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3章14


キーフ族の集落に到着して、エールと集落内での打ち合わせをするタイミングで目が覚めた。

数日前まで戻れるらしいが、無駄に野宿を引き延ばしても仕方ないので集落に着くところからやり直しだ。


そこからアーサーと会うところまではは前回と同様に進め、エールが退席した。


「さて、リューヤン君。君と旅立てば我が息子は魔族を討伐できるというのは本当かね?」


アーサーは目を見開きながら俺に尋ねる。

おそらくこの質問の回答がフラグになっているんだと思う


「今のままでは難しいのでこれから旅を続けて仲間を集め、導かれし者達が力を合わせることで討伐の夢が叶うでしょう」


どうだ?予言者っぽさを醸し出しつつも、今の戦闘力は考慮されてないことをアピールした完璧な返しだ。


「なるほど。つまり君と共にあれば、栄光の未来が約束されているわけだね」


「え?あー、そういうことになっちゃいますかね」


あっダメだ、この流れと威圧感はダメなやつだ


「さて、リューヤン君。旅に出れば数々の困難が君に襲い掛かる。君がどうやって切り抜けていくのかその片鱗を見せてもらおうか」


アーサーが仁王立ちになり大槍をかまえたところで、俺は咄嗟に槍を握って横っ飛びした


突風が吹き抜けたような音が頭の後ろからした気がする。おそらく頭のあった場所を、岩盤でもぶち破りそうな大槍が通過した音だろう


俺は体中から血の気が引くのを感じながらも不意打ちを避けられたことに安堵してアーサーの方をふりむき


「ぐぉっ」


振りむこうとしたところで大槍の横なぎで首をへし折られ、俺は死んだ。




Q.魔族を討伐できるというのは本当かね?

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A.予期せぬトラブルで命を落とすかもしれませんが、わずかながら光が差し込む未来も見えます


「ぐはっ」

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A.エールと僕が常に一緒にいるならば。なので、今何かあった場合は僕1人では対処ができませんが


「がっ」

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A.今からアーサーさんに襲われなければなんとかなるから攻撃はやめてください


「ぬわっ」

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いったい何度殺されたのだろうか。

幸いにも即死級の攻撃しかしてこないアーサーに殺されるのは"痛み"的にはあまり苦にはならなかった。だが、どうあがいても殺されるという現実で心が"傷み"まくっている


あの適当女神とダメ上司調停神のいいかげんな設定がなければオラクルにいた時間に戻ってククルとの熱い夜をやり直せたのに

オラクルでの生活は本当に最高だった。おいしいご飯を食べて、かわいい子と仲良くなって


それがどうしておっさんと対峙して殺戮ショー(被殺者)をやらなきゃいけないんだ


そんなやさぐれた気持ちから生まれた回答が新たな分岐につながった

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