パーティーのお誘い
私が気絶した後、魔物は全滅したが住民が多く亡くなった。自衛隊と米軍の被害は軽微で、死者は幸い出ていなかった
「パパ!!!」
「お父さん!!!」
「ルビー、サファイア、来てくれたのか」
すごい勢いで治療室にやってきたルビーとサファイアに、暁が抱きしめられる
「心配させてゴメンな…」
「本当に…うっぐ…心配したんだから…」
「治って…っぐ良かったです…」
その後、暁は一週間ぐらい安静にしていた。そして、クラスト王国にパーティーの招待状が届いた
「パーティーの招待状だな…」
「招待状…ですね」
「君はパーティーに行くとしたら何を着て行くんだい?」
「自分の場合は普通にスーツで行っていました」
「そうじゃなくて、異世界でのパーティーだ」
「それなら第一種礼装でいいと思いますよ」
「そうだな、無理にこっちに合わせなくてもいいよなぁ…」
「あの…そろそろなぜ自分がここに居るのか説明をしてもらってもいいでしょうか?」
「そこに君が居たからさ」
「そんな平然と当然のごとく言わないでくださいよ!」
この男は自衛隊内でも話し相手的な感じの人と聞いてきたので、私の相談役として半ば強引につれてきちゃったのだ!
「そういえば暁総長」
「なぜ総長なのかは問い詰めないでおくが、どうした?」
「この世界には魔王がいると思うんですよ」
「魔王?よくRPGとか出てくるラスボスのことか?」
「そうです。その魔王ってこの惑星に存在しているのでしょうか?」
「存在しているんじゃないかな。定番はそんな感じだしね」
「ならもし、魔王と衝突するような事があったら…どうしますか?」
「能力にもよるけど、負ける可能性はあるね」
「今のうちに偵察を出したほうが良いんじゃないでしょうか?」
「そうだなぁ…不安を最小限にとどめておきたいしね。対策本部を設置してくれ」
「了解しました!」
「さて、私はそろそろ準備するかな」
暁はソファーから立って、暁の寝室に向かった。クローゼットの奥に隠し扉があって、そこの中には武器弾薬、服や装備品、保存食まで置いてあった
流石に武器は取り上げられるよな…それだったらニューナンブM60にしとくか
※ニューナンブM60とは、警察が採用して使われている回転式拳銃だ
これならもし誰かに使われても生き残る確率が高いからな
暁がM60と第1種礼装を着て、献上品の日本刀を持った