表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゴーレムの可能性は無限大 〜副業で探索者になったら職業とスキルの組み合わせが良過ぎたみたいです〜  作者: 伝説の孫の手
ダンジョン探索開始

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/62

第14話 支援魔法【ゴーレム】

ダンジョン地下2階層を少し進み、スライムとエンカウントした剛志。


岩陰から飛び出てくる3匹のスライムの攻撃を受け、ミニウッドゴーレムはよろめく。


そのよろめき方を見るとミニサンドゴーレムと比べ物理攻撃に弱いと見えるミニウッドゴーレム。しかしこれはステータスから想定内だ。


そして、ミニウッドゴーレムはスライムの攻撃を受け体制を崩したが、その横から攻撃を受けなかったミニウッドゴーレムが出てきて、スライムをつかむ。


スピードはミニサンドゴーレムと違いスライムより早いらしく、片方の腕で一体ずつ2体のスライムの捕獲に成功したミニウッドゴーレムは、そのまま両方の腕を地面に振りかざし、スライムの撃破に成功した。


その横で、残りの一体のスライムを似たような方法で倒されており、スライムには問題なく勝つことができるのが分かった。


「ああ、でも耐久力は少し心配だな。攻撃を受けたミニウッドゴーレムの体力が減っているし、攻撃を受けた腕の動きが悪くなっている。これだと、そのうち破壊されかねないな。『ゴーレム再作成:【ミニウッドゴーレム】』


そういって、ダメージを負ったミニウッドゴーレムを再作成により回復させてやった剛志。初めて使ったスキルだが、今回は素材の消費もなくMPも1しか使わなかったため、こういう場合に便利なスキルだなと思う剛志だった。


剛志が、そんなことをしている間に、倒したスライムのドロップアイテムをダメージを受けていないミニウッドゴーレムたちが持ってきてくれた。


「ああ、ありがとう。拾う手間が省けたよ。ちょうど拾うつもりだったんだ。…あれ、お前らドロップアイテムを持ってこれるのか?マジか!そうしたらドロップアイテムもあきらめなくてよくなるじゃないか!」


ミニウッドゴーレムはミニサンドゴーレムと比べ手先も器用であり、問題なくドロップアイテムを回収することができることが分かったのは大きな収穫だった。


ゴーレムたちをバラバラに動かしレベル上げを行う際に、この階層からはドロップアイテムをあきらめる必要があったのだが、ミニウッドゴーレムのお陰でその問題点が解消されたのだ。


確かに戦闘でミニウッドゴーレムは傷を負ってしまうという面もあるが、ことアイテム回収係としては全く問題ないのだ。


そうとわかった剛志の行動は早かった。現在16体のミニサンドゴーレムと3体のミニウッドゴーレムがメンバーにいる剛志。今まではミニサンドゴーレムは2体ずつのペアで動かしていたが、それではミニウッドゴーレムの数が足らない。


しかし、剛志は今はレベリングを最優先に考えているので、多少のアイテムロストはあきらめることにした剛志は、ミニサンドゴーレムを8組に分け、そのうち3組にミニウッドゴーレムを付け、1組と剛志が行動を共にすることで今回の階層は進むことに決めた。


先週と比べレベリングのスピードは変わらず、アイテム回収率が単純に4倍になった剛志は、アイテムの回収も順調に進めつつ、どんどんスライムたちを狩ることでお昼を過ぎるあたりでレベルアップを果たした。


ステータスボード

名前:岩井剛志いわいつよし

職業:ゴーレム使い

スキル:所持制限無視

職業スキル:ゴーレム作成・ゴーレム再作成・支援魔法【ゴーレム】

レベル:5(1up)

HP:23/23(2up)

MP:39/39(4up)

攻撃力:17(2up)

防御力:21(2up)

器用:30(5up)

速さ:17(2up)

魔法攻撃力:23(3up)

魔法防御力:28(3up)

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

所持ゴーレム数

ミニサンドゴーレム×16

ミニウッドゴーレム×3

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


「おお、新しくスキルを覚えたな。まあとりあえずミニウッドゴーレムを増やしとくか『ゴーレム作成:【ミニウッドゴーレム】×3』」


そう言い、レベルアップで回復したMPを使用しミニウッドゴーレムをさらに3体作成した剛志。名前は同様に四木~六木だ。


「あとは、新しいスキルだけど。支援魔法【ゴーレム】ってのはどんなスキルだ。おそらくゴーレムに対してバフができるんだと思うけど」


そういって支援魔法【ゴーレム】のスキル説明を見た剛志。内容はこうだ。


【支援魔法【ゴーレム】】

【ゴーレム】限定の支援魔法。

MPを消費して、自身のゴーレムを強化することができる。強化時間は使用可能能魔法によって異なる。

使用可能魔法は【プロテクト:2MP】


「なるほど、自分のゴーレムにしか使えない支援魔法ってことね。これだとほかの人とチームを組んでても使えないから、どんどんゴーレム使いは孤立していくんだな」


そんな感じで効果を理解した剛志は、ひとまず一郎と一木に【プロテクト】を使用してみることにした。


「【プロテクト】」


支援魔法を使うとそれぞれのからだが一瞬ひかり、どこか光沢が増したように見える。二体のステータスを確認すると以下のようになっていた。


名前:一郎

種類:ミニサンドゴーレム

スキル:

レベル:0

HP:12/12

MP:0/0

攻撃力:20

防御力:20(+5)

器用:3

速さ:3

魔法攻撃力:0

魔法防御力:0


名前:一木

種類:ミニウッドゴーレム

スキル:

レベル:0

HP:8/8

MP:0/0

攻撃力:10

防御力:10(+5)

器用:11

速さ:11

魔法攻撃力:0

魔法防御力:0


「なるほど、【プロテクト】は防御力を5増やす魔法ってことかな。この増加値っては固定なのか、使っていくと増えるのかはわからないけど今のところは5で固定らしい。あとは持続時間だけど、どのくらい続くんだろう。MPを2も消費するし、すぐもとに戻るなら、当分使うことはないだろうな。」


持続時間はわからなかったが、この【プロテクト】という新しい支援魔法に対して、正直なところあまり使い勝手がよくないと感じている剛志なのであった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ