表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゴーレムの可能性は無限大 〜副業で探索者になったら職業とスキルの組み合わせが良過ぎたみたいです〜  作者: 伝説の孫の手
ダンジョン探索開始

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/59

第11話 地下2階層

「じゃあ、一旦今の中身を入れ替えますので、少々お待ちください」


そういって、剛志は中身を借りていたマジックバッグから新しい指輪型の物に入れ替えた。その際に中に入っているものはほとんどが作成したゴーレムだったので、ゴーレムたちは出したままにし、それ以外の物はあまりなかった。


今剛志の前には全部で6体のゴーレムたちがいる。


「初日から6体のゴーレムを出せるゴーレム使いは、剛志様くらいですね。スキルとの組み合わせがいいということを考えても、末恐ろしいですね。まあ私どもとしては優秀な探索者が増えるのは良いことなので、期待していますよ。」


上白根さんに褒められてまんざらでもない剛志は、少し照れ臭そうにしながら作業を開始する。


「ありがとうございます。では作業の方を始めましょうか。どこに依頼の物はあるのですか?」


「こちらになります。蝶野さんはこちらでお待ちください。おそらくそんなに時間はかからないと思うのですぐ戻ってまいります。」


そういう上白根さんに連れられ、奥に進んでいく剛志。


そうして案内された剛志の前には、段ボール10個ほどの山があった。


「こちらになります。本来ですとかなり重たいのでゴーレムを使ってもらって作業の予定でしたが、指輪型のマジックバッグをお持ちなので、触れることで収納可能になりましたので、ゴーレムはいらないかもしれません。」


そういわれた剛志は、「なるほど」といい、連れてきたゴーレムたちを指輪にしまった。


そこからは本当に一瞬の作業だった、次々と荷物を積みこみ蝶野さんのもとに戻った。その後は蝶野さんに北海道の支部があるダンジョンに転移をしてもらい、荷物を指定の場所において帰ってくるだけだった。


蝶野さんとは今後もかかわりがありそうだという話であったが、今回はそこまで話すことなく社交辞令だけで今回は会話の機会はなかった。


そのあとダンジョンカードに今回の依頼料が振り込まれているのを確認し、今日一日の日給にホクホクしながら帰路についた剛志は、いつもより少し豪華な晩御飯を食べ、気持ちよく眠りについた。




そして剛志の姿は、月曜が祝日で三連休だったたこともあり、翌日もダンジョンの中にあった。


あれから一晩たち、少し冷静になった剛志はダンジョン関連の装備やもろもろの値段を考えると、ダンジョン探索等だけだと昨日の利益はそこまで大きくないということを認識し、少し気持ちを引き締めていた。


入口で上白根さんに挨拶をしたが、昨日のような依頼は今のところ月に一回程度だということなので、今日は特に何もなかった。


なので、今日はレベル上げとドロップアイテムの回収を真面目に行おうと考えている。


そして、ダンジョン地下一階に下りた剛志は、マジックバッグの指輪からゴーレムたちを取り出した。


「じゃあ、今日は昨日と同じように各々スライムを探してきてもらおうと思う。で、今日はMPが回復しているから新しい仲間を追加しようかな『ゴーレム作成:【ミニサンドゴーレム】』×2!」


そういって、新たに作成したゴーレムは今までを踏襲し七郎、八郎となずけた。


そして、初めのうちは七郎、八郎の二体には一郎と二郎に着けてやり方を覚えさせ、その後は同じようにルーティンに組み込んで作業してもらった。


そこからはただゴーレムたちにスライムを倒してもらいながら、ドロップアイテムを回収しつつ、スライムが少なくなってきたら移動するというだけの流れ作業を続け、途中MP回復したところで新たに九郎を作成したがそれ以外に剛志がした作業はほとんどない。


そんな剛志の中である思いが生まれた。


「とにかく暇だな~」


レベルも上がらず、やっていることも昨日と同じ。


代わり映えのない風景に早くも飽きてしまった剛志は、そろそろおなかがすいたと思った段階で、お昼を取っていた剛志はさすがに飽きてきたことであることを思い立った。


「そろそろ次の階層に行くか。いつまでもここにいてもレベルも上がらなくなりそうだし。問題は通用するかどうかなんだけどどう思う?」


そうゴーレムたちに聞く剛志、本来ゴーレムとは作成者の命令を聞くだけの存在なので、それ自体に意思はなく、意見を聞くという行為は意味をなさないのだが、剛志が無意識化でゴーレムたちは返事をすると思っており、そのおかげでゴーレムたちは意思があるように反応を見せた。


思い思いのガッツポーズの様な動きを見せたゴーレムたちを見て、剛志は覚悟を決め地下二階層に向けて歩き出した。


すでに階段の場所はわかっているので階段前まで行き、階段はゴーレムたちが歩けないのでマジックバッグにしまい階段を下った。


ダンジョンの地下二階層は一階層と同じような岩場のステージだった。


階段を下りた剛志はしまっていたゴーレムたちを出し、自分の周りを守ってもらいながらどんな敵が出てくるのか調べることにした。


階段周りの安全地帯を抜けて、ゴーレムたちを連れた大所帯の剛志一行は進んでいく。


しばらくすると、前方を歩いていた三郎に岩陰から出てきたスライムが攻撃をしてきた。


一階層のスライムよりは多少強いようで、三郎は一瞬反動で止まってしまったが、特に怪我は負っていないようだ。


その三郎をフォローするように隣にいた四郎がスライムに殴り掛かり、吹っ飛ばした。


その攻撃でスライムはドロップアイテムを残して消えたのだが、今回はそれで終わりではなかった。


三郎が体制を立て直そうとしている中、先ほどの岩陰からさらに二体のスライムが出てきて、三郎に追加で体当たりをしてきた。


そのすべての攻撃を耐えきった三郎は、ダメージこそなさそうなものの、衝撃で反撃はできておらず、横から仲間に助けてもらうまでただ耐え続けている状態だった。


結果としては問題なくスライムを倒して、無傷での勝利となったが、一階層と同じようにゴーレムたちをバラバラに戦わせた場合、スライムを連れてくることすらままならないと思われる。


「倒すこと自体はできそうだけど、一階層みたいなやり方は難しそうかな。その場合どうするのがいいんだ?」


スライムが一階層より強くなっており、また複数体で出てくるため、作戦を変える必要が出てきた。


なので剛志は一旦休憩を兼ねつつ作戦を考えることにしたのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ