表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゴーレムの可能性は無限大 〜副業で探索者になったら職業とスキルの組み合わせが良過ぎたみたいです〜  作者: 伝説の孫の手
剛志強化プロジェクト

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

129/170

第128話 人工知能ゴーレム作成開始

方針が決まったことで、進めるべき手順が分かってきた。そもそもの認識の違いがあったのだが、初期に気づけたので全く問題ない。


そしてまずは、学習させたい分野が決まったことになる。後々専門化させて分岐させる予定だが、まずはゴーレムたちを手足のように操るということを人工知能で行えるようにしないといけない。


「岩井剛志君。これからやることはステップ2のデータ集めになる。そしてそれに合わせて、ステップ3の脳となるゴーレムの構築も行わないといけない。順序立てていくと、本来はステップ2でデータを集め、それをもとにステップ3に移行するのだが、今回はどちらも本人が行うということになるからな。逆にステップ3を先に取り掛かろうと思う。そうすることで、この後取得するデータの形式なども調整できるし、脳の出来次第では、どういったデータにするのかも変わってくる。まずは、どういう脳みそを作れるかが肝心というわけだ。」


「なるほど、理解できます。じゃあまずは、どんな脳みそゴーレムが作れるのか、ということですよね。とりあえず“魔導演算核”でしたっけ、それを作らないといけないということですね。でも、そもそも“魔導演算核”って具体的には何になるんですか?」


そう尋ねる剛志に、東雲教授は頭を掻きながら答えた。


「まあ、難しいことを言うと、スキルなどの魔法的・超自然的力によって計算処理を行う核ってことになるが、そもそもそれはゴーレム使いの基礎、コアの作成の部分に当たるな。だからその部分はスキルで何とかなってしまっているというのが答えだ。しかし、以前スキルには術者のイメージが大事だということを説明した通り、ここも曖昧な理解でやると、それまでのスペックに落ち着いてしまう。だから岩井剛志君にやってほしいのは、より正確な人工知能における計算のプロセスや、データとはどういうものなのかなどの概念の部分だろう。あとは、聞いていたスキルの組み合わせでもうそれなりの物はできると見込んでいるよ」


そう説明を受けた剛志は、イメージが大事だというスキルの根本について、ここで聞いてくるのかと感心したと同時に、小難しそうなことを理解しないといけない事実に嫌気がさしてきた。


東雲教授は少し間を置き、パソコンの画面を指しながら続けた。


「人工知能の仕組みをざっくりと言えば、三つの段階に分けられる。まずは【入力】だ。これはデータを与えることを意味する。探索者の行動記録、スキルの発動履歴、ダンジョンでの戦闘映像……そういった情報を集めて、ゴーレムに見せる。いや、今回はゴーレムたちが経験したコアの情報をそのまま伝達するのが一番かもな。ここは人間に例えるなら“経験を積ませる”作業になる。


次に【処理】。これは人工知能の心臓部にあたる。入力された情報を比べ、成功と失敗を整理し、そこから『こういう状況ならこう動けばよい』というルールを自分で導き出していく。言い換えれば、“考えてパターンを見つける”作業だ。


そして最後が【出力】だ。学習して得たルールを実際に使い、行動として示す。戦闘中であれば『この相手は距離を取るべきだ』と判断して退避したり、探索中なら『こちらの道の方が安全だ』と判断して誘導したりする。


結局のところ、人工知能とは【入力】【処理】【出力】という三段階を回す仕組みにすぎない。必要なのは、魔導理論のすべてを理解することではなく、この流れを頭の中でしっかりイメージできるかどうかだ。イメージが曖昧だと、ゴーレムの性能も曖昧にしかならないからな。」


東雲教授の説明を聞き、必要な知識を叩き込まれる剛志。難しい内容ではあったが、東雲教授というエキスパートの協力もあり、質問を重ねて何とか理解していく。


そもそも完璧に理解する必要はなく、漠然とだが、どういったことを行っていて、それらがどういうような意味や役割を持つかなどだけ理解すればよいので、何とかなった部分が大きいだろう。


そうして、ざっくりとだが人工知能についての概要を理解した剛志は、それをもとにゴーレムを作成しようと試みた。まずは試しに作ってみるという段階だ。これをベースに微調整をしていくことになるだろう。


ここで、改めて剛志のステータスをおさらいしようと思う。


名前:岩井剛志

職業:ゴーレムマスター

パーティメンバー:臼杵健司・宮本万葉

スキル:所持制限無視・多重思考・二重詠唱・自動記録・高速展開・自動防御補助・全属性耐性・不屈の心

職業スキル:ゴーレム作成・ゴーレム再作成・支援魔法【ゴーレム】・ゴーレム強化・ゴーレム異空庫ゲート・ゴーレム償還・ゴーレムカスタマイズ・特殊ゴーレムコア作成・ゴーレムアップデート・高速召喚

レベル:412(69up)

HP:2,553/2,553(519up)

MP:7,412/7,412(1,449up)

攻撃力:1,463(280up)

防御力:2,868(588up)

器用:3,359(759up)(+121%)

速さ:3,071(621up)

魔法攻撃力:4,425(864up)

魔法防御力:5,223(1,031up)

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

所持ゴーレム数(省略)

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


前回の騒動では、あれだけの大立ち回りをしたが、結局戦闘に勝利はしなかったため、レベルアップなどはなく据え置きだ。スキルも一つだけ増えたが、今は置いておこう。


そして、剛志はゴーレムクリエイトを起動する。すると設計図を決めるウインドウが剛志の前に現れ、それをいじる剛志。


「えっと、今回作るゴーレムには自分で動く体はないから、コアだけで良いな。それに、どんどん成長させていきたいから特殊ゴーレムコアの【成長】も材料に入れたい。あとは指揮のスキルもあった方が良いな。あと情報のやり取りをするから、そっち系のスキルもあるといいんだけど……どんなのがあるんだろう?」


そう言う剛志に、東雲教授が案を出してくれた。


「情報のやり取りをするスキルだろ。だったら【シミュレーション思考】と【記憶】、【通信】の組み合わせはどうだい?【シミュレーション思考】は、今ある情報をもとにあらゆる可能性を考えるというスキルで、人工知能にもうってつけだと思う。あと【記憶】は文字通り記憶するスキルなんだけど、忘れっぽい人向けのスキルではあるが、今回も組み合わせればかなり良いと思うんだよね。【通信】のスキルはマイナーだが、人気のある念話と異なり、ダンジョン内でデータを送受信できるというスキルだ。会話形式で話せるようになる念話と違って、メールのような形式なため探索者で使用している人は少ないが、映像などの情報も飛ばせるから今回のゴーレムにはぴったりだと思うぞ。」


さすがスキルについての専門家なだけあり、さらさらといろんなスキルが出てくる東雲教授。その意見を取り入れ、最終的に完成した設計図のプロトタイプがこちらになる。


【ゴーレム名】:人工知能ゴーレム001

【説明】:ゴーレムコアのみのゴーレムで、他のゴーレムを操ることができる。

【ステータス】

名前:

種類:人工知能ゴーレム001

スキル:【成長】・シミュレーション思考・記憶・通信・指揮

レベル:0

HP:10/10

MP:2,000/2,000

攻撃力:0

防御力:1

器用:1,000

速さ:0

魔法攻撃力:0

魔法防御力:0

【必要器用値:3,000】

【消費MP:5,000】

【消費材料:特殊ゴーレムコア【成長】、魔石【MP5,000相当】】


まだまだ始めたばかりだが、やっと人工知能ゴーレム作成がスタートした剛志。これからどれだけの苦労があるのだろうか。そんな不安よりもわくわくが勝り、楽しくて仕方がない、そんな剛志と東雲教授を温かい目で見守る臼杵と万葉だった。


本作品を楽しんで頂きありがとうございます。

ブックマークや評価、感想、リアクションなどをしていただけますと幸いです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
やっぱりゴーレムクリエイトなんてステータスのどこにも無いな、ゴーレムカスタマイズを誤字ってただけか。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ