風呂と食事
「みんな、まずはお風呂入ろう。ルビー、サファイア、案内してあげて」
「はい」
「わかった！」
二人が風呂を案内している間に、暁はアストロノムスに人数分の部屋を用意させた
「一つ…聞いていいですか？」
奴隷の一人が湯船に浸かりながらサファイアに質問してきた
「はい、何でしょうか？」
「なぜ私達はお風呂に入っているのでしょうか？」
「それは、パパがあなた達を解放してくれるからですよ」
「え！どうやってこの首輪を外すと言うのですか？！鍵なんてどうやって…」
「大丈夫です。その首輪とも、縛りからも、今日で最後ですよ」
「っう…うぅっ…うっく…」
その子は泣き出してしまったが、サファイアが背中を優しく撫でてくれた
さて準備はできたな。服も食事も部屋も完璧だと思うが、気に入ってくれるかな…おじさんになってくるとわからんものだなw
「お父さん、お風呂上がったよ！」
暁は振り返ると、汚れていた体が綺麗になっていることが一瞬でわかるほどに落ちていた
「みんな綺麗になったな。ほんじゃ、首輪外すよ」
次々と首輪を収納していき、全員の首輪を外した
「く…首輪が…」
「あの忌々しい首輪が…」
「外れてる…」
今にも泣きそうな子たちをなだめながら、新しい服に着替てもらった
「よし、それじゃ食事にしようか！」
多分、お腹が自分の感覚で空いてないんだな。以前私も戦場でストレスのせいで腹が空かなかったことがあったから、ストレスが原因だろうな。だけど、風呂から上がってストレスが軽減されると…
グゥ〜
ほら、腹がなる
ほとんどの子たちがお腹を鳴らす
「ハッハッハ！早くご飯にしちゃおうか」
食堂のテーブルに子どもたちを座らせて、暁はチェーンストアのうどんを交換して全員分テーブルの上に置いた
「さぁ、食べていいよ」
そう言うと、勢いよく子どもたちはうどんをフォークで食べだした
「おかわりはたくさんあるから遠慮なく食べていいよ」
食べ終わると子どもたちは眠そうにしていたので、個別の部屋に案内した。その後はみんなすぐに眠ってしまった
「明日の朝ごはんの用意しなくちゃな」
「お父さん、僕も手伝う！」
「私も手伝います！」
「助かるよ。ルビー、サファイア」
三人は朝ごはんの準備をしてから眠りについた
