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ゴーレムの可能性は無限大 〜副業で探索者になったら職業とスキルの組み合わせが良過ぎたみたいです〜  作者: 伝説の孫の手
ダンジョン探索開始

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17/61

第17話 配信システム

今日と明日の二日間限定でスタートダッシュということで一日10話更新いたします。

更新時間は12時・13時・14時・15時・16時・17時・18時・19時・20時・21時の一時間ごとになります。

楽しんでいただけますと幸いです。

上白根さんから経験値の取得についてヒントをもらった剛志は、それから一週間仕事の合間や仕事が終わった後の時間を使い、ネットで文献などを調べた。


そして一つ解決策を見つけることができた。それは生中継を利用して戦闘シーンを確認するという方法だ。


元々はスキルで遠くの方を確認するやり方での経験値が問題なく取得されていることから着想を得たらしいが、詳しいことは学者さんに任せて剛志には結果が重要だ。


その論文を読んでいくと、ダンジョン内で使用可能の撮影用ドローン等を使用して、その戦闘シーンを遠隔で確認していれば問題なく経験値が取得できるというのだ。


また、その方法でもいくつか条件があり、同じ階層に自身も居れば100%経験値が取得できるが、階層を一つ離れると20%ずつ取得経験値が減っていくようだ。


またダンジョンの外から確認していると、1%しか経験値が取得できないとあった。


ここで驚きなのが、ダンジョンに潜っていなくても遠隔で確認さえすれば1%は経験値を取得できるということだ。


平日ダンジョンに潜ることができない剛志は、その方法を使用すれば、効率は100分の1になるが、家にいながらレベル上げが可能ということだ。


これをうまく利用すれば、今までよりも格段にレベル上げがはかどることが分かった剛志は、週末さっそく撮影用ドローンを購入するべく店を訪ねた。


「うわー、安いのでも一個10万はするのか…。まだそんなに資金もたまっていないし難しいな。あ、でも撮影者を追って移動するドローンは安くても10万は超えるけど、手持ちの奴なら2,3万で買えるのか…こうなったら先行投資だ。買ってしまえ!」


そうして勢いに任せて、合計10セットの撮影用機材を購入した剛志。


カメラ以外にも、バッテリーやその他もろもろ併せて40万を超えたため、今までのダンジョンでの収入を大幅に超え赤字になってしまったが、それはこれからの利益でどうにかしようと貯金を崩して購入した。


そして、剛志は先週同様地下3階層にやってきてゴーレムたちを出し、今回購入した撮影用アイテムを手先の器用なミニウッドゴーレムの頭に取り付けた。


「これで良しっと、皆には今日から戦うシーンをこのカメラで写してもらう。今回買ったものは安物でバッテリーが6時間しか持たないから定期的にバッテリーを交換する必要があるけど、その時はこっちから声をかけるから気にしないでくれ。ではいつものようによろしく。解散!」


そういうと、いつものようにゴーレムたちは各々のペアとなって、了解!と言って様なジェスチャーをした後に、ぞろぞろと歩き出した。


「どれどれ、ちゃんと写っているかな?」


そういいながら、剛志が確認しているのはDtubeと呼ばれる動画配信サイトだ。


今回剛志が採用したのは、Dtubeの配信システムを利用して生放送を行い、それを確認するという方法だ。


これのいいところは、現在ほとんどのカメラ等はDtubeに連携が取れるようになっているため、そもそもの手続等が楽なのと、ダンジョン内を飛んでいる電波みたいなもの(あまり詳しいことはわからない)を利用しての配信が可能なため、ダンジョン内でも問題なく動画の配信が可能なところだ。


本来Dtubeでダンジョン内の配信を行うものをDチューバーと呼んだりしており、中にはそれで生計を立てている人気の配信者などもいるが、剛志は別にそうなりたいわけじゃない。


なので今回の配信も「ダンジョン内配信#1」といった何を配信しているのか全く分からないタイトルだし、アカウント名もゴーレム使いで登録しており、ただの職業名だ。


あくまで今回の目的は自分が確認するためなので、この配信をきっかけに剛志が人気者になる可能性は、本人の性格も相まってほとんどないだろう。


そんな事はおいておいて、剛志は自分たちのゴーレムの戦いぶりを確認していた。


「うわ、画像がぶれっぶれで酔いそう。さすがにケチりすぎたか。そのうちドローンに変更しよう...」


ミニウッドゴーレムの頭に付けた撮影用カメラの映像が、かなりぶれてしまっておりずっと見ていると画面酔いを起こしそうになる剛志だったが、何とか耐えていた。


そして、剛志のもとに帰ってきたゴーレムたちには撮影役はなるべくゆっくり動き、カメラをぶらさないことを注意し、少しは画像も見やすくなったと思った矢先、ついに剛志のレベルが上がったのだった。


ステータスボード

名前:岩井剛志いわいつよし

職業:ゴーレム使い

スキル:所持制限無視

職業スキル:ゴーレム作成・ゴーレム再作成・支援魔法【ゴーレム】

レベル:7(1up)

HP:28/28(3up)

MP:46/46(4up)

攻撃力:21(2up)

防御力:27(3up)

器用:41(6up)

速さ:22(2up)

魔法攻撃力:30(3up)

魔法防御力:36(4up)

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

所持ゴーレム数

ミニサンドゴーレム×28(4up)

ミニウッドゴーレム×12(1up)

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


新しいスキルは支援魔法【ゴーレム】で使える魔法が増えていた。


【支援魔法【ゴーレム】】

【ゴーレム】限定の支援魔法。

MPを消費して、自身のゴーレムを強化することができる。強化時間は使用可能能魔法によって異なる。

使用可能魔法は【プロテクト:2MP】【スピードアップ:2MP】


スピードアップは使ってみたところ、名前の通り速度を上げる魔法だった。その増加幅も【プロテクト】と同じようで+5だった。


今のところそこまで使うかわからないが、そのうち必要になってくるのかもしれないなと思う剛志だったが、これで一つ生配信を確認することで経験値獲得が多くなることが証明された。


その割合が、元の経験値の100%なのかどうかは正直わからないが、この方法ならバラバラに分散させていても、普段通りの経験値取得が可能おそらくだがだということが分かったので、今後もこの方法を採用していくことにする。


カメラ役のミニウッドゴーレムたちも段々とやり方を覚えてきて、動画も見やすくなったので剛志のストレスも解消されてきた。


ただ、この方法だと、剛志は1か所にとどまり、動画を確認する必要があるので、その間周りをゴーレムたちに警護させたり、現在はカメラが10台しかないので、10組しかチームを組めなかったりといろいろやり方が変わってしまったが、そこは臨機応変にやるしかない。


そんな事を思いながら、レベルアップのタイミングで次の階層に移動することにした剛志は、地下4階層へと進んでいくのだった。

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