進展
そこからは早くて、2ヶ月後に入学式は行われた。
「いいか、銃は緊急時以外使ってはダメだぞ?取られてもダメだ。テーザーは使っても良いが、使い所を見極めるように…」
「使い所はわかってるよパパ」
「お父さん、安心してよ」
「だって…お父さんは心配なんだ…」
「暁さん、もう出発時刻なので護送してきます」
「よろしく頼むぞ?」
「はい、お任せください」
暁は少し泣きながら娘たちがラブ(軽装甲機動車)に乗るのを眺めた
「あ、そうだ。ちょっといいかな?」
「はい、何でしょうか?」
「娘たちの護衛(監視)を頼む。万が一どこかの連中が攫いに来るかもしれない。そうなったらこちらが不利になる」
「了解しました。では数名の特戦を借りていきますね」
「あぁ、頼んだぞ」
娘は学校へ行き、暁はデスクの椅子に座り仕事を始めた
「アストロノムス、新弾薬の開発をしてくれないか?主には相手を殺さずに確保する弾薬だ」
「それならパラライズ弾や弱ポイズン弾などがおすすめです」
「どのような効果なんだ?」
「パラライズ弾は言わばテーザーガンの火薬バージョンです。弱ポイズン弾は普通のポイズン魔法を弱めて使う弾です。相手の三半規管を一時的に使えなくさせます」
「それとそれを強力にした弾も頼む」
「了解しました」
さて…次は前々からやろうと思っている日ク安全保障条約だな…。我々がクラスト王国と同盟関係を最初にしなければならなかったけど、色々なことが起こってクラスト王国はそれどころじゃなかったからやっと進められるよ…疲れたぁ〜…。
暁がだら〜んとしていると、誰かが扉をノックしてきた
「入っていいぞ」
「失礼します。魔王対策長の大沢です。魔王調査に進展がありました」
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