4章10(邂逅7)
目が覚めると、俺は宿のベッドの上だった。少し頭が痛むものの身体は割と大丈夫そうだ。
枕元に俺の荷物が置いてある。よく状況はわからないが、とりあえずいつものを口に放り込んで、俺は死んだ。
気づくと俺は真っ白な空間にいた。
『先に言っておくが、我々はお主が辛い時を過ごす義務を課してはおらん。好きに生きればよい。』
いつもより不機嫌そうな調停神が突然そう言って来た。
「は?何の話?」
『死は万能ではない。お主も全能ではない。我々も全知ではない。』
「マジで、突然どうしたんですか?」
調停神の話がよくわからないのは、いつも通りではあるが、今日はいつもと様子が違う。
「というか、ここに来れるのってクリアボーナス的な、なんか区切りが付いたときじゃなかったでしたっけ」
『ふむ、区切りと言えば、区切りだな。どうだ、そろそろ元の世界に帰らぬか?』
「あー、いや、あーまだいいですかね」
俺の気分次第で帰れるということをすっかり忘れていた。だが、まだまだこの世界でやれることはありそうだ。
『承知した。だが、お主はいつでも帰れる。この世界で何かを課されている訳ではない。忘れるな。』
調停神がそう言うと俺の視界がぼやけてきた。
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目が覚めると、俺は宿のベッドの上だった。少し頭が痛むものの身体は割と大丈夫そうだ。
枕元に俺の荷物が置いてある。よく状況はわからないが、とりあえずいつものを口に放り込んで、俺は死んだ。
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目が覚めると、俺は宿のベッドの上だった。少し頭が痛むものの身体は割と大丈夫そうだ。
枕元に俺の荷物が置いてある。よく状況はわからないが、とりあえずいつものを口に放り込んで、俺は死んだ。
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目が覚めると、俺は宿のベッドの上だった。少し頭が痛むものの身体は割と大丈夫そうだ。
枕元に俺の荷物が置いてある。よく状況はわからないが、とりあえずいつものを口に放り込んで、俺は死んだ。
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目が覚めると、俺は宿のベッドの上だった。
「どういうことだ?」
少し痛む頭で考える。
「今の死に戻りだと、馬車が脱輪するところに戻れるはずだろ?」
「なんでベッドの上なんだ?」
状況がよく分からないまま、ぶつぶつとひとりごとを言っていると、部屋の扉をノックする音が聞こえた。




