緊急3
暁たちアサルト部隊は穴が空いた場所までハンヴィーを出して向かった。穴が空いた場所は民間人が複数人犠牲になっていて、血の臭いが放っていた
「うっぷ…」
「ここで吐くな、死者と私達に迷惑だ。それよりも、前方に魔物確認。M2の弾をブチかませ!!!」
ダダダダダダダダダダッ!
走行しながら米軍がM2機関銃を発砲した。暁は窓を開けてMG42を撃った
※MG42とは、ナチスドイツで製造された機関銃である。他にも名称があり、『ヒトラーの電動ノコギリ』とも呼ばれる
「隊長、それ連射が高くても、命中率が無い機関銃じゃないですか!」
「どうせ魔物は集団だ、だったらバラけていても大丈夫なんだよ!そんな会話している暇があったら撃ち続けろ!」
「了解!」
敵が大量に入ってくる中、暁たちは必死に機関銃を発砲していたが…
「暁隊長、前方に大型のモンスター視認!岩を持ち上げてます!」
「マズい!目標、前方の魔物。頭に集中砲火、撃てぇッ!!!」
おびただしい程の銃弾が大型の魔物、オークキングに向けて発砲された
「ダメです!効きません!」
「緊急脱出!急げ!」
暁たちはドアを開けて脱出に成功する。車両は落としてきた岩に押しつぶされて爆散した
「目標前方の大型魔物、撃ち方始め!!!」
何発も、何百発も撃ち続けているのに効かない…。これは5.56mmや7.92mmが効いていないな。ならば!
「隊長!全くと言っていいほどに効いてません!」
「ならコイツを使え!」
「こいつは…ラットじゃないですか!」
※01式軽対戦車誘導弾とは、個人携行式対戦車ミサイルで、自衛隊で使われている。愛称はラット
「後方の安全確認よし、発射!」
その瞬間、円盤投げのような投げ方で岩を豪速球で投げてきた
「危ない!!!」




