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説明

「我々は十日前、日米合同演習中に奇妙な霧に出会いました。その霧に入ると突然衛星や日本との通信ができなくなりました。霧が晴れるといつの間にか岸についていました。降りて周辺を探索してみると平地だらけなのです。なのでF/A-18E/Fで調べたのですが、周りは何もありませんでした。一体何が起こったのですか?」

「よく聞いてください、これからは冗談抜きで話します。ここは…地球ではないんです」

「何をバカな…異世界だとでも?オカルトにもほどが…」


話を遮るように収納スキルから小銃や砲弾を取り出して机に置いた


「これが冗談だとでも?」

「た…確かに冗談ではないな…。そうなると我々はどうすれば…。弾薬の消費も早くなってきたって言うのに…」


艦長が悩んでいると、暁が提案をしてくれた


「それなら、今私が契約しているクラスト王国と言う国があります。私のかつての仲間が作った弾薬製造工場があります。それを使えば弾薬は確保できます」

「ッ!それは本当か?!」


艦長が椅子から急に立ち上がり、驚いた様子でこちらを見ていた


「はい。ですが契約内容として、クラスト王国が危機になったら救うことと、周辺にいる魔物を狩ることが条件だそうです」

「なるほど…それだったらこちらでも対処可能だな。弾薬を作ってもらう代わりに、我々も協力できないか?」

「海自さんの協力はとてもありがたいです。戦闘員は何人いますか?」

「今のところで元陸自で5000人中50人ぐらいだと思われる」

「米軍の方では?」

「今確認を取らせています」

「とりあえず、その50人の中で志願する人だけを向こうに送って弾薬の製造や魔物討伐をします」

「わかりました、では確認を取ってきます」


艦長が出ていくと、次はこの空母の司令がやってきた


「初めまして、私はセオドア・ルーズベルト空母艦長のジョナサン・グリートです」

「初めまして、元航空自衛隊特殊任務部隊の暁神楽といいます」

「早速ですが、我々にも弾薬の件で一枚噛ませてもらえませんか?」

「それは良いですが、条件がありますよ?」

「それは先程聞きました。大丈夫です、我々もクラスト王国の危機やモンスター退治などは協力をします」

「わかりました。ではいつ頃にこちらへ来ますか?」

「準備などを含めて5日で完了しそうだ」

「了解しました。次に、どうやって兵を輸送しますか?」

「オスプレイがルーズベルト空母に20機ほどある。それに乗って君のところまで行こう。もちろん、自衛隊も乗せてだ」

「わかりました。ではこちらが研究所の方向です。その計画でお願いします」

「あと聞きたいんだが、燃料の確保はできるか?」

「一応できますが、こちらの都合上何かと交換しないと手に入りませんね。せめて石油があれば別ですが…」

「その石油を見つければなんとかして燃料を作れますか?」

「はい、確実に作れます」

「なら、それは日米で探すとしよう。どうせ日本も燃料がなかったら護衛艦なんてただの鉄の塊も同然なんだからな。てことで石油の確保はこちらで任せてくれ」

「わかりました、ではお願いしました。くれぐれもこの世界の住民に迷惑はかけないように。ここは魔法と言う特殊な武器があるのですから」

「わかった。全員に言い聞かせておく」

「了解しました。では、失礼します」


暁は空母から研究所に帰宅した

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