復旧
注意:全部の物語は私が通勤中に書いているので巻の中に納まっていない場合があります。
「前方の曲がり角、結構な人数で走っている」
「OK。陸自さん、我々が先行しますので後からお願いします」
「了」
SAT隊員が短機関銃を構えて小走りに曲がり角付近に止まり、全員が到着すると突入した。
「動くな!警察だ!」
「ま、待て待て!我々は突入チームで首謀者と民間人の保護を実行している!」
SAT隊員は構えていた銃を降ろして安堵した。すると自衛隊員の中から暁を見つけた。
「暁2佐!やっとお会いできました!」
SAT隊員の中から春香が出てくる。安全が確保できたので全員をこちらに呼び寄せると子供隊員たちが喜んだ。
「暁様!ご無事でしたか!」
「あぁ、無事だ。良くここまで持ちこたえてくれた。ありがとう」
暁に現状を伝え、暁は重傷者と民間人を奪還部隊隊員に外まで案内させた。そして暁は子供隊員たちとSAT隊員と共に中枢へ向かった。敵は思ったほど出てこず、出てきても2人だった。そしてアストロノムスのメインメモリー室の扉に着いた。そこは頑丈なオリハルコンとミスリルの鉄板で作られている扉で高さ4m、横5m、厚さ1.5cmだ。
「初めて来たが、こんな硬い金属で作られてるとは…」
「暁様、この扉は電磁波の影響を受けていません。魔術回路が使われている様です」
「それはなんだ?」
「魔術回路は魔素で動き、電気とは異なるエネルギーです。なので電磁波の影響を受けなかったものと思います」
「なら開けるか?」
「一応触ってみて、マスターの指紋で開けるらしいです」
魔術回路であるガラスの板には液晶ディスプレイみたいに文字や数字と言ったものが浮かび上がっていた。隊員の1人が操作すると、指紋認証という文字と共に手形の模様が浮かび上がった。暁はそこに手を置くと扉が上へ開き、巨大で様々な魔術回路や魔導具、機械などがあった。機械は電気を使ってあるのでショートしているが、魔術回路は生きている状態である。
「凄いな…。まずは2/3ほどのポイントを削るが機械部品の修復を等価交換する」
スキルを発動させると壊れていた機器が全て直り、部屋全体に明かりがついて稼働し始めた。するとアストロノムスが起動して目の前の17インチモニターに現れる。
「マスター、早々に検知出来ずに申し訳ございません」
「謝罪は大丈夫だ。施設内の黄色い布を巻いた敵兵を始末する」
「了解しました。現在使える武装が限られますので武装ドローンを展開して掃討します」
研究所の格納庫から小さなドアが開かれてモーターが不要な魔導具である武装式ドローンが飛び立った。
※武装式ドローンとは、前のマスターが作った風魔法を使って飛び、氷魔法により氷柱を出して侵入者を排除するドローンである。
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