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1章8

異世界初の俺得回


~異世界村スローライフ~


午前 朝食(芋もち)

   トイレ整備(古いトイレを埋めて、新しいトイレを掘る)

   水汲み

   狩りと解体(魔物狩り)

午後 昼食(芋もちとチキンの香草焼き)

   生活用品の工作

   水汲み

   水浴び

夜  テントで夕食(芋もちとチキンの香草焼き)

   日が暮れたら就寝


毎日のスケジュールはざっとこんな感じだ。


トイレ整備だがスコップのようなものを渡されて、なぜか俺1人でやらされる。新人いびりか?少なくとも客人扱いではないことは確信できた。臭いし重労働だし、つらい。


水汲みもつらい。焚火に大釜を置いて、それが8割方一杯になるまで村の近くの小川から水を運ぶ。運搬用のツボは一度で20~30リットルくらい運べるのか、めちゃくちゃ重い。村人何人かがそれぞれツボを持って数回ずつ往復することになる。村人はローテーションなのか毎回顔ぶれが違うが、もちろん俺は皆勤賞だ。午前は食事用、午後は水浴び用の水を煮沸しているようだ。


狩りは連れて行ってもらえないので、どうやっているかわからないが、よく鳥の魔物を狩ってくる。


鳥の魔物は村の横にある広場で解体して食肉として使っている。香草のようなものを付けて、直火焼きしたものだが、これがめちゃくちゃ美味い。ジューシーで歯ごたえのある肉にスッとする香草がよく合っている。芋もちのお供にも相性ばっちりだ。軟禁生活のときは1回も肉を出してもらえなかったのが悔しいが、今は一応、村の仲間に昇格したらしいというのが確認できて良しとしよう。


あと、芋もちだが怪しげな粉に水をかけてパンのようにこねこねして作っていた。味的には芋類だと思っていたが、違ったようだ。


午後はみんな衣服やら住居やら武器やらの手入れをしている。鳥の魔物の羽も衣服等に使われているようだ。俺は相棒のスコップについた泥をカンカン落として終わりだ。


そして最後が水浴びだ。

小川の近くに小さなため池のようなものがあり、そこに焚火で沸騰したお湯を入れるといい感じの温かさになる。お湯に浸かれるほどの広さはないが、身体にかけて汚れを落とすには十分な量のお湯ができる。


そして俺はこの水浴びが毎日一番の楽しみである。何が楽しみかって?

グフフフフフ。おっと下衆な笑い方をしてしまった。


なんとこの村は混浴なのである。視野いっぱいに広がる透き通るような白い肌。青っぽい白髪も幻想的で美しい。顔も全員が可愛いといって差し支えなく、皆引き締まったしなやかな体形をしている。そして大小様々な胸のふくらみにはピンクの夢が2つ。本当にありがとうございました。ここが桃源郷だ



ただ1つだけ難点があるとしたら、ひととおり身体を洗い終わると、男女が仲睦まじく体を絡ませながらそれぞれテントに帰っていくことだ。そういうことか?そういうことだよな?怒


俺はもちろん金髪のエールと二人のむさくるしいテントですよ。他の人たちが仲良ししている頃もエールは同じテントにいるので、ギリギリ俺も許せている部分がある。


そういえばエールは、結構村からいなくなる。食事時と寝るときは戻ってきているが、狩り以外の村の仕事には協力せず、どこかへいなくなっている。何をしているのか?村人達は気にしている様子もないので、放っておいているが、やはりエールと村人の関係には疑問がある。


そんなこんなで、質素なものの幸せ溢れる生活が続き、1週間が経過した。


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