表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

44/48

第44話【サファの夢】うさたんと星空旅行

「サファくん、サファくん!」

「え?」


急にやわらかいものがほっぺたをポンポン。

んんん……なぁにぃ?


「サファくん」


ほっぺをポンポンしているのは、やわらかいふわふわの手。

その手をのばしているのは……


「え……うさたん?」

「うん。ぼくだよ」


ぼくに話しかけているのは、なんと、ぬいぐるみのうさたんっ!


「うさたん、お話できるの!?」

「うん。ここではね」

「ふぁぁぁぁ、すごいっ!」


びっくりして、うさたんを抱える。足はぴょんぴょん跳びはねちゃう。


「ねえサファくん、一緒にお月さまに会いに行こう?」

「えっ! お月さま。お空にいるのに会えるの?」

「うん。ほら、こっちだよ」


うさたんのふわふわのお手々がぼくの手に触れると、身体がふわっと浮き上がった。


「わあっ!」

「ほら、こっちこっち」


うさたんとぼくは、手をつないでぐんぐん空を高く上がっていく。


「すご……すごおおい!」

「あ、見えてきたよ」

「お月さまだ!」


ぼくが声を上げると、お月さまはくるんと振り返った。


「やあ、こんばんは」

お月さまはこっちを見て……ニッコリと笑ったぁぁ!


「わぁぁ、こんばんは!」

「いま、みんなの星を空に浮かべているところなんだ。2人も手伝ってくれるかな?」

「うん!」

「きゃー、やりたいっ!」


手をパチパチしながら答えたら、お月さまのポケットからキラキラ光るお星さまがどんどん飛び出してきた。


「わあ、たくさん……きらきら!」

「ほら、ポケットの奥の方にも、まだいっぱいあるんだ」

「わああ……すごい」

「そっと出してくれるかな?」

「うん!」

「そっとだよ。らんぼうにしたら、くすぐったいからね」

「まかせて!」


ぼくたちは、そっと手をのばして、奥の方につまっていたキラキラを取り出してみる。


「わあ、きれい」

手のひらに乗せたキラキラは、ほよよんと浮き上がる。

「わ、浮き上がったぁ」

そして、ぼくたちのまわりを光りながらくるくるとまわりだした。


「ほら、みんなお空にのぼっておいで」

お月さまが声をかけると、キラキラはぱーっと空にあがって、たくさんのお星さまになった。


「ありがとう。ふたりとも」

「どういたしまして」


お月さまはニッコリ笑って、空っぽになったポケットを閉じる。


「さあ、ふたりとも。ベッドに戻って、君たちのお星さまの夢を見ておいで」

「「はーい」」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ