1話 どうやら飼い猫と一緒に転生したようです
女神
「あぁ、死んでしまうとは情けない。私の力で異世界に転生させてあげましょう」
丹家 晴男は、気づいたら死んでいて、気づいたら目の前にたたずむ女神に転生させられた。
強烈な光に包まれて、次に目に映ったのはいかにもフィールド1という感じで広がる緑の地面。
そして、傍らに横たわる見慣れた猫の姿だった。
1話 どうやら飼い猫と一緒に転生したようです
草原には心地よい日差しが降り注ぎ、草木を照らしていた。
風は優しく頬を撫で、温暖化によって久しく感じられないような気持のいい晴れの日だった。
晴男
「まーくん、大丈夫か~」
晴男は飼い猫のまだお、通称まーくんの体をゆすった。
まーくんは毛色が灰色のオスネコだ。まーくんは眠そうにしながら目を開いた。
まーくん
「うるさいですねぇ・・・。今気持ちよく寝てるんだから邪魔しないでほしいですにゃ~」
晴男
「まー君!!喋れたんなぁ~!」
まー君
「ほ、ほんとですにゃ~!喋れてますにゃ~!?」
2人はその後数分テンションが高く話していたが、時期に落ち着いた。
晴男
「取り合えずあそこに見える町に行くか」
まー君
「わかりましたにゃ」
こうして飼い猫と飼い主の冒険が幕を開けた。
まー君
「ところでここはどこですか?」
晴男
「異世界っぽいね、これ」
・・・・・・・