取引
その後めんどくさい手続きを済ませて、オリステラに会いに行った
「暁様、来ていらしたのですね」
「はい。この前の約束と、なぜあんなことになったのか、教えていただけますか?」
「わかりました。ではまず最初の約束の’食料の供給’の件ですが、流石にタダと言う訳には行かないので、条件を出させてもらっても?」
「どんな条件でしょうか?」
簡単にオリステラの条件を説明すると…
・値段は二分の一
・運搬はすべて暁側がする
と、いった感じだった
「その条件で構いません。それと、食料は未加工品でお願いします」
「パンや干し肉ではなく、麦や精肉ということですか?」
「はい。加工はすべてこちら側がやります。それと、ここに飲食店を開いても構わないでしょうか?」
「売るものは美味しいのですか?」
「それはもう、食べたことの無い美味しさですよ」
ここの食事は、食えなくはないが美味しくもなかった。貴族の料理も同じような感じだった
「では、私が用意します。なので一番最初は私が食べます」
「わかりました。ご期待以上にしておきます」
暁は王城から部隊を引き上げて帰ると、三人が待っていた
「おかえりなさい、パパ!」
「おかえり!」
「おかえりなさい、マスター」
「あぁ、ただいま」




