勇者
「まずは、何があったんだ?」
「そいつがなんか言って、僕たちを連れて行こうとしたんだ!」
「抵抗しましたが、剣を抜いて襲いかかられて…」
「嘘をつけ!!!うぐっ…痛い…その女、急に襲ってきたんだ。クソ、銃が存在するなんて言われてないぞ!」
ん?なんで銃の存在が知られているんだ?まさか…勇者か?
「まぁ、カメラで確認すればいいだけだ」
スマホを出して動画を確認した
※小型カメラはスマホに記録される仕組み
「な、なんでスマホまで!」
「そりゃこっちは現代だからな。スマホぐらいある。それに、これはどういうことだ?手を出したのは君からじゃないか」
「う、嘘だ…手を出したのはそっちだぁぁぁーー!!!」
「クソったれ!こんなところで振り回すな!」
剣を振り回したので、手榴弾をなげる
「ッ?!そんなものが効くかよ!」
手榴弾を切ると、男は驚いていた
「な!偽物?!」
「本命はこっちだ、迷惑野郎」
次の瞬間、手榴弾と一緒に投げたスタングレネードが炸裂した
「うわァァァーーー!!!目が…耳がァァァァーーー!!!」
「うるさい」
首に強電圧スタンガンを当てると、そのまま倒れてしまった
「はぁ…剣は三流だったな」
剣を回収すると、周りから凄い視線を感じた
「まさか…勇者を倒すとは…」
「あの男は誰だ?」
「知らないのか?このクラスト王国を大群の魔物から最小限の被害だけに止めた英雄だ」
「パパ、この人どうしよう?」
「う〜ん、捨ててはおけないし…いっその事どっかに持っていくか」
勇者を縄で縛ると、そこらへんにいた王国兵士に運ぶように言った