メニュー作り
いつも通りに起床して、朝食を食べた
「さて、料理の時間だ。まずは定番メニューから作っていこう」
隊員、兵士、合わせて6名が厨房に入って定番メニューを作成した
「自分はカレーを作りました」
「俺は唐揚げを…」
「パスタです」
「デミグラスハンバーグです」
「天ぷらそばです」
「ヌードルです」
確かに定番メニューだ。問題は味だ
暁は一口ずつ口に料理を運んだ
「うん、カレーは採用だ。キチンとカレーにコクが出ている。さすが海自だ」
「ありがとうございます!」
「この唐揚げは少し生姜が多いな。やり直し」
「了!」
「このパスタ美味いな。どこで作り方を?」
「ファザーがイタリア料理店の店長で叩き込まれました」
「デミグラスソースが濃すぎる。もっと優しい味だ。やり直し」
「了解」
「天ぷらの中までいい感じの熱が入っている。そばはコシが出て美味い」
「ありがとうございます!」
「この醤油ラーメン、いい感じのバランスだ」
「お褒めに与り光栄です」
その後、何がダメだったか具体的に教えたあと、試しに暁が調理を始めた
「唐揚げとデミグラスハンバーグ、お待ち。さっきの調理工程とほぼ一緒にしたぞ」
「す、すげぇ…調理工程に無駄が無かった…」
「本当に調理工程一緒か?」
6人がその料理を食べると、第一声が「美味い!」と、全員が言った
「衣サクサク、中ジューシーな唐揚げ最高!」
「ハンバーグは軽く押しただけで肉汁が大量に出てくる!」
「あ〜、ビール飲みてぇ〜!」
「そう言うと思って、用意してあるぞ」
冷凍庫からキンキンに冷えた生ビールを出した
「冷た!冷凍庫だからめっちゃ冷たい!」
「美味ぇ…日本のビール正直ナメてた…」
よし、いい感じの反応だな。これならおつまみとかを置いても大丈夫そうだ
「酒に溺れない程度にしとけ。ここからが問題だ。私が居ないことが多いと思うから、それに対応しなくてはならない」
「あ、輸入ルート」
「そうだ。ルートを確保しておかなくてはならない。ビールや野菜はここで生産可能だ。問題は、肉と魚の確保だ」
「この世界の肉だと、魔物ですね…魚は近くに海があるのでそこからですね」
「現地まで行って契約を取らなければいけませんね」
「現地の契約は私がやっておく。肉を取ってくる部隊を早急に編成しろ。それと、卵もだ」
「鶏が居れば確保しますか?」
「そうだな、よろしく頼む」
今後のことを決定した暁たちは解散して、補充要員に今回の料理が振る舞われた




