戦の天使、魔王
「"こちら本部!巨大生物から急速な熱反応!"」
「なッ!」
逃げるには遅かった。いや…正確には気づく隙が無かった
「GOOOOOOOO!!!」
上空の巨大飛行生物は鳴いたと思いきや、レーザーみたいに魔法を放ってきた。巻き込まれ死亡した者…負傷して歩けない、腕が無い戦闘不能の者も少なからず出てしまった
「"こちら前線!至急衛生兵を!"」
「"無理だ!あのアンノウン(飛行物体)をどうにかしない限り支援はできない!"」
何か…何かカギは…無いのか…
「おい…嘘だろ…三郎…なんで上半身しか無いんだよ…返事しろよ…おい…」
「腕が…俺の腕がァ“ァ“ァ“!!!」
「衛生兵!衛生兵ィ!」
状況は最悪。負傷者は5分の1になっていた
何か…抜け道は…。そうだ…魔王を使えば…
暁は無線を取り、本部に連絡する
「"こちらAK、条約に従い魔王の要請を!"」
「"了解した。すぐにそちらに向かわせる。…それまで耐えてくれ"」
通信は終わった。兵士たちはその間にも戦っていた
「"10式。1から3班、敵大群に対榴、自由射撃、撃てェ!"」
「"了解、ッてェ!"」
約12両の戦車から砲弾の雨をモロに食らうが、巨大生物は魔法にて防御していた
「ハハハ…そんなの有りかよ…。早急に作戦を立てなくちゃな…。本部はこういうときには使い物にならない。とりあえずあのレーザーだけでも避けなければ…」
「"こちらAK、前線は車両に乗って攻撃されたし。車両は蛇行走行にてレーザーの回避に専念"」
「"こちら了解"」
「"こちらも了解した"」
全員が車両に入ることは無理だったが、全車両は蛇行走行しながら攻撃する
「後方の確認良し!発射!」
84mm無反動砲を兵士が車両から撃つが、魔法のバリアによって無力化されてしまう
「やっぱりあの魔法を無力化しなければな…。魔王はまだか…。なんなら私は車両に乗ってもいないから当たったらひとたまりもないな…」
そんなとき、やっと登場した
「あなた達、結構大変そうね」
空に居たのは魔王だ
暁は笑みを溢しながら、大声で言った
「魔王よ!あの天使を殺ってくれ!」
「わかったわ!あんなの簡単よ」
「GOOOOOOOOO」
魔王に天使が近づき攻撃をしようとしたとき、魔王が指パッチンをしたと思ったら魔法のバリアがパリパリと音を立てて破壊されていた
「嘘だろ…俺達がやっても壊れなかったバリアが…あんな簡単に…」
「やったぞ…これで希望が見えてきた…」
「うぉぉぉぉぉ!!!!」
やった…やってくれた…これで勝利が見えて来た…
全員が希望が見えてきたと思い始めた。魔王はそのまま蹴りで地上に天使を落とした。地響きと土埃が舞って、戦況は一瞬にして好機となった
「"こちら前線、ミサイル支援を願う!"」
「"了解。数分まて"」
「よし、"全部隊、全力で奴を排除しろ!"」
持てる全火力を天使に浴びせることとなった。戦車やミサイル、無反動砲や榴弾、機関銃や小銃といった全火器で…。その結果…
「"敵、熱反応消失!魔物の群れが散っていきます!"」
我々の勝利で終わった。その後はメルシーにお礼金を渡したり、魔物の回収を行ったり、クラスト王国との安保条約を締結させた
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