美味しい作戦
研究所に戻って、店を持つこと、安い価格で食料を買えることを全員に話した
「店を持つって、俺たちがやるのか?」
「そうとしか考えられないだろ」
「けど、俺たちそんなことしたことないぜ?」
「静かに。店では工業用機器を取り揃えておく。だから調理工程はそんなに必要ではない。そして、これは作戦である」
作戦というワードを聞くと、みんなが静まり返って耳を澄ませた
「これは資金調達を目的とした作戦だ。主にあちらの世界の食事を提供する。こちらの世界の料理はハッキリ言って無味だ。美味しいと感じなかった。なので、これは確定した成功だ。だから実行する。意見がある者は名乗り出ろ」
10秒ほど沈黙が続く
「意見が無いと判断して本作線を通達する」
簡単に説明すると、店を開いて地球の食事を提供する。できるだけ利益を考えながら安く提供して、儲けを得るということだ
「メニュー開発要員に、調理班員を何人か連れて行く。補充は誰かに任せる。ちなみに、補充要員は開発した料理を試食してもらう」
「俺、補充要員になる」
「あ、ずりぃぞ!」
「これにて本作線の通達を終了する。補充要員は自分たちで決めろ。人数は6名。以上、解散!」
「どうやって決めれば…」
「そうだな…ここは古典的にじゃんけんでどうだ?」
「そうしようか。それじゃ別けてやるぞ!」
いつどこでもじゃんけんは便利だな。さてと、もう夜だし風呂入って一杯噛ませて寝るか
「お父さん、話終わった?」
ルビーとサファイアが扉の前で暁を待っていた
「あぁ、終わったよ」
「お腹空いちゃいました」
「よし、じぁ食堂行こうか」
夕飯を食べて風呂に入り寝室に向かった
「お父さん、一緒に寝よ?」
「もう私が居なくてm…」
いや待てよ?もしかしてまだ奴隷だった頃のトラウマで一緒にいたいという欲求が出ているのか?その理由があって断ったら私はクズではないか!
「いいよ、今日も一緒に寝ようか」
「「やったぁ」」
またお父さんと寝られる!ここのところあんまり寝てくれなかったから嬉しい!
パパとまた一緒に寝られる。もう一人で寝なきゃと思うけど…もうちょっとだけ甘えたい…
暁の予想していたこととは180度違う答えだった。その後就寝して、翌日になった




