表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/98

1章11

経験値稼ぎ(敵を倒すとは言ってない)


やり直すのは俺が村に入る時。エールとおじさま達が押し問答するところからだ


もっと友好的に村に入る方法もあるかもしれないが、やはり言語の習得が優先だろう。


改めて目標を立てる


1.言葉を覚える

2.村人と仲良くなる

3.魔族を倒す作戦を練る


よし、こんな所だろう。目標はこれで間違ってない。間違ってるのはあの半身供だ


どうして意思疎通を第一目標にしなきゃならないんだ!

今のところハッキリ伝わってるの「腹減った」だけだぞ!どんな食いしん坊主人公だ!


普通の異世界ストーリーなら

「言葉は異世界勇者ということで自動的に翻訳されるらしい」でチュートリアル中についでみたいに説明してサラっと流される部分で何話足止めくらってんの?


そう考えるとゲームの世界に飛び込むみたいな設定は世界観を自由に後付け設定できて楽なんだろうな


と、無駄な小説家的妄想に耽っているとエール達の話し合いは終わった。


前回と同じように、エールの家に案内されて自己紹介をして、相変わらずリューヤンと呼ばれて


そして


「あ!しまった!もうちょい前からだった」


一旦テントを出て行ったエールがニコニコと芋もちを持ってきた。俺がおじさま達に腹減ったと伝えていたからだ


ここで芋もちを断ってみるという選択肢もあるが、下手なことをして追い出されると無駄に死に戻りをすることになる。やはりまだまだ気軽に死にたいとは思えない


あと、嬉しそうに食事を出してくれたエールになんとなく申し訳なくて、芋もちを胃に流し込んだ


そこから俺のコミュ力増強合宿が始まった。


正直に自首すると、前回の滞在で俺は弛んでいた。予想外に村に招かれ、多少警戒されつつも根は優しい村人達。ジェスチャーだけでも、ある程度意思疎通は出来た為、言葉を覚える努力を疎かにしていた。


しかし、今回は違う。目指すは幼稚園レベルの語彙力。簡単な日常会話だ。


俺はとにかくなりふり構わず村人に次から次へと話しかけた。

1人目は同い年くらいの元気娘、

2人目は背が高くモデル体型でロングヘアのお姉さん、

3人目は細身で目がぱっちりした子、

4人目は色気がヤバいグラビア体型ガール

5人目はCくらいで俺の好みの子、

6人目として、水浴びの時間にお気に入りの元気っ子に話しかけようとした所で、おじさま達から両脇をガッチリ捕まれて拉致された。


おじさま達のものと思われるテントに放り込まれ、無理矢理正座させられる。この世界にも正座ってあるんですね。しかも俺だけ全裸


うん、悪かったよ。1人目とか言ってたけど、6人中4人同一人物だしな。あわよくば好きな子と仲良くなりたかったんだ。


そして、おじさま達からお説教がはじまった。特に口髭を貯えたおじさまAがめちゃくちゃ怒っているように見える。お説教と言ってもほとんど意味がわからないが、しばらくガミガミ言われる。体格に比例してか、声もでかいので、割とマジで怖い。


だが、説教にびびっているものの内容はさっぱり聞き取れない。おじさま達もそれを感じたのか、ひとしきり怒鳴り終わった後からはジェスチャーで伝えようとしてきた


そして小一時間かけて、俺はやっと理解できた



今回の俺への罰は「女性への接触禁止!!!」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ