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2章18


「そういえば、路地裏の追いかけっこも何か関係してるのか?」


「関係なくなはいですが、遊びの一環ですよ。身体を動かすことで成長を促す目的もありましたが、町の中で教会関係者として生活するだけではまだ大人になり切れていないククル様には退屈でしょうし」


「ん、ククルって何歳なの?」


「ククル様は13歳で、私が20歳でございます」


「はっ!?」


ボリューム満点のククルが違法で、幼女系美人のピクシーが合法だと?


「どうかされましたか?」


「あ、いや、なんでも、な、あ、俺は17歳、です」


ピクシーはキョドっている俺に対して「ん?」と不思議な顔を一瞬したもののすぐにくすくす笑う。


よく考えてみれば美人と談笑しながら町を歩くなんて、これはデートといっても過言ではないんじゃなかろうか。母さん俺はこの子を一生大切にする。そんなアホなことを考えていたらあっという間に宿についてしまった。


「リューヤンさんご案内いただきありがとうございました。エールさんは宿にいないようですし、また改めて伺います。事実確認は形だけですので、狩りに行くための打ち合わせを中心にお願いしたいと思います」


「俺は予言にほとんどの魔力をもってかれちゃってるから狩りではあんまり役に立たないかもだけど、その分エールが頑張るよ」


自己保身の嘘を流れるようについてしまった。ピクシーが美人なのが悪いな、うんうん


「それでしたら打ち合わせはエールさんと詰めさせていただいて、出発前にククル様とリューヤンさんに共有させていただきます。それでは、私は一旦教会に戻りますので」


「あ、うん、よろしく」


そう言うとピクシーは踵を返して帰ってしまった。個人的にはもう少し親交を深めたかったが、ククルの準備の手伝い等いろいろとやることがあるのだろう



ピクシーの後ろ姿が見えなくなるまで見送った後は1人で町をぶらつくことにした。


ひととおり見て回るだけで夕方になってしまったが、武器屋で黒刀龍滅こくとうたつめつを手に入れることができたから大満足だ。黒刀とか龍滅とかは俺が勝手に名付けただけで、ただのナイフなんだけどな。


ヤンキーが持ってそうなナイフが十把ひとからげで売られていた中から、唯一小太刀っぽい形のものを見つけ出したんだから名前くらい付けてもいいだろう。名付けるとパワーアップして刀身が伸びたりするかもしれないし


俺は愛刀を手に入れてルンルン気分で宿に戻った。この後はエールと夕飯を食べながらの定期ミーティングだ

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