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4章1(邂逅6)


死因は毒死だった。


集落でいろいろ物色していたところ集毒草の実という猛毒を見つけた。どういう原理か、この植物の近くは毒素が薄まる代わりに猛毒の実が成るとのこと。集毒草という名前だが短い期間花は咲くらしい。


ピンポン玉より少し小さい実で、噛むと水風船のようにはじけて猛毒の果汁が溢れ出る。

わざわざ口にいれて噛んで果汁を飲み干さないと毒は回らないらしいが、飲み干せば一瞬で絶命するほどの猛毒と聞いた。


そう、一瞬で絶命するとなれば、死に戻りに活用できるのではないかと試しに食べてみたのだ。

アーサーに切られ過ぎて死への感覚がマヒしていたのも安易な死への原因だと思う。




そして俺は久ぶりに真っ白な空間にいた。


アーサーに何回殺されても来られなかったが、今回は来られたようだ。

なにか条件があったはずだけど、なんだっけ


"リューヤンさ、きゃ"


俺は目の前に現れた間の抜けた女神の胸に抱き着きながら押し倒した。


"あ、ちょっと、まって、アッ"


今の俺の状況は、「手 山 顔 山 手」という形で両手で山を挟みこみながら、山で自分の顔を挟むというビッグ○ックスタイルだ。


"んっ、いきな、りっ、やっ"


指の動きにあわせて反応する女神に興奮した俺は止まらない。元々止まる気もない。


何が正解かもわからないまま何十回も死に続けた人間のストレスがわかるだろうか。

正直なところ、今回は発狂してもおかしくないくらい辛かった。

なぜ耐えられたかというとアーサーの攻撃が強すぎて死の痛みがほとんどなかったのは要因だと思うが、

ここを乗り越えればおそらくこの空間に来られることを薄々勘付いていたことも大きい。

安易に毒で死んだのも打算によるところがあった。


今回の死に戻りはすごくストレスがかかった。ストレスには捌け口が必要なのだ。

死にも戻りの最中に集落の女の子を口説く方法を調べなかったのも、ここでの発散を見越してのことだ。


つまり、俺は今回我慢しないということだ。


ひとしきり堪能すると、適当女神は半べそをかいているかのように体をヒクヒクさせていた。


"今回は~ すごかったので~ 許しますけど~"


ほっぺを少し膨らませてそんな声を出す適当女神。

許される、許されるということは更に先まで、つまり、俺は今日大人に・・


『たしかに、あれはある種の到達点に達した者。よもや打ち破るとは』


うわっいたのか調停神


「アーサーでも手も足も出ない魔族ってどんだけ強いんですか・・」


平静を装って聞いてみる


『彼奴は単に底知れぬほど臆病なだけだ』


あの豪傑を具現化したようなおっさんが臆病???


『とはいえ』


俺の視界がぼんやりしてきた。


『調子に乗りすぎだ』


"続きはまた今度~"


適当女神がひらひらと手を振っている

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