表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

40/48

第40話 ファランさまのお約束!

「公務が一段落した。久しぶりに王宮を案内したいと思うが、どうだ?」


その連絡が来たのは3日前。


わぁぁい! ってことで、「おねがいします!」のお返事をして。

それからちょっと、ソワソワのソワ。


「きょお! ファランさまとぉ、どこいこっかなぁぁ?」

最後に連れて行ってもらったのが、あのたかーい塔。

そして、最後に会ったのが……


「あのときは、ちょっとだけぇ、たいへんだった」


探索ならまかせて~!いますぐいくよ~!なハロルドさまに引っ張られてあっちへ、こっちへ。

使われてないくら~い通路に、難しい本がたっぷりあるだけの書庫、王宮の果て、という名のただのひろーーい空き地。

そして、ファランさまのお忍び執務室。


「めっっちゃめちゃに歩いたしぃ、ちょっと足、ぼうになった……」


けど、まぁ――


「まぁまぁまぁ、まったくたのしくなかったわけでもぉないし、ファランさまに久しぶりにあえたので、よし」


それからまたちょっと日が空いたしぃ、案内してもらうのは久ぁーしぶり。


「うぅうぅぅ、たのしみぃ」


ファランさま、もうちょっとしたら、来るかなぁ?


「アン! ドゥ! ロワ! ぼく、どこもへんじゃない? お洋服これでだいじょぉぶ?」

らしくなく、服装など気にしたくなる。


「あら、ふふふ。もちろんですわ」

「とってもステキですわ、サファさま」

「ええ、ほんとうに」


「えへー」


侍女さんのお世辞に、素直に浮かれていたとき、


――トントントン。



あ! きたぁ!


「少々お待ちくださいね、サファさま」

「うん!」


侍女さんの背中を、ソワソワで見送る。


ファランさま、きょうすこーしだけ、はやい?

もしかしてぇ、ファランさまもちょっとだけ楽しみだったりしてぇ?


ま、それはないかぁ……えへ、思い上がり厳禁。


……

…………

………………


「あれぇ?」


侍女さん、ちょっと遅いなぁ? なにかお話してる?


「……?」


ちらーと、扉の方を見てみると――


『……? ――』


侍女さんが扉の向こうでお話しているみたい。でも、なにお話してるんだろぉ?


「あ!」


そう思っているうちに、お話が終わって侍女さんが扉を閉めた。


え、あれ? 閉めちゃった!?


「…………」


侍女さんは、こっちを見て、なんかちょっと複雑な顔をしてる。


あれ? あれれ? ファランさまはぁ? どおしたんだろぉ?


「サファさま」


「な、なぁにぃ? なにかあったのぉ?」


あんまり見たことない、あんまり楽しそうじゃない侍女さん。ちょっと……、だいぶ気になる。


「王太子殿下の使いの方よりご連絡がありました」

「え……?」


ファランさまじゃなくて、お使いの人が来た……?


「殿下より、ご伝言です」

……でんごん? え?


「実は――」


侍女さん……? なんで、そんな顔になったの? え?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ