表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/227

第1話 ここはどこ?ボクは、僕!

 はじめて異世界転生ものを書いてみました。正しくは、転移かもしれません。それは、主人公の今後に明かされていきます。どうぞ、少しゆっくりなペースで進みますので、気長にお付き合いいただけば嬉しいです。

《……アルバート様!……アルバート様!……》


 なぜか遠くで声がする。暗闇の中で、微かに聞こえる声……

 呼ばれているのは、誰なんだろう……?



〈……ん?……誰だ?……アルバート?……〉



 声が、次第に近づいて来た。


「アルバート様、しっかりしてください。……目を覚ましてください………」





「……う、ううん……ぁあ~……」




 ボクは、少しずつ目を開けた。……眩しい……



〈……ん?でも、部屋の中か?ボクは見られている?……いや、覗かれている?……〉



「うおーー、アルバート先生が目を覚ましたぞーーーー!」


 ボクには、その名前に心当たりがない。


〈……だから……アルバートって誰?……痛てっ!ん?体が……動かない?……どうしたんだ?……これは?……〉


 ボクは、体を動かせないんだ。指の先でも、動かそうとするだけで、激痛が全身を走る。




「よし、意識が戻ったぞ。ハーティ、早くヒールを頼む!」


「分かったわ、あなた……」



 ベッドの傍で、女の人が何かを始めようとしていた。両手を広げて、何かぶつぶつ言ってる…………







「あなた、私の力ではここまでよ!……だいぶ傷は癒えてきたし、体も動させると思うの」

「ああ、ありがとうハーティ…………後は、アルバート先生の自然治癒能力に任せよう」


 暫くして、女は傍にいた男に何かを話した後、その場から居なくなった。


 

 ボクには、何を言っているのか意味が分からなった。ただ、体の痛みが薄らいで行くことだけは感じた。


「……ああ……こ、ここは?……」


 ボクは、声も出せ、周りも見えるようになった。



「ああ、アルバート先生。わしは、アルティシアの父じゃ。

 この度はすまなかった……何とお礼を言ったらいいか。

 ……しばらく休んだら、きっと元のように動けるから、我慢してくれ」



〈何のことだ?ボクが、アルバート先生?確かに先生には違いないが、そんな名前じゃないぞ?〉


 ボクは、違和感を覚えたが、会話をするだけの十分な力は出せなかった。ただ、体の痛みが消えてきたことで、急に眠気に襲われ、また目を閉じてしまった。


(つづく)



 ありがとうございます。もし、よろしければ、「ブックマーク」や「いいね」で応援いただけると、励みになります。

 どうぞよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ