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4章5

俺とマッシュも急いでオラクルに向かった。エールがいない負担でやや遅れは出たが、昼前にはオラクルに着いて、宿でエールと落ち合うことができた。


エールは早朝にオラクル着くことができたものの、ククル達の出発日には約1日間に合っていない。時間にして18時間ほどだろうか。


なるほどなるほど。何度か試してみるか。


Take2「エール、死ぬ気で駆け抜けろ」

結果:18時間遅れ


Take3「エール、本気で走れ」

結果:18時間遅れ


Take4「エール、手を抜いたら俺には分かるからな?」

結果:18時間遅れ

エールへの指示の言い回しを変えて10回ほどチャレンジさせてみたが、どうやっても早朝に着くのがやっとらしい。


おい、エールなら間に合うって言ってなかったか?

あれ?間に合うって言ったのはマッシュで、エールは言ってないような・・・ダメだ、よく思い出せない。


実際に間に合ってないのは頓珍漢マッシュの言うことだから仕方ないが、エールを何回も走らせたのは少し申し訳ない気もする。実際には1回しか走ってないわけだが。


ちなみに俺はエールを何回も走らせてる間に馬車の操舵をマスターした。正確にはマスター(自称)だが、良いも悪いも評価してくれないマッシュしか一緒にいないので、事故なく正しい方向に進めるようになったので馬車マスターと自称しても問題ないだろう。


俺が馬車マスターになったおかげで最後の方は、ブランチくらいの時間帯には到着できるようになっていた。

だが、いくら馬車マスターになったとて、ククルとピクシーを救えなかったら意味がない。別の方法を考えなくては。



「オラクルじゃなくて、出発したククル達と外で合流できないか?」


「んー、はじめての道だから早くなるか遅くなるかもわからないなぁ。ククル達が移動する時間分だけ余裕は出るとおもうけど」

エールが自身なさげに説明してくれた。各拠点の位置関係は大雑把にこんな感じらしい。


           キーフ族の集落(パパさん村)

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オラクルーーーーーーーーーー|

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      \       |

        キーフ族の村(初期村)


そして、俺たちの現在地○とククル達が到着する予定の場所▲がココ

最短で合流するには道なき道を進むため、どれだけ時間がかかるかは見込めないらしい。


           キーフ族の集落(パパさん村)

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     ▲        |

    /         |

オラクルーーーーーーーーーー○

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      \       |

        キーフ族の村(初期村)


移動する距離としては、オラクルを目指しても、ククル達との直接合流を目指してもほとんど変わらないことになる。


距離は変わらないが、合流するまでの時間をかなり先延ばしにできる。

つまり(距離)割る(時間)で(速さ)が導かれる!と自分でも何を言っているかわからないが、とりあえず、直接合流の方向で再チャレンジだ。

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