少女
「おいおい…俺たちはこいつに深手を負わせられていたのか…」
「こんなのは想定してなかったな…」
敵の素顔を見てみると、高校生ぐらいの少女で隊員達は驚いていた。その後は少女を拘束し、研究所に戻った。少女は取調室に拘束された
「さて…君は何者で、これをどこで手に入れた?」
「…」
尋問官二人に記録係が一人、そして少女だけの空間で取調べを受けていた。そして机にはモシンナガンが弾無しの状態で置かれていた
モシンナガンとは、ソ連が開発した小銃だ
「転移者が居るのか、転生者が居るのか、どっちなんだ!」
尋問官の一人は机を大きく叩いてみるが、ピクリとも動かないまま黙秘している
「先輩、あれは相当訓練されてますよ?」
「そうだな…このまま続けてもダメそうだな…。仕方ない、アレを使うか」
「で、ですが…それは非人道的です!あまりにも…」
「こっちは殺されかけた。だから今はできるだけ敵の状況把握をしなければならない。わかってくれ」
「…了解しました。では持ってきます」
尋問官の助手は薬品の入った注射器を尋問官に渡すと、それを彼女に注射しようとした
「ッ!?やめろ!やめるんだ!」
「押さえろ!絶対に逃がすんじゃないぞ!」
助手は彼女を押さえると、尋問官は彼女に少しずつチオペンタールナトリウム注射した
※チオペンタールナトリウムとは、自白剤の一種。そして麻薬でもある
「ウ…頭が…パチパチとして…グッ…」
「ボスは誰だ。君たちは何者で、どうやってこれを手に入れた。ボスは転生者か転移者か?」
「そんなの…答えるわけ…」
「そうか…なら投与を倍にしよう」
注射器で先程の倍の量を注入した
「ハ…ハハ…ハハハ…こんな感覚初めてだ…なんて爽快な感覚なんだ…」
「さて、君たちは何者なんだ?」
その頃暁は書類整理に追われていた
「え〜と?弾薬の補充申請承認…交易承認…休暇承認…だぁ〜…疲れた…」
「マスター、手を休めていると日がくれますよ?」
「知っとるわい!訓練承認…実験承認…」
「入ります。取り調べにより、攻撃してきたのは転生者だとわかりました。リーダー格は第二次世界大戦以前に使用されていた武器や車両を召喚するらしいです。そして取り調べをしていた少女はその…リーダー格に召喚されたと…」
「ッ?!ということは人間を召喚できるか?!」
「現状では…。そして忠誠心は大日本帝国と同じかと…」
「それは厄介だな…。ということは死ねと言われたら死ぬのか?」
「その覚悟を私は見ました…」
「…」
暁は黙ると、引き出しから無線を取り出す
「"全隊員、兵士戦闘配置。敵は転生者だ。武装は第二次世界大戦以前の武器や車両だ。完全武装を厳として、車両に乗り、防衛処置として攻撃す!"」
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