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4章4

俺たち3人はそれぞれ情報を収集して、昼に集まることになった。


「ククルとピクシーが出発したのは昨日の昼前。爆炎が上がったのは出発して数時間くらいで俺たちがオラクルを出る時に通った道の方で間違いないらしい」


「僕が聞いてきたのも同じかな。あと、爆炎を調査しに行ってくれた人がいたみたいで、道沿いに大きな焦げ目が残っていたから、2人に何かあったのは間違いなさそうだね」


エールが深刻な表情で報告する。


「強い魔物増えたかも」


マッシュがぼそっと報告する。お前は何の情報を集めてるんだ。

俺は軽く舌打ちをしながら、また集毒草の実を口にした。



~~~~~



「ちゃんと前を見て、」


「エールうるさい」


脱輪の件で小言を言おうとするエールを黙らせる。


「うるさいって、リューヤンが悪いのになんだよその態度は!」


激怒するエール


「ここからオラクルに戻る予定を1日半短くすることはできるか?」


「あ、え、なんて?」


「馬車は無理」


混乱するエールの代わりにマッシュが答えてくれた。


「ん?徒歩なら行けるってこと?」


「エールなら」


俺はエールを無視してマッシュに確認する。


「エールが走った方が馬車より速いってこと?」


「多分」


「僕を置いて、話を進めないでくれる?」


ククル達に何があったのかはわからないが、とにかく事件が起きる前に合流してしまえば問題ないはずだ。


俺はククル達に危機が迫っている事、そのためにオラクルに急いで到着してククル達を止める必要があることをエールとマッシュに説明した。


「リューヤンが無茶を言い出すってことは、そういうことだろうね」


エールが渋々ながらも現状の方針を受け入れてくれた


「ところで、本当に馬車よりエールの方が速いのか?」


「んー、多分そうかな?ただ乗馬して行くなら馬と一緒の方が速いけど、馬車を引かせるとスピードが落ちるから僕の方が速いかな?無理させると大事な馬がつぶれちゃうし」


「よし、それなら一旦エールにオラクルまで向かってもらって、俺とマッシュは後から馬車で追いかけよう。集合は数日後にオラクルで。もしもエールがククル達とすれ違いになっても、エールはオラクルで待機して情報を共有してくれ」


「”よし”って気軽に言うけど、それ僕がとっても大変だよね?」


愚痴りながらも1人旅の準備を始めたエール。話のわかる男で良かった。

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