戦闘配置
研究所は戦闘配置で慌ただしくなった。兵士は走り、車両は再整備され、司令室では伝達の対応に追われていた
「急げ!武器弾薬補充、車両の点検、完璧にしろ!」
魔力障害とはなんだろうか…もしかしたらアストロノムスが知っているかもしれないな
「アストロノムス」
「何でしょうか、マスター」
アストロノムスがモニターで出てきた
「魔力障害とはなんなんだ?」
「魔力障害とは、魔力が過剰に上昇して凶悪な魔物が出現したり、大きな自然災害が発生するという非常に厄介な災害です」
「嘘だろ…。すぐさまヘリや戦車、武器を複製してくれ!それと、ありったけの人員を使って弾薬の補充だ!」
魔力障害の事を知った暁は、まずは魔物の対処を考えた
まず大型の魔物への対策として戦車や榴弾砲、迫撃砲や誘導弾が欲しい。小さいのは隊員でなんとかできるだろう
「弾薬班向かいます!」
「あぁ、頼んだ」
暁は他の隊員に弾薬の搬入を頼んで、新しく必要な車両や武器を交換した
115mm榴弾砲、81mm迫撃砲、110mm個人携帯対戦車弾、多目的自走発射機、87式自走高射機関砲、それと隊員用の服とかだな。クロスボウを売った金で新たに交換できるし、あの時契約して良かったと思ったよ
「アストロノムス、これらもお願い」
「わかりました。そろそろ夜になるので、食堂が空いてますよ」
「ありがとう。それじゃ、おやすみなさい」
「おやすみなさい、マスター」
交換した装備品をアストロノムスが回収して行った。暁は食堂に向かった
「あ、お父さん!こっち空いてるよ!」
「わかった、今そっちに行く!」
フードトレーに料理を載せてルビーの場所に行った
「お、お邪魔しています!」
「お、コルシェットも一緒か」
コルシェットはメイド長をしている少し引き気味な娘だ。毎日素晴らしい仕事ぶりをしてくれている
「暁様、今日ですが面会したいという領主様が手紙をよこしてきました。これがその手紙です」
「手紙?どれどれ…」
手紙を見てみると、銀髪の二人の娘を渡せと書いてあった




