2章プロローグ-とある少女の罪と罰。
私は、何なのだろう。
勉強、娯楽、勉強、娯楽、勉強、娯楽、勉強、娯楽、勉強。
そうして寝る。これの繰り返し。
何の意味もない。この繰り返し、この無様には何の意味もない。
からっぽ。
進学し、卒業し、親のいうとおりに結婚し、その子供を産み、その子供を育てた後に、ただ、ぼおっと、老後を過ごす。
それが両親の幸せの価値観。それが私の幸せの価値観であるべきもの。
クソっ垂れ。
……別にこういう人生を否定しているわけではない。
私の意志など、微塵も無い人生。
ただ、流れに流される。
そういう自分に腹が立つ。結局、なんの抵抗もせずに、ただ流される人生の方が楽だからと、
そういう言い訳をする自分に腹が立つ。
ムカつく。
ムカつく。
ムカつく。
やり場のない苛立ち。
意味が無い苛立ち。
これは全て、無意味なのに。
そういう自分に腹が立つ。
人生の隙間と呼ぶべきものの穴の大きさは、日に日に広がっている。
自分の人生の意味が分からなくなる。
この人生に意味があるのか。
自分は結局、何がしたいんだろう。
きっと私の周りの人間はこう言うだろう。
気にするだけ無駄だとか、そんなことを考えてなにになるのだとか。
そういうことが言える人間の無知な態度に、私は一番腹が立つ。
知らない!
知らない!
知らない!
知りたくも無い!
だけど、この呪縛は解けはしない。
何故か。
それは、4年前のあの日のこと。
結局、私は問題から目を背けたのだ。
私への罰は、その時から――
既に、始まっていた。