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ゴーレムの可能性は無限大 〜副業で探索者になったら職業とスキルの組み合わせが良過ぎたみたいです〜  作者: 伝説の孫の手
ダンジョン探索開始

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18/60

第18話 地下4階層

今日と明日の二日間限定でスタートダッシュということで一日10話更新いたします。

更新時間は12時・13時・14時・15時・16時・17時・18時・19時・20時・21時の一時間ごとになります。

楽しんでいただけますと幸いです。

地下4階層にやってきた剛志は、いつものようにこの階層に出てくる魔物がゴーレムたちで倒せるのかを確認することにした。


今回は、今のゴーレムたちの数と、それらを10組に分けることを考慮し、ミニサンドゴーレム3体とミニウッドゴーレム1体のチームで戦わすことにした。


そして階段近くの安全地帯を抜け、先に進んでいくと奥の方からゴブリンたちがやってくるのが見えた。


そう地下4階層では魔物としてゴブリンが複数体で現れるのだ。


前方からやってくるのは合計3体のゴブリン。


ゴブリンは一体ではゴーレムたちの方が圧倒的に強くワンサイドゲームになることはわかっているのだが、ゴブリンはもともと集団で強い魔物だ。三体だとどうなるのか。


ゴブリンたちがこちらの存在に気づき、叫び声を上げながら向かってくる。それに対応するように、三体のミニサンドゴーレムが立ちはだかる。


ゴブリンたちは集団戦で強い魔物だが、それは上位の個体が指揮をとっている時で、今のゴブリンたちはただ突っ込んでくるだけの頭の悪い魔物だ。


それでも数の暴力は侮れないので、心配してみる剛志だったが、その目の前でミニサンドゴーレムがどっしりと構えてゴブリンたちの殴り掛かりを耐えた。


逆に思いっきり振りかぶったパンチを耐えきられてしまったゴブリンたちは、拳を痛めた様で「ギャア」と叫んで腕を痛そうにしている。


そこにミニウッドゴーレムがやってきて、蹴りぶち込んだ。


ミニウッドゴーレムが蹴りを受けて吹っ飛んだゴブリンはそのままドロップアイテムを残し消えたため、残り2体となったゴブリンに対し3体のミニサンドゴーレムたちが数の利を利用しどんどん追い詰めていき、無事倒すことができた。


この戦闘を見ると、今のチームで問題なくやっていける気がするが、問題なのがミニサンドゴーレムとゴブリンの数が同じ場合、横からの助けがないと倒すのに時間がかかりそうだということだ。


今の考えではミニウッドゴーレムはアイテムの回収役と撮影役なので、基本戦闘には参加させないようにしている。耐久力が低いため、ダメージを負ってしまうことも理由の一つだ。


なので、今の構成だと少し不安が残るというのが正直な感想だ。


そのうちミニウッドゴーレムに弓矢や投石などの遠距離攻撃を覚えてもらう必要があるなと、今後の課題を認識した剛志だったが、今はそんなことできないため今ある手札で構成を考える必要がある。


そして、考えた結果次のようにすることにした。


1チームをミニサンドゴーレム5体、ミニウッドゴーレム2体の計7体で構成し、1チームあたりの安全性を上げることにした。


これだと今のところ6チームしか作れないが、ゴブリンが3体ずつ出てくるとするとそれでも地下3階層よりは経験値効率が高いため、この方法でやっていき、安全性を保ちつつこの階層ではやっていくことにした。


また、ミニウッドゴーレムを1チームに2体配置したのには理由があり、一体は同じように撮影とアイテム回収だが、もう一体は投石による遠距離攻撃を学んでもらおうという魂胆だ。


石はそこらに落ちているものを使ってもらうため経費が掛からないし、本来ミニサンドゴーレムが5体いればこの階層では負けることはないと思われるので、集団戦の経験を積んでもらうことと、後方支援で遠距離攻撃を覚えることができたら戦力が大幅に上がると考えたのだ。


そして、作戦を決めたので剛志はゴーレムたちに命令を与え、その様子を手元のタブレットで確認するのだった。


しばらくして、一組がゴブリンたちを連れてやってくる。ゴブリンたちは数は増えているが同じように叫びながら突っ込んでくるだけで、連携などはしない。


こちらは5体のミニサンドゴーレムがいるため、ゴブリンの攻撃を耐えたゴーレムの横から、攻撃を食らっていないゴーレムが攻撃を繰り出した。


その攻撃を食らって、体勢を崩したゴブリンはそのままなすすべなく倒されていく。そうして数が減ったらあとはただ数で囲んで倒すだけだ。


その間、撮影役のミニウッドゴーレムの横にいたもう一体のミニウッドゴーレムは足元の石を拾い、ゴブリンめがけて投げていたが石がゴブリンに当たることはなかった。


途中手前のミニサンドゴーレムの背中に当たっていたが、全く気にした様子もないのでダメージもなさそうだ。


しかし、これが当たるようになれば魔物にダメージを与えられるようになるだけでなく、意識をそらすことができるだけでも戦闘は大いにしやすくなるだろう。


まだ始めたばっかだし、そのうち成長してくれるだろうと考えた剛志は、根気強く待つことにして、別のグループの戦闘を確認するのだった。


基本的にバラバラに戦闘が始まるので、一気に全グループの戦闘を見ないといけないといったことがなかったが、これは数が増えるにつれてそういったことも気にしないといけないのだろうを思う剛志だった、しかしそのあとも順調に魔物狩りは進んで、お昼を少し過ぎたあたりでもう一度レベルアップすることができた。


ステータスボード

名前:岩井剛志いわいつよし

職業:ゴーレム使い

スキル:所持制限無視

職業スキル:ゴーレム作成・ゴーレム再作成・支援魔法【ゴーレム】

レベル:8(1up)

HP:30/30(2up)

MP:50/50(4up)

攻撃力:23(2up)

防御力:29(2up)

器用:48(7up)

速さ:23(1up)

魔法攻撃力:33(3up)

魔法防御力:39(3up)

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

所持ゴーレム数

ミニサンドゴーレム×32(4up)

ミニウッドゴーレム×13(1up)

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


新しく覚えたのはまたしても支援魔法【ゴーレム】の魔法で、【パワーアップ】という魔法だった。効果は攻撃力を+5するというもので、使えるとは思うが今のところ新しいゴーレムを作った方が良いのは変わらなそうなので、どうしたものかという気持ちだった。


ここのところ覚える新しい支援魔法は、今の剛志の戦闘スタイルに合っていないため、早く新しいゴーレムを作成できるようになりたいと思う剛志だったが、こればっかりは仕方がない。


早く次のレベルまでレベル上げを行おうと決心した剛志だったが、まだこの階層でレベル上げできるだろうと判断し、レベルアップで回復したMPでゴーレムを作成し、追加で一チーム増やして、地下4階層でのレベル上げを再開するのだった。

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