力:36(3up)

魔法防御力:42(3up)

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

所持ゴーレム数

ミニサンドゴーレム×35

ミニウッドゴーレム×15

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


今までの傾向通り、支援魔法【ゴーレム】の魔法で、【デックアップ】と言う魔法が使えるようになった。内容は器用さを+5するという内容で、ミニウッドゴーレムに使ったら、投石がうまくなるかもしれないな。


そんな感想を抱いた剛志は、その日はこれで探索を終えることにし、新しくミニウッドゴーレムを5体追加したのち、地上まで帰るのだった。


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