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1章18(邂逅3)


気づくとそこは何度目かの真っ白な空間だった。


"自殺はよくないですよ~"


適当女神が話しかけてくる。


「あれ、調停神様は?」


今回は偉そうなおじさんがいない。


"彼奴が望まぬ限り会ってやる謂れはない!とかいってましたよ~"


エッヘンというポーズを取って話すが、全然似てない。


「そうか」


俺は生返事をすると適当女神に近づき。


"ヘ?キャッ"


俺は適当女神の後ろに周り、両手で胸を揉む。


"あ、そこは、だ、だめです~"


柔らかいながらも弾力があり、手のひらから溢れ出すサイズ感。ふわっとした髪からは甘い香りがして、俺は無心になって指を動かす。適当女神の服は衣類というより布をまきつけているだけのようで、素肌を触っているような感触が伝わってくる。適当女神の胸に夢中で指を這わせていると、時折すこし固い突起に引っかかる。その度に適当女神がビクッと反応して"んっ"と声を漏らす。


最初は懲らしめるためにセクハラしてやろうという気持ちだったが、どうにも止められない。

適当女神のせいでかなりの苦労をすることになったのは事実だが、見た目は可愛らしく、スタイルもいい。しかも布一枚を取り去れば裸だと思われるこのシチュエーションで一般男子高校生(もちろんDT)が止まれる訳がない。胸を揉んだのもはじめてだ。


俺は適当女神に後ろから抱き着いた状態のまま息を荒くして、無意識的に適当女神の耳を唇で軽く食む。


"ひゃっ"


適当女神は半分裏返ったような声を出すと、顔を赤らめながら俺の方を向いた


"んっ、あのっ、や、優しくおねがいします"


その瞬間俺の理性がはじけ飛んだ。適当女神を押し倒し、仰向けにして、覆いかぶさる。


適当女神は目を閉じて俺の首に手を回す。

俺はゆっくりと顔を近づけて・・


『それ以上は承服しかねるな』


突然後襟をつかまれて、持ち上げられる。服で首が圧迫されて苦しい。首根っこをつかまれた猫はこんな気持ちなのだろうか。目の前には調停神が困り顔で俺を見つめていた。


"あ~~半ちゃん何するんですか~"


足元で適当女神が抗議する。俺も全く同じ気持ちだ。


『戯れにしても度が過ぎると思わんか?』


少々ご立腹な様子の調停神。本気でご立腹の俺


"私は本気でしたよ~~?"


何もなかったかのように冷静に返答する適当女神。


『我が半身の好奇心を否定はせんが、我自身に深刻な影響を及ぼす実験は看過できぬな』


"可能性は無限大ですよ~?"


『だからこそ慎重を期すべきと言っておるのだ』


「あの!!降ろしてもらっていいですか!!」


『あーうむ、すまなかった』


俺が怒りながら頼むと、ぞんざいに降ろされる


『お主もよく考えよ。我が半身が万が一にも子を宿せば、我とてどのような影響が出るかわからぬ』


「え、それって邪魔されなければ最後まで出来たってこと?」


"そのとおりです~"


適当女神が胸をおさえながら可愛くウインクしてくる。俺は肩を落として調停神に苦情の目を向ける


『だからよく考えよと言っておろう。ここで我が半身の身体に変化が起きればお主に何が起きても責任は持てん』


俺は責任を取る覚悟はできてるぞ


『我が我でなくなるのか、世界が崩壊するのか、お主が現人神となるのか、さっぱりわからん。そこまでのリスクを我は許容せぬ。子作りがしたいならば、こちらの世界で知り合った者と交わればよいだろう。我が半身は胸を揉むくらいで我慢せよ』


"言ってることひどくないですか~?"


俺が意図せず、悪くない妥協点に着地しそうだと思っていると、適当女神が不服顔をしている。



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